2024.07.01

口腔がん無料検診

梅雨真っ只中の7月に入りました。早いもので1年の半分が過ぎてしまいました。やり残したことはないでしょうか。

耳鼻咽喉科医のほとんどが所属している日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会では今月は頭頚部外科キャンペーンを展開しています。これは舌がん、口腔がんを含めた首から上のがんを耳鼻咽喉科頭頚部外科が扱っていることを一般の方に広く知っていただくための啓蒙活動です。頭頚部がんの中で最も多いのが口腔がんです。
今月はこの口腔がんの無料検診を行います。舌がんを含めた口の中のがんを早期に発見するための検診です。当院も参加しています。インターネットで「口腔がん無料検診」と検索していただき、ご希望の地域と日時が合う医療機関で受けていただくことができます。ご注意いただきたいのは「口腔がん無料検診」と検索すると歯科での有料検診サイトも最初に出てきますので間違えないでください。
歯科では検診料5,000円~10,000円が必要なようです。口腔がん撲滅委員会となっているのが歯科での検診です。くれぐれもご注意ください。

舌がんも口腔底がんも頬粘膜がんも耳鼻咽喉科頭頚部外科で治療を行います。口の中でご不安がある方はこの機会に検診を受けていただき、早くお悩み事から解放されることを願っています。

2024.06.07

学校健診

梅雨の6月のはずですが、梅雨入りはまだのようです。日中の気温は上がりますが、朝夕が涼しくまだ過ごしやすい日が続いています。
今は相変わらず咳と咽喉頭痛、発熱、声がれを訴える方が受診し続けていますが、花粉症・アレルギーの方はめっきり減少し、代わって学校健診の用紙を持った方が来られるようになりました。新型コロナの方は微増しているようです。いつまでも油断なりません。学校健診で最も多くみられるのが「耳垢栓塞」です。これが病気ということではなくプール授業の前に鼓膜所見を取れない場合にチェックをされるため実際の病気は耳垢除去後に判明するということになります。何の病気もないことが多いのですが、まれに鼓膜に穴が開いていたり、鼓膜の向こう側の鼓室に滲出液が溜まったりしていることがあります。健診にはこのような病気をスクリーニングする意味があります。そのためぜひともプール前に受診をお願いいたします。
アレルギー性鼻炎についてはほとんどのお子さんですでに分かっていることが多く、チェックされることは少ないですが、「副鼻腔炎」「鼻炎」といった細菌の感染をあらわす病気はほとんどが急性疾患ですので、治療を受けて治してからプールに入っていただくことが望ましいと考えます。ご理解の程よろしくお願いいたします。

2024.05.07

イネ科花粉症とスギ舌下免疫療法

GWも終わり仕事や学校の毎日となりました。コロナのことなどいつのことだったかと忘れておられる方も多いようですが、相変わらず陽性者は出続け、激似の症状の方も減ってはいません。むしろGW前には増加傾向にありました。咽頭痛、咳、声がれ発熱などが主な症状ですが、症状の強さはかなり個人差があります。熱は平均3日程度であることが多いようです。
ほかの症状は12週間程度で治まりますが、23か月が続くこともあります。疑いのある方はまだ検査も行っていますので、来院時にその旨受付で伝えてください。

スギ・ヒノキ花粉症も終わっていますが、イネ科カモガヤ・オオアワガエリなどの花粉症は4月の第2週目からと早めで結構多めの飛散量となっています。スギ・ヒノキが少なめでしたのでイネ科は多めとなります。
スギ花粉症の舌下免疫療法を始めようという方は、早めに電話で受付に初回を予約してください。初回当日は午前840までに来院していただき説明をまず聞いていただきます。その後薬局で初回内服分の薬剤を受け取ってきていただき、実際に内服します。その後院内で約30分副作用に関して異常が起こらないかお待ちいただくことになります。
合計1時間以上の時間を要することになります。2回目以降は午後の診察でも大丈夫で、1週間後とさらにその2週間後に再診いただくことになります。あとは1か月に1回の受診になります。

