院長コラム

2023.12.04

発熱、鼻汁、咽頭痛

何かとせわしい12月になりました。猛暑の後の秋は短く一気に冬本番になりました。

相変わらずインフルエンザの流行もおさまらず、コロナも検出され続けています。
ワクチン接種はお済みでしょうか?
できるだけ早期の接種が望ましいです。アデノウイルス感染症は収まりつつありますが、溶連菌感染症は続いています。いまだに種々の感染症が流行していますが、いずれのウイルス感染症でもなく、細菌感染による急性副鼻腔炎急性腺窩性扁桃炎も少なくありません。副鼻腔炎は左右片側だけのこともあれば両側のこともあります。膿性の鼻汁、鼻づまり、頭痛、顔面痛、発熱などの症状を伴います。適切な時期に抗菌薬を服用することで治まっていきます。
急性腺窩性扁桃炎は扁桃のくぼみである陰窩に白っぽい滲出物がついた扁桃炎のことです。たいてい38度前後の発熱と強い咽頭痛、嚥下時痛を伴います。リンパ節の腫れも見られます。こちらも抗菌薬の服用で軽快しますが、場合により点滴による治療が必要になることもあります。また片側だけが腫れて扁桃周囲膿瘍という扁桃の周囲に膿瘍を作った場合は切開をして排膿することが必要になることもありますので注意が必要です。

年末は12月29日(金)午前診まで、年始は1月9日(火)から通常通りの診療となります。