院長コラム

2023.06.06

学校健診

梅雨の6月に入っております。そろそろ各校とも学校健診が終了し、健診用紙を持ったお子様がちらほら受診されています。

子供たちの中で特に多い病名が「耳垢栓塞」です。
耳垢が詰まることが病気かと言うとそうではなく、耳垢が外耳の中に詰まっていて鼓膜が見えないので、鼓膜が正常かどうかの判断ができないということをあらわしています。したがってお家で耳垢を取って終わりということではなくその向こうの鼓膜に異常がないか検査を受ける必要があります。さらに受診されるのは当然プール授業の前にする必要があります。
「慢性穿孔性中耳炎」で鼓膜に穴が開いていて耳だれが出ているかもしれません。「滲出性中耳炎」で挿入された鼓膜チューブが抜けて穴が残っているかもしれません。そのような状態でプールに入ってトラブルが起こる前に耳の状態をチェックすることに意味がありますので、くれぐれも、貰ってきた健診用紙をご自分の都合で冬まで放置する(翌年に用紙を持って受診されることも珍しくありません)ことのないようお願いいたします。

ついでの受診する病気が発症するまで待たないでください。「副鼻腔炎」「鼻炎」もほとんどが急性疾患ですので速やかに受診していただくことが望ましいです。
何卒よろしくお願いいたします。