2024.04.05

ヒノキ花粉飛散

新年度になりました。ようやく気温も上がって暖かくなってきました。雨も多く急な気温の変化のため桜の開花期間が短くなりそうで残念です。
例年桜の開花とともにヒノキ花粉の飛散が見られるのですが、今年は3月29日から飛散が始まりました。スギ花粉の飛散も終了しそうでスギ花粉の飛散量はかなり少なめの年と言えそうです。ヒノキの飛散量も今のところ少なめでスギと同じような傾向であると言えそうです。
今年治療がうまくいっていると思っている方は決してそうではなく花粉飛散量の少なさが症状軽減の理由です。


グラフは、大阪府茨木保健所での観測結果ですが、昨年の点線の飛散量と比べるとずいぶん少ないことがわかります。
ただどれだけ少なくても一度鼻の中に花粉を吸いこんで発作が起こってしまえば、その後は少量の花粉でも簡単に発作を起こしてしまうようなります。少なくても予防的治療が必要です。4月中は抗アレルギー剤の内服を継続して、朝に点鼻薬の噴霧、点眼薬の使用を行ってください。GWに入れば服薬を終了していただいて大丈夫です。イネ科花粉もある方は一度休薬して、また症状が出現すれば服薬してください。

4月1日から午後診は16:30~19:00となっています。ご留意ください。
よろしくお願いいたします。

2024.03.05

スギ花粉症と抗体製剤

3月になりました。寒い日が続きますが、何となく日差しが春っぽくなってきたようです。

スギ花粉はどうかと言いますと茨木保健所観測の結果ですが、220がスギ花粉飛散日ということになります。31日の花粉飛散が今のところ最も多く106/でした。あとの日はまだ2桁の飛散で済んでいます。初期療法を始めている方はそのまま毎日忘れずに飲み薬を服用し、外出前に鼻噴霧ステロイド薬点鼻し、抗アレルギー薬点眼をおこなって出かけてください。症状の有無強弱にかかわらず毎日続けていただくことが重要です。それでも症状が酷くなる場合は、追加できる薬を服薬するか、最初の薬を変更するかなど方法はあります。
それでもよくならない人には、IgE抗体製剤ゾレア®という注射薬があります。受験目前の人や部活などスポーツで屋外の活動が多い人、営業や配達など常に花粉を浴びる可能性の高い方などが適応になります。厳密な適応があるかないかは、血液検査でクラス3以上のスギ特異的抗体価があり、血清中総IgE301500IU/mlにあることなど細かな決まりがあります。
今の治療法に疑問を感じていてこの治療法を試してみたいという方は、受診から注射を始めるまで最短でも1週間程度かかりますので、できるだけ早く受診してください。

すでに予約サイトでは公表していますが、令和6年4月1日より午後診療を30分短縮させていただきます。
午後診16301900となります。ご留意ください。
よろしくお願いいたします。

2024.02.02

インフルエンザB・コロナ・花粉症

2月になりましたが、相変わらずインフルエンザとコロナの感染者は増加しているようです。
報道が少ないのでわかりにくいかもしれませんが、インフルエンザはBの感染者が多く、新型コロナウイルス感染者も抗原迅速検査にて陽性率が上がっています。抗原迅速キットでは、症状発現および熱発からある程度時間が経たないと陽性にならないのですが、インフルエンザで約1日、コロナではインフルエンザより若干出にくい印象です。ただ抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に服用する必要がありますので、受診のタイミングが難しいです。
コロナの場合はインフルエンザのような誰でも服用していただく薬はありませんので急ぎませんが、周囲の人へ感染させない間に、そしてご自分の症状が辛くなる前に受診いただくのが重要かと考えます。いずれもワクチンで感染の機会が減るということはありませんのでご注意ください。

