院長コラム

2020.11.20

第三波

11月も中旬を過ぎ、安定した天候が続いています。
学校生活も以前のように近づいています。運動会、遠足、修学旅行と行事ごとも以前のように行われ、児童たちの体調にも変化が起こりはじめています。風邪をひいたり、発熱したり体調の悪化を訴える子が出現してきています。のどの痛みで受診され、視診上扁桃に滲出物が付着して腺窩性扁桃炎である場合や、膿性の鼻汁で副鼻腔炎であることの診断がついている場合は、新型コロナウイルスの感染である可能性は少ないのですが、普通に風邪症状である透明な鼻汁と咳、咽頭痛だけでしかも発熱している場合は判別つかず、風邪と診断しても新型コロナウイルス感染である可能性を否定できません。

発熱の状況によっては新型コロナウイルスのPCR検査を紹介させていただきます。発熱なく鼻汁、咳、咽頭痛であれば自然経過に任せて、自宅待機で様子を見ていただくことが望ましいと考えます。市販の対症療法の抗ヒスタミン剤や鎮咳剤で経過を見ていただいて、それでも症状の悪化を見る場合は躊躇なく受診していただき、適切な診断と治療を受けていただければ大丈夫です。
新型コロナウイルスの可能性を考えると受診を悩むこととなりますが、いつでも事前に電話でご相談いただければ幸いです。

2020.10.13

秋の鼻水

10月も中旬に入り自粛ムードが薄れ行事が再開されつつあります。何をするにも非常に過ごしやすい気候となっていますが、朝夕の気温の低さに注意する必要があります。鼻水を主訴に来院される方が増えています。秋の花粉症・ダニアレルギー・寒暖差アレルギー・風邪といろいろ原因は考えられます。
秋の花粉はブタクサが主でキク科の植物です。今月いっぱいは続く可能性があります。ダニは8月に最も多く生息していましたが死骸となってさらに細かくなり、吸入抗原としてアレルギーを起こしています。11月中旬まで続きそうです。

寒暖差は実際にはアレルギーではなく神経反射ですが、同じように症状が出現します。治まるためには最高気温がもっと下がってくる必要があります。そして熱のでない感冒です。はじめは水様性の鼻水ですが、次第に粘性を帯びてきます。咳が加わってくることもあります。湿性の咳です。少し痰の絡んだ咳であることが多いようです。なかなか治まらない場合はアレルギーの場合も多く鑑別診断が必要です。血液検査により抗体価を測れば、すぐに判別できます。治療も速効します。場合によりアレルゲン免疫療法の適応になることもあります。

鼻水に煩わされている方は我慢せずに一度受診してください。

2020.09.11

加齢性難聴と補聴器

 9月も中旬にさしかかり、朝夕の暑さもようやく和らいだようです。秋の気配をあちこちに感じるようになってきました。今年の秋の連休は敬老に日と秋分の日が連続し3連休となっています。

敬老の日には毎年難聴が話題になっています。年齢とともに聴力の悪化が進み、高齢者では高音に聞き取りにくさを感じるようになります。加齢性難聴です。そうなると言葉の聞き取り、聞き分けが困難になり徐々に音のない世界に引きこもることとなります。高齢者では聴力障害の変化は徐々に進行し本人の気づかない間に音の少ない世界に暮らすこととなります。周囲の家族や知人が気づいて病院に連れて行かれた時には随分難聴が進行していることも珍しくありません。したがって会社での健康診断がなくなる60歳以降では、ご自分で毎年聴力の検査を受けていただくことが必要になります。ご自分が聞こえにくいと感じた時にはすでに手遅れのことが多いですので、自覚症状がなくても一度耳鼻科での精密な聴力検査が必要です。場合によっては手術で改善する聴力もあります。難聴の程度によっては補聴器の適応となることもあります。その時は補聴器店とのやり取りも含め耳鼻科での検査が必要になりますので、速やかに受診してください。標準純音聴力検査、語音聴力検査にて補聴器適応かどうか判定し、お近くの補聴器店にご紹介いたします。

認定補聴器店では、まずは補聴器の試聴のための貸し出しを行いますので、日常生活の中でご使用いただいてフィッティングと調整を行いベストの状態を作ります。その後にご購入を決めていただければ結構です。貸し出し中も音場検査にて補聴器装用効果を検査いたします。
ご自分の聞こえに少しでも疑問を持たれたなら、すぐに受診いただき聴力の検査を受けていただくことが望ましいです。

2020.08.05

予約について

8月に入りようやく長かった梅雨が明けた途端に猛暑日の連続です。

新型コロナウイルス感染者も一時は一桁になったのもつかの間で、7月中旬より再度増加傾向を示し200人を大阪でも超えるようになりました。もちろん感染者が増えることは心配なことですが、社会活動が止まっていてはどうにもなりません。自粛だけで今後を送っていくことは不可能です。感染に気を付けながら新しい生活に慣れていく必要があります。

当院でも通常通りの診療を行っていますが、できるだけ密にならないように予約を調整しています。必ずマスクを着用して来院してください。体温測定と手指の消毒をお願いしています。待合でも密を避けるために自家用車でお越しの方は車で待機していただいています。もしくは院外でお待ちいただけます。時間(順番)になりましたら、連絡させていただいています。

予約をできるだけ取っていただき、予約の時間を守ってください。時間に遅れますと待ち時間も長くなり、待合で密になる可能性が出てきます。それを避けるためにも時間(順番)通り来院してください。

お盆休みは8月9日(日)から8月16日(日)までとなります。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2020.07.13

休診日のお知らせ

連日の大雨注意報にうんざりされている方も多いかと思いますが、先の大雨と洪水の被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。
新型コロナウイルスとの共存を目指した新しい生活になかなか慣れず、何となく抑圧されたどんよりした曇天のような毎日にストレスが溜まっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例年に比べ心身の不調に起因するのどの異物感やめまい症、低音障害型の感音難聴のような疾患が増加しているようです。また軽微な体の変化に対する不安などが多いようです。屋外での密にならない活動では感染の機会はありませんので体を動かし、ストレスの発散を心がけましょう。適度な運動と十分な睡眠が感染症に立ち向かう免疫を維持するために重要です。新しい生活の中でうまく取り入れてください。

7月23日(木)から7月26日(日)まで4連休となりますので、ご注意ください。

お盆休みは8月9日(日)から8月16日(日)までとなります。

何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

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