お盆休みの休診について
猛暑が続いています。この暑さの中でも、緊急事態宣言のもとでも新型コロナウイルスの感染が拡大しています。人流を減らすための緊急事態宣言ですが、どうも効果はあまり認められないようです。お盆休みで人流が増えればさらなる拡大が続きそうです。枚方でも感染者が増加しています。そのためか発熱を訴える方の割合が増加しているようです。
特別な症状のない場合や感冒様症状と全身倦怠感、そして発熱であればまずは発熱外来などでPCR検査を受けていただき陰性であれば、各症状に応じて耳鼻科や小児科、内科を受診していただくことが望ましいと思います。発熱者の中には相当数の扁桃炎・扁桃周囲膿瘍などの感染症の方も混じっていますので、PCR陰性で嚥下時痛が強ければ耳鼻科の受診をお勧めします。
当院では未来日予約ができるようになっていますので是非ご活用いただき待ち時間を減らしていただきたいと思います。なお8月8日(日)9日(月)は祭日により連休となっています。ご注意ください。そして8月13日(金)から8月19日(木)までお盆休みとなります。
再診予定日が重なる方は前後にずらせてください。何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。
休診日と予約方法の変更ついて
7月に入って朝夕の気温が徐々に上昇してきました。蒸し暑い季節の到来です。このところ前線の停滞が長引いていて、梅雨明けが待ち遠しいです。
新型コロナウイルス患者の新規感染者数は全国的には下げ止まっていますが、東京オリンピックは開催されるようですので、祭日の変更がありました。
7月19日は赤くなっていますが、平日で、当院も診療を平常通り行います。その代わり開会式がある7月22日(木)、23日(金)が休日となりましたので、7月22日(木)から25日(日)まで休診とさせていただきます。
8月も変更があります。8月11日が山の日でしたが、8月8日に変更になり9日が振替休日となっています。従って8月8日(日),9日(月)が連休です。当院も休診です。そしてお盆のお休みは8月13日(金)から8月19日(木)までとさせていただきます。この間は休診となりますのでご注意ください。変則的な日程で申し訳ありあません。ご理解の程お願いいたします。
予約システムも変更があります。翌日から翌月の末日までの未来日の予約が取れるようになりました。
電話では相変わらず当日の順番のみですが、インターネットでのみ翌日以降の予約が日時で取れるようになりました。
予定を決定したい方はどうぞご利用ください。
学校検診
6月に入っても緊急事態宣言は延長となり継続中です。気温も上昇しマスクも暑くなってきました。
昨年は秋に行われた学校検診ですが、今年は例年通り5月~6月に実施されたようです。
最も多くの児童が指摘を受ける項目が、耳垢です。耳垢栓塞として学校から受診勧告の用紙を渡されるのですが、耳垢自体が病気というわけでなく鼓膜が確認することができないための病名としてつけられています。耳垢を除去して初めて鼓膜の確認を行うことができ、特に治療を必要とする疾患がないということを診断できます。中には鼓膜に穿孔(穴)があったり、耳漏がでていたり、鼓膜が病的に陥凹している場合や滲出液が貯留している(水がたまっている)こともありますので耳垢なんて病気じゃないと思わずに一度耳鼻科を受診してください。
特に3年生は中耳炎を見つける最後のチャンスです。あるかどうかわかりませんが、プールに入れるかの診断を受けることも必要になってきます。
鼻ではアレルギー性鼻炎も有病率が高いためすべての児童が指摘を受けるわけではありませんが、視診上重症例には用紙が渡されることがあります。お子様のアレルギーの詳細についてわかっていない場合は、アレルゲンを特定する良い機会と考えます。積極的に検査を受けてください。根本治療に結び付く場合もあります。
受診勧告の用紙を渡されたら、必ず耳鼻科を受診してください。お願いいたします。
イネ科花粉症
3回目の緊急事態宣言下のGWが終わりました。GW前にはヒノキ花粉の飛散が終了したのと同時にイネ科花粉が飛散しはじめました。
イネ科花粉とはカモガヤ・ハルガヤ・オオアワガエリに代表される雑草の花粉です。北河内では淀川河川敷や田畑の周辺、空き地や広場の雑草です。スギやヒノキほど遠方からの飛散はないためイネ科植物の生息地へ近づかないようにすることが最も重要です。
時期はGW前後から正確には梅雨明けまでですが、梅雨に入ると比較的花粉量は減って症状も軽減するので6月中旬ごろまででしょうか。河川敷では多くの子供たちが野球やサッカーなどのスポーツを楽しんでいます。もしイネ科花粉症に罹患していたらスポーツどころではなくなります。
2~3シーズン経験することでイネ科花粉に感作されて症状が出現することになります。もし風邪もひいていないのに河川敷で鼻水・くしゃみ・夜寝る頃の鼻づまりが起こるようになれば、すぐに耳鼻科を受診していただいて確定診断のため血液検査を受けてください。確定すれば事前に抗アレルギー薬を服用して野外活動を行っていただきます。事前の服用である程度症状の緩和を得ることができます。
それでもひどく症状が出現する場合でスギ・ヒノキの抗体もある場合には、生物学的製剤などの使用もできる可能性がありますので、早めにご相談ください。
ヒノキ花粉症
彼岸が過ぎて、気温の上昇と花見シーズンの到来で皆様の自粛の気持ちにもやや緩みが現れたのでしょうか。新型コロナウイルス感染者数が大幅に増加し、大阪は第4波の入り口にあるとされています。東京をはるかに追い抜いてしまい変異株の増加も指摘されています。
さらに毎年のスギヒノキ花粉の飛散も昨年に比べると多くなっています。この2週間程度はヒノキ花粉の飛散が続き、大陸からの黄砂の飛来と相まって症状を悪化させているかもしれません。またPM2.5の濃度上昇も報道されています。
PM2.5は2.5㎛以下の粒子状物質で炭素、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム、塩ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどで形成されています。黄砂は約4㎛程度の石英等の砂であり通過した場所の大気汚染を吸着する可能性があります。中国上空の硫酸アンモニウムなどを吸着し化学反応を起こしている可能性があります。PM2.5も汚染された黄砂も直接呼吸器へ入って何らかの障害を起こすことが心配されます。発がん物質の吸着の可能性も指摘されています。ただし目、鼻、のどの症状は花粉による症状と考えられます。
花粉粒子は約30㎛であり多くは鼻腔で付着します。何らかの増強効果があるかもしれませんが、具体的には不明です。洗濯物の室内干しとマスクの徹底(顔の凹凸に合わせた装着)、外出を控えるなどの行動が必要とされます。
これは新型コロナウイルス感染防止にも効果を発揮すると思われます。まだ2週間程度はヒノキ花粉の飛散が続くと考えられますので、細心の注意でお過ごしください。