院長コラム

2018.10.15

秋のアレルギー

秋も深まり朝夕の気温も随分と下がってきました。すると途端にインフルエンザの噂を聞くようになってきました。当院ではまだ検出はされていませんが、発熱の人にはインフルエンザ迅速キットでの検査を始めています。枚方市内では学級閉鎖もあったようです。例年10月下旬に第1号が出るのですが、今年はやや早めなようです。うがい・手洗い・マスクが欠かせない季節となってきました。

同時にダニアレルギーの症状がピークを迎えています。8月に生息数がピークを迎えたダニが死骸となって吸入アレルゲンとしての最大量となるのが10月なのです。朝くしゃみが連発する、鼻水が止まらない、夜寝ようとすると鼻詰まりがひどく鼻水が垂れてくるなどの症状です。目のかゆみもよくある症状です。これらの症状を抑えるのはアレルギーの薬ですが、根本的な治療はダニ舌下免疫療法のミティキュアの服用です。この季節にアレルギー症状が出た人は一度血液検査で原因アレルゲンを調べ対策をされるといいでしょう。もし春のスギ、ヒノキが一緒に検出された場合はこちらの根本治療のスギ舌下免疫療法シダトレン・シダキュアとどちらを先行させるか悩ましいところですが、11月になればやはりスギ舌下免疫療法を先行させることになります。当院では開始を少しずらすだけで同時併用を行っていますので、詳しいことは一度診察・検査の上ご相談ください。