院長コラム

2020.11.20

第三波

11月も中旬を過ぎ、安定した天候が続いています。
学校生活も以前のように近づいています。運動会、遠足、修学旅行と行事ごとも以前のように行われ、児童たちの体調にも変化が起こりはじめています。風邪をひいたり、発熱したり体調の悪化を訴える子が出現してきています。のどの痛みで受診され、視診上扁桃に滲出物が付着して腺窩性扁桃炎である場合や、膿性の鼻汁で副鼻腔炎であることの診断がついている場合は、新型コロナウイルスの感染である可能性は少ないのですが、普通に風邪症状である透明な鼻汁と咳、咽頭痛だけでしかも発熱している場合は判別つかず、風邪と診断しても新型コロナウイルス感染である可能性を否定できません。

発熱の状況によっては新型コロナウイルスのPCR検査を紹介させていただきます。発熱なく鼻汁、咳、咽頭痛であれば自然経過に任せて、自宅待機で様子を見ていただくことが望ましいと考えます。市販の対症療法の抗ヒスタミン剤や鎮咳剤で経過を見ていただいて、それでも症状の悪化を見る場合は躊躇なく受診していただき、適切な診断と治療を受けていただければ大丈夫です。
新型コロナウイルスの可能性を考えると受診を悩むこととなりますが、いつでも事前に電話でご相談いただければ幸いです。