中耳炎の日帰り手術

鼓室形成術

鼓室形成術とは

鼓室形成術とは、慢性中耳炎、鼓膜穿孔、中耳真珠腫、術後耳などの方に対して行う手術で、当クリニックでは局所麻酔により日帰りで行っております。手術時間は90~120分です。現在、こうした日帰り鼓室形成術を行っている医療機関はほとんどありません。手術効果や安全性は入院による手術と何ら変わりませんので、安心して受けて頂くことができると思います。

適応症例

  • 症状が重く、耳から鼓膜の穴が全部見えない方
  • 耳の穴が曲がっている方
  • 鼓膜の穴をふさいでも、それだけでは聴力が改善されない方
  • 鼓膜の向こう側にある「耳小骨」への処置が必要な方

手術の流れ

問診・検査

問診、検査などを行い、患者様の病状を診断します。その後、鼓室形成術が適応であると判断した場合には、手術日をご予約頂きます。

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手術当日

手術当日、当クリニックまでご来院ください。

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手術

手術は麻酔も含めて90~120分で終了します。耳の後ろのつけ根の部分を3~4センチほど切り、外耳道の皮膚をはがして鼓室内の病巣などに対して処置を行います。また、「耳小骨」が外れたり硬くなったりしている場合には、それの立て直しをはかります。その後、あらかじめ採取した側頭筋膜を再生鼓膜の足場として用いることで鼓膜を形成します。

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手術後

手術後、耳の穴に詰め物を入れて、耳全体にガーゼと特殊な包帯を当てます。翌日、ガーゼを取ります。約1週間後、再度ご来院頂き耳の中の詰め物を取ります。その後は、患者様の状態に応じて1~4週間後にご来院頂きます。

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手術後の注意

手術後当日、シャワーは可能ですが、洗髪は翌日から行うようにしてください。また、強く鼻をかむことや、激しい運動などは避けるようにしてください。お仕事も、内容によっては翌日もしくは翌々日から復帰して頂くことができます。

鼓膜形成術

鼓膜形成術とは

鼓膜形成術とは、「鼓膜穿孔閉鎖術」ではふさぐことができない鼓膜の穴(穿孔)に対して行う手術です。耳の後ろにある側頭筋膜を再生鼓膜の足場として用いることで、穴の閉鎖をはかります。手術時間は麻酔も含めて約60分です。

適応症例

  • 「鼓膜穿孔閉鎖術」では鼓膜の穴をふさぐことができなかった方
  • 鼓膜の穴をふさぐことで、聴力の改善が期待できる方

手術の流れ

問診・検査

問診、検査などを行い、患者様の症状を診断します。その後、鼓膜穿孔閉鎖術が適応であると判断した場合には、手術日をご予約頂きます。

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手術当日

手術当日、当クリニックまでご来院ください。手術前の注意点などは特にございません。

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手術

手術は麻酔も含めて約60分で終了します。耳の後ろを1~2センチ切り、側頭筋膜を取り、それを再生鼓膜の足場として鼓膜の穴の裏側に接着します。側頭筋膜を取る際に皮膚を切開しますが、ほとんど傷は残りません。

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手術後

手術1週間後、診察を行います。その後、さらに2~4週間後に再度来院頂きます。

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手術後の注意

手術後当日から日常生活を送って頂くことができますが、強く鼻をかむことや、激しい運動などは避けるようにしてください。また、水泳は医師の許可があるまではできません。

鼓膜穿孔閉鎖術

鼓膜穿孔閉鎖術とは

鼓膜穿孔閉鎖術とは、外傷性鼓膜穿孔や慢性中耳炎により鼓膜に穴(穿孔)が開いた方に対して、OtoLAM(炭酸ガスレーザー)などを使って穴をふさぐ手術です。手術時間は非常に短く、麻酔も含めて約20分で終了します(麻酔は局所麻酔です)。鼓膜の穴をふさぐことで、聴力の改善、感染による耳だれの予防などをはかります。

鼓膜穿孔閉鎖術とは

負担の少ない鼓膜穿孔閉鎖術のお知らせ

OtoLAM(炭酸ガスレーザー装置)を使用して、鼓膜の穿孔周囲のトリミングを行う、痛みを極力抑えた閉鎖手術を行っています。慢性中耳炎で耳漏を繰り返している人や、聴力障害のある人、鼓膜に穴があいていて水が入らないように常に気をつけている人、チュービングのあとの穴などに対して行っています。鼓膜を閉鎖することで感染を起こすことは減り、耳漏の出る回数も減少します。術前のパッチテストで聞こえの良くなる人は聴力改善が期待できます。すべての人が適応になるとは限りませんが、鼓室という鼓膜の向こう側の部屋に肉の盛り上がりの少ない人は適応になることがあります。

① まず鼓膜麻酔液で鼓膜だけを約10分間かけて麻酔します。
② それだけで痛みは感じなくなりますので、鼓膜の穴の周囲をOtoLAMという炭酸ガスレーザーで焼いて鼓膜の穴の縁を新鮮化(傷をつけること)します。
③ そこにテルダーミスというシリコン膜が表についたアテロコラーゲンのスポンジを詰め込みます。手術はそれだけで約10分間程度です。直後から普通生活ができます。傷もできません。術後1週間目に受診してください
そして約3週間目にシリコンシートをはがします。

入院を必要とする鼓膜形成術や耳の穴から行う日帰りで行う鼓膜形成術に比べると成功率は落ちますが、あまり負担なく何回でも行うことができます。閉鎖した結果は手術のやり方によって左右されません。どこも切らずに行えますし、料金も鼓膜形成術では手術料が約6万円前後であるのに対し、この方法なら約5千円程度で済みます。うまくいかなかった場合は再度行うこともできます。一度ご相談ください。

適応症例

  • 鼓膜の穴がそれほど大きくない方
  • 鼓膜の穴をふさぐことで、聴力の改善が期待できる方
  • 慢性中耳炎で耳だれを繰り返している方

手術の流れ

手術当日

手術当日、当クリニックまでご来院ください。

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手術

手術は約20分(麻酔が約10分)で終了します。麻酔は局所麻酔です。鼓膜の穴の周りをOtoLAMにより新鮮化した上で、テルダーミス(人工皮膚材)を詰めて穴の閉鎖をはかります。

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手術後

手術1週間後、診察を行います。その後、患者様の状態に応じて1~4週間後に再度ご来院頂きます。

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手術後の注意

手術後当日から日常生活を送って頂くことができますが、強く鼻をかむことや、激しい運動などは避けるようにしてください。また、水泳は医師の許可があるまではできません。

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