院長コラム

2018.11.20

副鼻腔炎と咳

11月も半ばを過ぎ朝夕が寒くなるのと同時に子供たちの風邪ひきが大変多くなってきました。気温が高い間は鼻水、咳などの風邪症状のない嚥下時咽頭痛と発熱の扁桃炎が多かったのですが、現在は咳と鼻水、少しの発熱です。インフルエンザは1ヶ月ほど前に限定的に検出されたものの今は流行していません。咳症状が多く、ほとんどの方が痰が絡む、夜横になると咳で眠ることができないといった後鼻漏からの咳症状です。単なる風邪ではなく副鼻腔炎になっていることが多く、咳止めをいくら飲んでもおさまるはずがありません。痰の絡む咳は鼻内の診察をせずして診断がつくことはありえません。いつまでも咳止めだけで頑張るのは無理があります。耳鼻咽喉科で正しい診断を受けていただいて原因治療を行いましょう。中には乾燥した咳が1ヶ月以上続いているようなこともあります。場合により咳喘息も潜んでいることもありますので注意が必要です。この場合はステロイドの吸入を行っていただきます。それぞれの原因に応じた治療が必要になりますので、いつも咳止めだけでは治りません。ご注意ください。
 来年のスギ花粉症に対するレーザー治療の予約は12月から開始し、治療は来年1月中に行います。今しばらくお待ちください。