院長コラム

2019.07.04

夏かぜ

7月に入ってようやく遅い梅雨入りをした途端すっきりしない天気が続いています。例年通り「夏風邪」といわれる感染症が流行っています。「手足口病」「ヘルパンギーナ」「アデノウイルス感染」です。いずれも2~3日続く高熱と咽頭痛を伴います。手足口病は特徴的な口腔内の水疱が舌の裏や頬粘膜にまでできるのが典型例です。もちろん手足の肘から下、膝から下の方に皮疹が観察されます。手足口病も季節感がなくなり冬にもみられるようになってきています。また以前はコクサッキーウイルスによるものだけでしたが、エコーウイルスによる手足口病が報告され皮疹が今まで以上に広がったり、大人が感染したりするようになっています。ヘルパンギーナは口蓋の一部にアフタのような所見を見せるだけですので一見わかりにくいこともあります。咽頭痛は著明で発熱も3~4日になることもあります。この二つの疾患は視診と病歴で診断します。アデノウイルスは迅速キットがあり咽頭粘膜を擦過して検体を採取します。はっきりと陽性が診断できます。この疾患はウイルスの型が多く年中検出されています。他にも溶血性連鎖球菌感染症やインフルエンザB型も出ていますので、急な発熱があれば一度受診していただき診断を受けて出席停止の有無を確認してください。
尚、7/16(火)から7/20(土)まで研修会出席のため休診いたしますのでご注意ください。ご理解のほどよろしくお願いいたします