朝の気温が20℃をきり、ようやく秋本番となって来ました。そろそろインフルエンザワクチンの接種を考えているころだと思いますが、すでに10月の初旬から中旬にかけてインフルエンザA型の方が2人検出されています。いずれも発熱が著明で40℃に近く、逆に咳などの風邪症状は乏しくあとは全身倦怠感のみのようでした。例年に比べると随分早い出現です。これは最近では新型インフルエンザに次ぐ早さです。単発的に出ただけですので、拡がりを見せることはありませんでしたが、ワクチン接種されていない方が多いと思いますので、手洗いとうがいなどを徹底して注意する必要があります。そしてワクチン接種を多少早めていただく必要があるかもしれません。また夏前から流行していたおたふくかぜの流行が未だに衰える兆しが見えません。学校保健法では耳下腺の腫脹後5日以上経って、全身状態の改善があれば登校可能となっていますが、流行が収まらないのは、この登校が早すぎるのではないかと密かに思っています。担当医の判断によりますが、しっかり耳下腺腫脹の消退を待って登校していただく必要があるのではないかと考えています。今後流行する感染症があれば、この院長コラムでお話しさせていただきます。
2016.10.26