10月に入りやっと過ごしやすくなってきました。就寝時のエアコンも要らなくなり、猛暑の夏の疲れを早く取りたいものです。
今年の夏は「のどの痰の絡み」を訴えて受診される方が多く目立ちました。年齢は若い方から高齢者まで様々です。実際に診察してみますと喉には痰はなく、咽頭・喉頭に異常な所見を認めないことがほとんどです。もちろん副鼻腔炎から後鼻漏をきたしてそれが痰のもとになっていることもあります。この場合は副鼻腔炎の治療をすればいいわけです。後鼻漏もなく、下咽頭に唾液のようなものが付着しているだけの方が多く、おそらくエアコンによる乾燥から「痰が多くなり絡んだような感覚」に陥っていることが想像されました。
主な要因は部屋の乾燥と夏による水分不足です。就寝時のエアコンが必要なくなることでこのような症状はなくなることが予想されます。水分はまだまだ必要ですのでできるだけたくさん摂っていただく必要があります。ウィズコロナの時代はのどの不調を訴える方が多く、喉頭を観察することが必要になっています。
この場合は耳鼻科で内視鏡検査をする必要がありますので受診の程お願いいたします。
11月2日(木)から4日(土)まで日本耳科学会のため休診いたしますのでご注意ください。
2023.10.04