2月になりましたので、スギ花粉の測定も始まります。
初期療法としての内服開始は今のところ2月15日としています。
内服だけでなく、点眼、点鼻も症状出現前でもすべて開始してください。症状がないからと言ってやめたくなるかもしれませんが、ひどい症状にならないためにはやめないことが重要ですので、くれぐれも中止しないでください。

2024.01.17

インフルエンザ流行とコロナ再流行の兆し

令和6年元旦から能登半島で地震が発生し、翌日には航空機事故が起こるという前代未聞の年明けとなりました。
もう年内に災害の起こらない平穏を祈りつつ、今年もよろしくお願いいたします。

1月は例年花粉症対策のレーザー治療の月です。毎年花粉症に悩まされている方は一度レーザー治療を考慮してみてください。
初期療法として投薬を希望される方は、今のところ2月中旬飛散開始との予想ですので、215日ごろから始めていただければ十分と考えています。
最近の感染症流行状況は、年末年始にかけてインフルエンザAが流行していましたが、インフルエンザBも徐々に増加傾向にあります。減少していた新型コロナウイルス感染症も再び増加傾向にあります。新型コロナウイルスはどんどん変異を繰り返し様々な株となって報告されています。つい先日まで、主系統はEG.5.1.1でしたが、今はHK.3になっており、次にJN.1が増加しており欧州、米国ではこのJN.1が主系統です。いずれにせよ今までのものの孫子ですので、やはり咽頭痛、咳、声がれ、発熱、全身倦怠感などインフルエンザと似た症状となっています。

当院では、鑑別確定診断には病歴及び局所の内視鏡所見と抗原迅速検査キットを使用しています。
流行拡大に十分ご注意ください。

2023.12.04

発熱、鼻汁、咽頭痛

何かとせわしい12月になりました。猛暑の後の秋は短く一気に冬本番になりました。

相変わらずインフルエンザの流行もおさまらず、コロナも検出され続けています。
ワクチン接種はお済みでしょうか?
できるだけ早期の接種が望ましいです。アデノウイルス感染症は収まりつつありますが、溶連菌感染症は続いています。いまだに種々の感染症が流行していますが、いずれのウイルス感染症でもなく、細菌感染による急性副鼻腔炎急性腺窩性扁桃炎も少なくありません。副鼻腔炎は左右片側だけのこともあれば両側のこともあります。膿性の鼻汁、鼻づまり、頭痛、顔面痛、発熱などの症状を伴います。適切な時期に抗菌薬を服用することで治まっていきます。
急性腺窩性扁桃炎は扁桃のくぼみである陰窩に白っぽい滲出物がついた扁桃炎のことです。たいてい38度前後の発熱と強い咽頭痛、嚥下時痛を伴います。リンパ節の腫れも見られます。こちらも抗菌薬の服用で軽快しますが、場合により点滴による治療が必要になることもあります。また片側だけが腫れて扁桃周囲膿瘍という扁桃の周囲に膿瘍を作った場合は切開をして排膿することが必要になることもありますので注意が必要です。

年末は12月29日(金)午前診まで、年始は1月9日(火)から通常通りの診療となります。

2023.11.09

インフルエンザ流行中

11月になりました。耳科学会による休診でご不便をおかけしました。
年内は12月29日の午前診まで暦通り診療を行いますのでよろしくお願いいたします。

枚方市ではインフルエンザによる学級閉鎖がまだ増えています。今年のインフルエンザはあまり特徴がなく臨床症状から診断することは難しくなっています。ほぼ熱発が主で、咳や咽頭痛、鼻汁などは個人差があり典型的な症状ではありません。一般的に熱が高ければ全身倦怠感や関節痛は強くなります。
学校や職場で周囲にインフルエンザの人がいる場合はさらにわかりにくく、微熱でも接触があった場合はインフルエンザ抗原迅速キットで陽性に出ることも多くなってきました。学校での出席停止期間は、症状発現日を0日目としてたとえ1日で解熱しても5日目までは自宅での待機が必要になります。学校に行けるのは6日目になりますのでご注意ください。
インフルエンザの流行拡大が思いのほか早く皆様のワクチン接種が進んでいないのではないかと懸念しています。
今年は体調を整えていただき早めのワクチン接種をお勧めいたします。まだアデノウイルス感染症もぽつぽつ出ていますので乳幼児の保護者の方は保育園などの感染状況にご注意ください。
こちらも抗原迅速キットにて鑑別診断を行っています。よろしくお願い致します。

