GWも終わりましたが、気温差の大きい安定しない日々が続いています。体調を崩されていないでしょうか。
さて新学期に入ってから小中学校では耳鼻咽喉科学校検診の一つとして聴力検査が行われています。この検査の目的は、学校生活・社会生活を送る上で支障になりうる難聴を見つけ出すことです。実際には発見されることは少ないのですが、小学校低学年で異常を指摘される子供の中では滲出性中耳炎による軽度から中等度の難聴の子供が多いようです。この場合は実際に鼓膜を診て行う検診でも指摘されるはずです。耳鼻科で治療を行うことで改善しますので、特に心配はありません。次に比較的見られるのが、心因性難聴(または機能性難聴)といわれる病気です。日常では普通に会話ができているのですが、いざ検査となると様々な程度の難聴の結果となってしまいます。新しいクラスになじめないとか、友達関係・先生との関係がうまくいかない場合や家庭で何らかのトラブルがあるなどの心理的要因から聴力検査上難聴となってしまいます。1学期間程度の経過観察で改善することが多いのですが、他にも訴えがある場合など心理的負荷の軽重によりカウンセリングが必要になることもあります。耳の問題だけではありませんので注意が必要です。これら以外にも今まで気づかなかったある周波数に限った難聴や軽度の感音難聴も認められます。いずれにせよ耳鼻科での精密検査が必要になりますので用紙をもらったら速やかに耳鼻科を受診するようにしてください。
先月もお知らせしましたが、5/19(水)~5/21(土)は日本耳鼻咽喉科学会総会出席のため休診させていただきます。ご注意ください。
ヘルパンギーナとアデノウイルス
7月に入り雨は随分減りましたが、梅雨明け宣言はまだでしょうか。高温多湿な毎日で体力の消耗が激しくなっています。一学期も残すところあとわずかとなりました。
保育園・幼稚園では夏風邪の一種であるヘルパンギーナ、アデノウイルス感染症が流行っているようです。
ヘルパンギーナはエンテロウイルスの感染症で、中でもコクサッキーウイルスが主な病原体で、ほかにエコーウイルスなどが原因になることもあります。「突然の高熱」で発症し「口蓋垂付近の水泡疹や潰瘍や発赤」で診断がつきます。病歴を聞いて口の中を診れば、ほぼヘルパンギーナであることがわかります。高熱も1~2日で解熱することが多いようです。
そして同じくらいの期間食欲がなくなるか咽頭痛のため食べなくなります。治療のために特に薬はなく、水分摂取と自宅での安静で回復に至ります。アデノウイルス感染症はプール熱と呼ばれる咽頭結膜熱が代表ですが、扁桃炎のみのタイプも多く発症しています。いずれも高熱が3~5日続き朝に解熱する傾向はありません。迅速キットで確定することができます。やはり薬はなく、水分摂取と自宅での安静が必要ですが、咽頭結膜熱は学校安全法で伝染病第2種に指定されており、主要症状消退後2日経過後に登校許可となります。ご注意ください。
8/15(月)から8/20(土)までお盆休みのため休診となります。再診予定が休診期間に重なる方は、受付にご相談ください。よろしくお願いいたします。
スギ舌下免疫療法再開
梅雨のじめじめした鬱陶しい毎日が続いていますが、皆様方の体調はいかがでしょうか。
新年度、新学期のストレスは少し和らいでいるかもしれませんが、気温が上昇している分、疲れやすくなっているはずです。こまめに水分を摂取して十分な睡眠をとれるよう工夫してください。
さて今年の花粉症はどの程度症状があったでしょうか。6月からスギ花粉症の方に舌下免疫療法を始めています。
昨年今年と花粉飛散量が少なかったため、さほど症状は出なかったかもしれませんが、今後も同じように内服治療などの対策が必要となります。
そろそろ根本的な治療はいかがでしょうか。慣れるまでは少し面倒かもしれませんが、習慣化してしまえばどうということはありません。
コストもかからず花粉症によるすべての症状の緩和が期待できます。特に問題となるような副作用も出ていません。
同様にダニの舌下免疫療法も行っています。こちらは通年性アレルギー性鼻炎でお悩みの方にぜひ受けていただきたい治療法です。
ただスギとダニの両方のアレルギーをお持ちでも同時に受けていただくことはできません。いずれも約3年を目標に続けていただくことが望ましいです。チャレンジしてみようという方は一度、受付(835-7533)まで連絡をお願いいたします。
4月より水曜午後診をやめて午前診を開いています。また木曜午前診が基本的に代診となるため、診察の混み具合にムラが出てきました。
毎週火曜午後、金曜午後が混雑します。今のところ水曜午前が比較的すいています。時間的に合う方は水曜午前をご利用ください。よろしくお願いいたします。
学校検診の聴力検査
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イネ科花粉症
桜の季節も終わりもうすぐGWに入ります。スギ・ヒノキ花粉症の方のお悩みのヒノキの花粉の飛散ももう少しの間です。ヒノキの花粉が終わると、カモガヤに代表されるイネ科花粉の飛散が始まります。イネ科花粉はスギ・ヒノキ花粉ほど遠くへの飛散はありませんので、住んでいる地域や生活上の活動域により継続的に内服を続けるかどうか変わります。主に淀川河川敷周辺にイネ科植物は群生していますので、接近の機会が多い方は常時服用されるほうがよいでしょう。週末だけという方はそのときだけ事前に服用するようにすれば対策となります。野球やサッカーなどを河川敷で週末に行うといったお子さんは多いですが、その中にはイネ科花粉症の子供さんも多く見られます。前日からの抗アレルギー剤内服と当日家を出る前の点鼻薬、点眼薬を忘れずに使用していただくことで症状をある程度は抑えることができます。練習中も忘れずに点眼は続けてください。帰宅後は翌日までは服用、点鼻、点眼していただき遅延型反応を抑えることに努めてください。
GW中は暦どおりの診察予定ですが、5/19(木)から5/21(土)まで日本耳鼻咽喉科学会総会出席のため休診させていただきます。
また水曜日の診察は午前のみとなっています。ご注意ください。
スギ花粉飛散
3月第1週目には気温もかなり高くなりスギ花粉の飛散が相当量ありました。
その翌週からはまた気温が下がりましたが、花粉の飛散は続いています。
対策をしていない人は早く投薬を受けてください。昨年、一昨年とスギ花粉の飛散の少ない年が続きましたので、すっかり安心していたのではないでしょうか。
今年がスギ花粉飛散の多い年かどうかはまだわかりませんが、今のところ1~2年ぶりの方がたくさん受診されていることから昨年よりやや多いかもしれません。いずれにせよ注意が必要です。
内服を1~2剤飲んで、点鼻薬も使用し、点眼薬も1日4回以上こまめにさしているにもかかわらず症状の出る人はセルフケアを見直してください。マスクやめがね、上着の素材などが重要です。
それでもあまりよくない人は、一昨年より始まった舌下免疫療法を考えていただく必要があります。
スギ舌下免疫療法はスギ・ヒノキ花粉の飛散が終了すれば来年度向けに開始します。
今も継続中の方はほぼ内服薬なしで過せています。1日1回の服薬を3年続けていただくのですが、今後将来のことを考えれば大変有効な治療法と言えます。
今年逃した方はぜひ来シーズンに向けチャレンジしてみてください。5月以降で相談に受診してください。
さて、水曜日の診療ですが、4月以降午後ではなく午前の診療となります。
4月以降は水曜午後診療ではなくなりますのでくれぐれもご注意ください。