院長コラム

2022.02.03

花粉症初期療法とオミクロン

2月になりましたが、コロナ感染の状況は凄まじさを増すばかりで、新規感染者数の更新の毎日と日常生活の制限に皆様少々うんざりしてきているのではないでしょうか。
学童以下の子供たちに感染が爆発していることからそれに応じた対策が必要ですが、いまだ次の施策がうたれないままでもどかしい状況が続いています。そんな状況の中でも花粉は飛散します。風邪症状のように見える花粉症の症状をできるだけ抑えておくことが特にオミクロンの症状と間違われないためにも必要となります。

昨年は2月12日が花粉飛散日でした。今年も同日前後から始める初期療法により症状出現を抑えてください。初期療法は花粉飛散前もしくは症状出現時から治療を開始することで症状発現を遅らせたり、症状を軽減し過敏性の亢進を抑えたり、終了を早めたりする効果があります。一度大量曝露を受けるとその後は閾値の低下により、少量の飛散でも大量飛散の時と同じように症状が酷く出るようになってしまいます。このように過敏性の亢進を避けるためにも初期療法が重要になってきます。

抗アレルギー薬2月10日~13日に服用し始めること、鼻噴霧ステロイド薬を同日より点鼻することによりどのような花粉症のタイプにも効果が認められます。花粉症をコントロールすることが、紛らわしいオミクロンの症状を見分けるのに役に立つはずです。
例年症状が進んでから受診されている方も今年はぜひ花粉症の初期療法を受けてください。よろしくお願いいたします。