2023.10.04

のどの不調

10月に入りやっと過ごしやすくなってきました。就寝時のエアコンも要らなくなり、猛暑の夏の疲れを早く取りたいものです。
今年の夏は「のどの痰の絡み」を訴えて受診される方が多く目立ちました。年齢は若い方から高齢者まで様々です。実際に診察してみますと喉には痰はなく、咽頭・喉頭に異常な所見を認めないことがほとんどです。もちろん副鼻腔炎から後鼻漏をきたしてそれが痰のもとになっていることもあります。この場合は副鼻腔炎の治療をすればいいわけです。後鼻漏もなく、下咽頭に唾液のようなものが付着しているだけの方が多く、おそらくエアコンによる乾燥から「痰が多くなり絡んだような感覚」に陥っていることが想像されました。
主な要因は部屋の乾燥と夏による水分不足です。就寝時のエアコンが必要なくなることでこのような症状はなくなることが予想されます。水分はまだまだ必要ですのでできるだけたくさん摂っていただく必要があります。ウィズコロナの時代はのどの不調を訴える方が多く、喉頭を観察することが必要になっています。
この場合は耳鼻科で内視鏡検査をする必要がありますので受診の程お願いいたします。
11月2日(木)から4日(土)まで日本耳科学会のため休診いたしますのでご注意ください。

2023.09.12

インフルエンザ流行

9月も中旬に入りましたが、まだまだ暑い日々が続いています。
2学期が始まって感染の機会が増えたせいか、新型コロナウイルス第9波は収まる気配を見せていません。その上インフルエンザが流行の兆しを見せています。枚方市ではいくつかの小中学校で学級閉鎖が起こっています。インフルエンザによるものもあればコロナによるものもあります。インフルエンザはすべてA型であり、コロナによるより熱発は高めです。38度以上のことが多く、40度になっていることもあります。いわゆる風邪症状は目立たず、鼻水、頭痛、倦怠感、悪寒などです。
例年のように咳や咽頭痛がはっきりしている例は少ないようです。まだワクチンも始まっていないこの時期でどうのように終息するのか不明です。ただ抗インフルエンザ薬が効きますのでこのことは安心材料です。今の流行している新型コロナウイルスの株では、どうも嗅覚味覚障害を引き起こしている方が多く、発症後1~2週間は全くと言っていいほど嗅覚がなくなります。
自然にも回復しますが、3週間目で50%程度回復していなければ、症状が残る可能性もあり何らかの治療を受けたほうがいいかもしれません。保育園児も含めればコロナ、インフルだけでなくいろいろな感染症が併存していますので、酷暑の疲労もあり免疫が落ちていると感染しやすいですので十分にご注意ください。

2023.08.24

8月16日毎日新聞の「きょうのセカンドオピニオン」で「航空性中耳炎」について取材を受けました

2023.08.09

加齢性難聴と補聴器

7月後半から8月にかけて酷暑が続いています。皆様、熱中症にはくれぐれもご注意ください。

相変わらずコロナの方の受診が多いのですが、それ以外の難聴やめまい等耳の不調の方も以前のように受診されるようになってきました。外に出る機会も増えてきて人との会話に支障をきたすことに気づき受診されています。

