新型コロナ5類移行
各地とも多くの行楽客で賑わったGWも終わり、学校・職場へ通う生活が始まりました。
GW前後に体調を崩してのどが痛い、声が出ない、咳が出る、熱も出るというような症状を起こしていませんか。このような新型コロナ激似の症状の方がGW前後から大変多く受診されています。そのためか解熱鎮痛剤、咳止め、去痰剤、抗炎症剤などが各薬局で品薄になっており簡単に手に入らない状況が続いています。
咳の症状に必ず咳止めが必要というわけではなく、逆に咳止めだけでも止まらない咳は少なくありません。原因診断を受け、それを治す薬剤で十分咳は止まってきます。
咳の正確な原因診断を受けるようにしてください。同様に鼻水にも鼻水止めがいつも必要というわけではありません。副鼻腔炎のような粘稠な鼻水の場合は抗ヒスタミン剤を出さないこともありますので、常に原因診断を受け根本的な治療を受けるようにしてください。
今年、スギ・ヒノキ花粉症に悩まされた方で、舌下免疫療法を希望の方は初回の説明及び治療を始めておりますので、必要な検査や予約の手順については受付まで一度お問い合わせください。また5年以上経過した血液検査結果についてはもう一度やり直しております。その後の通院予定についても聞いておいてください。よろしくお願いいたします。
ヒノキ花粉大量飛散
新年度になりました。
気温の上昇も早く桜前線も一気に北上していき、開花から満開そしてすぐに葉桜になった印象です。
それと同時にヒノキの花粉も猛烈な勢いで飛散しました。ピークは過ぎた様子ですが、まだまだ油断できません。
一度激しく花粉症状の発作を起こした方は、ほとんど花粉が飛ばない状況でも同様の症状出現がみられる閾値の低下が起こるからです。来週ころまでにはヒノキ花粉も飛びつくすでしょうが、念のため4月中は薬の服用が必要です。
今年のように花粉の飛散量が大量になりますと抗アレルギー剤の内服だけでは症状を抑えることは困難で、鼻噴霧ステロイド薬の点鼻や抗アレルギー薬の点眼も必要になります。それでも症状のおさまらない方は、一時的にステロイド剤の内服かゾレア®という抗IgE抗体製剤の注射が必要になるかもしれません。また大量飛散の年には初めて花粉症になる方も多くなります。
今までに血液検査を受けたことがない方は、一度花粉などのIgE抗体を採血により測定しておく必要があります。その結果でスギ、ヒノキのIgE抗体の上昇を認め陽性となればスギ・ヒノキ花粉症と診断されます。それ以外の花粉の抗体の上昇を認める場合も多く、ダニ・ハウスダストを同時に認めることも少なくありません。そうなればそれらのアレルゲンによる発現時期に前もって対応を行うことも可能になりますので是非確定診断を受けておいてください。
ご来院の方々へ~マイナンバーカードの保険証利用~
当院では、国の施策により、医療DXの推進のためオンライン確認を導入しております。今後はマイナンバーカードの利用の拡大にともない、医療機関同士の連携による適切な診療や、薬の重複防止・相互作用の確認等を推進することで、より安全で質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。
〇問診票への記入について
マイナンバーカードによる保険証利用により、診療情報を医療機関同士で連携できるよう、情報取得に同意をお願いさせていただいております。
〇診療情報を取得・活用する効果について
薬剤情報を取得することにより、同じ効果の薬剤を重複して処方しないよう防止することが可能になります。また、投薬内容から患者様の病態を適切に把握することができ、必要に応じて健康診断情報等も確認することによって、適切な医療に活用いたします。
取り組みにつきまして詳細を知りたい方は、受付にお問い合わせください。
令和5年4月1日
重症スギ花粉症!
3月も1週間が過ぎ、スギ花粉飛散がそろそろピークを迎えそうです。茨木保健所によると2月22日が花粉飛散開始日となっています。
その後連日飛散を続け、3月5日の日曜日には330個/㎠を計測しております。2月28日には180個/㎠、3月1日は210個/㎠、3月4日は100個/㎠といずれも3桁の個数が飛散しています。このくらいの飛散数になりますとかなりの数の人々が症状出現しているものと予想されます。
この時期の対策としてはやはり毎日抗アレルギー薬を内服することと鼻噴霧ステロイド薬、抗アレルギー点眼薬を症状出現の有無にかかわらず使用することです。いずれも毎日欠かさず症状がなくても朝出勤前、もしくは登校前に点鼻、点眼を使用してください。また退勤前、下校前にも点眼薬を使用してお帰りください。内服薬もできるだけ同じ時間に服薬してください。それでも症状が出る方はご相談ください。追加薬もしくは薬の変更も考慮いたします。
今までのあらゆる治療薬を使用したにも関わらず症状が強い人の場合は、注射製剤になりますがゾレア®という抗IgE抗体製剤がありますので適応になるかどうかご相談ください。
外回りや部活で外に出ている時間が長い方はそうなる可能性がありますので本人に症状や治療薬を確認してみてください。だらだら経過観察するよりは早めの決断が重要です。
インフルエンザA流行と花粉飛散日
節分、立春と暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。
新型コロナウイルスの感染者は徐々に減少傾向を示しているようですが、インフルエンザの感染者が増加してきています。枚方市でも学級閉鎖や学年閉鎖が報告されています。A型インフルエンザの流行で、症状は発熱、倦怠感、咽頭痛、咳、鼻汁などです。特徴的な症状はなく一般的な感冒と変わりありません。迅速キットで検査しますが、発熱が見られてすぐには検出されにくく1日程度の経過で陽性になるようです。新型コロナの迅速キットも同様です。インフルエンザのほうは治療薬が確立していますが、48時間以内に服用する必要があります。これを過ぎると病悩期間を短くすることにはなりません。また早く解熱しても5病日は隔離が必要です。発熱の翌日から5日間の登校停止期間となります。いずれもご注意ください。
さて今年のスギ花粉症ですが、昨年よりはかなり増加傾向です。例年に比較すると少し多い程度の飛散量になりそうです。昨年は2月28日からでしたが、今年は2月22日が飛散開始日(この日から毎日飛散する日)であると予測されています。そのための予防には2月19日から内服、点眼薬、点鼻薬いずれも開始する必要があります。
少しでも症状が出現すると後々簡単に少量の花粉で悪化します。毎日の継続した服用が重要です。
現在予防のために治療薬を処方していますので、早めにご準備ください。