院長コラム

2023.02.06

インフルエンザA流行と花粉飛散日

節分、立春と暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。
新型コロナウイルスの感染者は徐々に減少傾向を示しているようですが、インフルエンザの感染者が増加してきています。枚方市でも学級閉鎖や学年閉鎖が報告されています。A型インフルエンザの流行で、症状は発熱、倦怠感、咽頭痛、咳、鼻汁などです。特徴的な症状はなく一般的な感冒と変わりありません。迅速キットで検査しますが、発熱が見られてすぐには検出されにくく1日程度の経過で陽性になるようです。新型コロナの迅速キットも同様です。インフルエンザのほうは治療薬が確立していますが、48時間以内に服用する必要があります。これを過ぎると病悩期間を短くすることにはなりません。また早く解熱しても5病日は隔離が必要です。発熱の翌日から5日間の登校停止期間となります。いずれもご注意ください。

さて今年のスギ花粉症ですが、昨年よりはかなり増加傾向です。例年に比較すると少し多い程度の飛散量になりそうです。昨年は2月28日からでしたが、今年は2月22日飛散開始日(この日から毎日飛散する日)であると予測されています。そのための予防には2月19日から内服、点眼薬、点鼻薬いずれも開始する必要があります。
少しでも症状が出現すると後々簡単に少量の花粉で悪化します。毎日の継続した服用が重要です。
現在予防のために治療薬を処方していますので、早めにご準備ください。

2023.01.13

コロナとインフルエンザ

皆様明けましておめでとうございます。
年末年始は新型コロナウイルス第8波の最中で、多くの方が感染されたことと思います。発熱、咽頭痛、声がれ、咳などの症状で回復はするものの咳と声がれ、のどの痛みが続くか再度強くなる方が多いようです。またほぼ同時に副鼻腔炎になっている方も見られます。
高齢者の方や合併症のある方は重症化することも少なくないようですので感染しないよう注意が必要です。同時にインフルエンザ感染例も徐々にみられるようになってきています。今のところインフルエンザの方に特別な症状はなく、発熱と倦怠感くらいのようです。もう少し症例が集まれば特徴的な症状をお知らせいたします。

さて今月はスギ花粉症患者さんへのレーザー治療月です。昨年よりは花粉の飛散が顕著であるようです。例年と比較しますとやや多い程度とのことで、2月20日頃の飛散開始と言われています。レーザー治療を希望する方は今月中に行うことが必要ですので、まだ予約をされていない方は当院まで一度連絡をお願いいたします。
例年時間切れになる方が見られますのでご注意ください。初期療法としての内服薬の服用は2月20日頃から始めていただければ大丈夫です。
よろしくお願いいたします。

2022.12.05

来年の花粉症

とうとう今年も師走に入りました。同時に真冬の寒さがやってきました。
相変わらず咽頭痛、声がれ、咳などの症状の方は非常に多く、第8波の伸びに連動しているかのようです。今後どのような推移を示すかは注意する必要があります。
さて来年のスギ花粉症の予想が報道されています。今年のスギ花粉が随分と少なかったため、今年に比べるとかなり多くなるようですが、例年に比較しますとやや多くとなります。花粉症に対するレーザー治療を希望される方は、12月から予約することができますが、受付電話予約となります。実際の治療は来年1月中に行います。
血液検査を受けたことがない方で、レーザー治療希望の方はとりあえず早めに受診してください。診察と血液検査が必要です。過去に当院でレーザー治療を受けたことがある方や血液検査を受けたことがある方は、他院の結果であっても大丈夫です。また重症花粉症ゾレア®という生物学的製剤の注射による治療を希望の方は早めに従来の治療で効果がないことの判定が必要です。ご相談ください。特に河川敷で野外スポーツをする方は対象になる可能性が高いです。例年通りの薬での治療を希望の方は2月に入ったら一度受診してください。よろしくお願いいたします。

年末は12月29日(木)午前診まで年始は1月6日(金)から通常通り診療を行います。
ご理解の程よろしくお願いいたします。

2022.11.07

オミクロン株対応ワクチン

11月に入って気温が下がり、木々の色づきも見られるようになりました。
驚くほど多くの方が罹患した第7波は完全に収束しないまま再び感染者の増加が認められています。

ゼロコロナではないため、政府の対策もすべてが緩和方向に舵を切り、ウィズコロナとなりつつあります。その中でオミクロン株への置き換わりが進んで、一度罹患した方も1~2か月後に再度同様の症状が出現するような症例が増えており、再感染再燃化が起こっているものと考えられます。そこに第8波がやってくるものと思われます。やはり感染拡大防止のためには、今までの感染対策とワクチン接種が重要です。今月からはオミクロン株対応の2価ワクチンを打つことができるようになっています。まだ3・4回目を打ってない方もオミクロン株対応ワクチンを選んでいただければ重症化予防・感染予防・発症予防の効果が期待できるものとされています。
今までに4回接種を受けた方も5回目は2価ワクチンですので効果が期待できるものと考えられます。インフルエンザの流行も同時期であるためこちらもワクチン接種が必要ですが、接種間隔に縛りがないためいつでもどちらからでも打つことが可能です。インフルエンザ以外のワクチンとは2週間の接種間隔をあけることとされています。
今のところこのワクチンの接種者は6%以下ですので空いている今の時期に早く受けていただくことが望ましいと思われます。

2022.10.06

鼓膜再生療法

10月に入って1週間が過ぎ、ようやく気温も下がり秋の気配がしてきました。
新型コロナウイルスの感染者の減少とともに受診される方が徐々に増加しているようです。社会活動が活発になり本来の姿に戻りつつあります。

その中で最近特に多いのが、鼓膜穿孔の方です。鼓膜穿孔治療剤であるリティンパ®を使用した鼓膜再生療法を希望して受診される方が多いようです。鼓膜再生療法は鼓膜の麻酔だけででき、外来で15~20分程度で終了する非常に負担の少ない手術方法です。鼓膜穿孔のある方すべてが対象になるわけではありません。
一度受診していただいて、鼓膜の正確な所見を確認後、聴力検査、側頭骨CT、パッチテスト等を行って適応を決定いたします。また活動性でない慢性中耳炎であることが重要です。それは手術をすることで耳漏が出たりするようであればトラフェルミンという線維芽細胞成長因子を含ませたゼラチンスポンジがすぐに流されてしまうからです。もちろん鼓膜再生療法の適応でなければ他の手術の適応となります。

当院では局所麻酔で行う日帰り内視鏡下耳科手術を行っております。
鼓膜穿孔、慢性中耳炎、中耳真珠腫の手術の希望のある方は一度受診してどのような手術の適応になるかの診断を受けてください。

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