加齢性の難聴であれば、薬や手術では治りませんので補聴器を適合させることになります。補聴器に対して最初から拒絶心があるような方も多く、スムーズに導入していくことに困難を伴うことも少なくありません。あまりにも難聴が進んでしまってから補聴器を使い始めるとすぐに聞こえるようなると思っておられる方がほとんどでご自分の予想を裏切ることになります。あまりにも難聴が進んでしまっていると脳が長らく音を聞いておらず、すぐに音が届いても言葉が聞こえないということになります。
補聴器を使い始めることが脳のリトレーニングの始まりですので、徐々に聞き取れるようになるのを待つことになります。とにかく雑音でもなんでも聞いていただいて脳が言葉を聞き取れるようになるのを目指します。ちなみに難聴は認知症の最大の危険因子です。難聴の進んだ方は認知も始まっているようなことも珍しくありません。
早めに補聴器の適合を進め認知症になることを防ぎましょう。

さて8月13日(日)から20日(日)まで夏休みとなります。ご理解の程よろしくお願いいたします。

2023.07.07

第9波到来

7月に入り梅雨明け待ち遠しい毎日ですが、猛暑もやってきています。これだけ猛暑にも関わらず新型コロナは第9波に入っているようです。

明らかに5月の制限解除後、どこへ行っても人出が多くマスクをしていない方も増えつつあるようです。それに伴い当院を受診される患者さんにも咽頭痛、咳、声がれの症状と発熱、倦怠感を訴える方が増えているようです。抗原検査で陽性となる方も増加しています。さらにこのような症状が低年齢化しているようです。10歳以下の子供にも同様の症状を訴える子が多くなっています。咽頭痛の原因は喉頭の声帯の下のほうの声門下喉頭炎です。普通に舌圧子で「あーん」とのどを見るだけでは診断することはできません。
間接喉頭鏡という鏡や、ファイバースコープでしか診断できません。今のどが痛いと聞けば、普通に咽頭炎を疑うような方はほとんどおらず、喉頭を見に行く必要があります。そのため診察に時間がかかりお待たせすることも多くなっています。咽頭痛、咳、声がれがあり発熱がない方も非常に多く陽性には出ないもののコロナを疑う方は随分多いように思います。

やはり飛沫感染を最も疑いますので、人が集まるところに行かれる際にはマスクをしていただくことをお勧めいたします。もちろん当院内では必ずマスク着用をお願いいたします。

2023.06.06

学校健診

梅雨の6月に入っております。そろそろ各校とも学校健診が終了し、健診用紙を持ったお子様がちらほら受診されています。

子供たちの中で特に多い病名が「耳垢栓塞」です。
耳垢が詰まることが病気かと言うとそうではなく、耳垢が外耳の中に詰まっていて鼓膜が見えないので、鼓膜が正常かどうかの判断ができないということをあらわしています。したがってお家で耳垢を取って終わりということではなくその向こうの鼓膜に異常がないか検査を受ける必要があります。さらに受診されるのは当然プール授業の前にする必要があります。
「慢性穿孔性中耳炎」で鼓膜に穴が開いていて耳だれが出ているかもしれません。「滲出性中耳炎」で挿入された鼓膜チューブが抜けて穴が残っているかもしれません。そのような状態でプールに入ってトラブルが起こる前に耳の状態をチェックすることに意味がありますので、くれぐれも、貰ってきた健診用紙をご自分の都合で冬まで放置する(翌年に用紙を持って受診されることも珍しくありません)ことのないようお願いいたします。

ついでの受診する病気が発症するまで待たないでください。「副鼻腔炎」「鼻炎」もほとんどが急性疾患ですので速やかに受診していただくことが望ましいです。
何卒よろしくお願いいたします。

2023.05.10

新型コロナ5類移行

各地とも多くの行楽客で賑わったGWも終わり、学校・職場へ通う生活が始まりました。

GW前後に体調を崩してのどが痛い、声が出ない、咳が出る、熱も出るというような症状を起こしていませんか。このような新型コロナ激似の症状の方がGW前後から大変多く受診されています。そのためか解熱鎮痛剤、咳止め、去痰剤、抗炎症剤などが各薬局で品薄になっており簡単に手に入らない状況が続いています。
咳の症状に必ず咳止めが必要というわけではなく、逆に咳止めだけでも止まらない咳は少なくありません。原因診断を受け、それを治す薬剤で十分咳は止まってきます。
咳の正確な原因診断を受けるようにしてください。同様に鼻水にも鼻水止めがいつも必要というわけではありません。副鼻腔炎のような粘稠な鼻水の場合は抗ヒスタミン剤を出さないこともありますので、常に原因診断を受け根本的な治療を受けるようにしてください。

今年、スギ・ヒノキ花粉症に悩まされた方で、舌下免疫療法を希望の方は初回の説明及び治療を始めておりますので、必要な検査や予約の手順については受付まで一度お問い合わせください。また5年以上経過した血液検査結果についてはもう一度やり直しております。その後の通院予定についても聞いておいてください。よろしくお願いいたします。

2023.04.06

ヒノキ花粉大量飛散

新年度になりました。
気温の上昇も早く桜前線も一気に北上していき、開花から満開そしてすぐに葉桜になった印象です。
それと同時にヒノキの花粉も猛烈な勢いで飛散しました。ピークは過ぎた様子ですが、まだまだ油断できません。
一度激しく花粉症状の発作を起こした方は、ほとんど花粉が飛ばない状況でも同様の症状出現がみられる閾値の低下が起こるからです。来週ころまでにはヒノキ花粉も飛びつくすでしょうが、念のため4月中は薬の服用が必要です。
今年のように花粉の飛散量が大量になりますと抗アレルギー剤の内服だけでは症状を抑えることは困難で、鼻噴霧ステロイド薬の点鼻や抗アレルギー薬の点眼も必要になります。それでも症状のおさまらない方は、一時的にステロイド剤の内服かゾレア®という抗IgE抗体製剤の注射が必要になるかもしれません。また大量飛散の年には初めて花粉症になる方も多くなります。
今までに血液検査を受けたことがない方は、一度花粉などのIgE抗体を採血により測定しておく必要があります。その結果でスギ、ヒノキのIgE抗体の上昇を認め陽性となればスギ・ヒノキ花粉症と診断されます。それ以外の花粉の抗体の上昇を認める場合も多く、ダニ・ハウスダストを同時に認めることも少なくありません。そうなればそれらのアレルゲンによる発現時期に前もって対応を行うことも可能になりますので是非確定診断を受けておいてください。

2023.03.31

ご来院の方々へ~マイナンバーカードの保険証利用~

当院では、国の施策により、医療DXの推進のためオンライン確認を導入しております。今後はマイナンバーカードの利用の拡大にともない、医療機関同士の連携による適切な診療や、薬の重複防止・相互作用の確認等を推進することで、より安全で質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。

〇問診票への記入について
マイナンバーカードによる保険証利用により、診療情報を医療機関同士で連携できるよう、情報取得に同意をお願いさせていただいております。

〇診療情報を取得・活用する効果について
薬剤情報を取得することにより、同じ効果の薬剤を重複して処方しないよう防止することが可能になります。また、投薬内容から患者様の病態を適切に把握することができ、必要に応じて健康診断情報等も確認することによって、適切な医療に活用いたします。

取り組みにつきまして詳細を知りたい方は、受付にお問い合わせください。

令和5年4月1日

2023.03.07

重症スギ花粉症!

3月も1週間が過ぎ、スギ花粉飛散がそろそろピークを迎えそうです。茨木保健所によると2月22日花粉飛散開始日となっています。
その後連日飛散を続け、3月5日の日曜日には330個/㎠を計測しております。2月28日には180個/㎠、3月1日は210個/㎠、3月4日は100個/㎠といずれも3桁の個数が飛散しています。このくらいの飛散数になりますとかなりの数の人々が症状出現しているものと予想されます。
この時期の対策としてはやはり毎日抗アレルギー薬を内服することと鼻噴霧ステロイド薬、抗アレルギー点眼薬を症状出現の有無にかかわらず使用することです。いずれも毎日欠かさず症状がなくても朝出勤前、もしくは登校前に点鼻、点眼を使用してください。また退勤前、下校前にも点眼薬を使用してお帰りください。内服薬もできるだけ同じ時間に服薬してください。それでも症状が出る方はご相談ください。追加薬もしくは薬の変更も考慮いたします。

今までのあらゆる治療薬を使用したにも関わらず症状が強い人の場合は、注射製剤になりますがゾレア®という抗IgE抗体製剤がありますので適応になるかどうかご相談ください。
外回りや部活で外に出ている時間が長い方はそうなる可能性がありますので本人に症状や治療薬を確認してみてください。だらだら経過観察するよりは早めの決断が重要です。

2023.02.06

インフルエンザA流行と花粉飛散日

節分、立春と暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。
新型コロナウイルスの感染者は徐々に減少傾向を示しているようですが、インフルエンザの感染者が増加してきています。枚方市でも学級閉鎖や学年閉鎖が報告されています。A型インフルエンザの流行で、症状は発熱、倦怠感、咽頭痛、咳、鼻汁などです。特徴的な症状はなく一般的な感冒と変わりありません。迅速キットで検査しますが、発熱が見られてすぐには検出されにくく1日程度の経過で陽性になるようです。新型コロナの迅速キットも同様です。インフルエンザのほうは治療薬が確立していますが、48時間以内に服用する必要があります。これを過ぎると病悩期間を短くすることにはなりません。また早く解熱しても5病日は隔離が必要です。発熱の翌日から5日間の登校停止期間となります。いずれもご注意ください。

さて今年のスギ花粉症ですが、昨年よりはかなり増加傾向です。例年に比較すると少し多い程度の飛散量になりそうです。昨年は2月28日からでしたが、今年は2月22日飛散開始日(この日から毎日飛散する日)であると予測されています。そのための予防には2月19日から内服、点眼薬、点鼻薬いずれも開始する必要があります。
少しでも症状が出現すると後々簡単に少量の花粉で悪化します。毎日の継続した服用が重要です。
現在予防のために治療薬を処方していますので、早めにご準備ください。

2023.01.13

コロナとインフルエンザ

皆様明けましておめでとうございます。
年末年始は新型コロナウイルス第8波の最中で、多くの方が感染されたことと思います。発熱、咽頭痛、声がれ、咳などの症状で回復はするものの咳と声がれ、のどの痛みが続くか再度強くなる方が多いようです。またほぼ同時に副鼻腔炎になっている方も見られます。
高齢者の方や合併症のある方は重症化することも少なくないようですので感染しないよう注意が必要です。同時にインフルエンザ感染例も徐々にみられるようになってきています。今のところインフルエンザの方に特別な症状はなく、発熱と倦怠感くらいのようです。もう少し症例が集まれば特徴的な症状をお知らせいたします。

さて今月はスギ花粉症患者さんへのレーザー治療月です。昨年よりは花粉の飛散が顕著であるようです。例年と比較しますとやや多い程度とのことで、2月20日頃の飛散開始と言われています。レーザー治療を希望する方は今月中に行うことが必要ですので、まだ予約をされていない方は当院まで一度連絡をお願いいたします。
例年時間切れになる方が見られますのでご注意ください。初期療法としての内服薬の服用は2月20日頃から始めていただければ大丈夫です。
よろしくお願いいたします。

2022.12.05

来年の花粉症

とうとう今年も師走に入りました。同時に真冬の寒さがやってきました。
相変わらず咽頭痛、声がれ、咳などの症状の方は非常に多く、第8波の伸びに連動しているかのようです。今後どのような推移を示すかは注意する必要があります。
さて来年のスギ花粉症の予想が報道されています。今年のスギ花粉が随分と少なかったため、今年に比べるとかなり多くなるようですが、例年に比較しますとやや多くとなります。花粉症に対するレーザー治療を希望される方は、12月から予約することができますが、受付電話予約となります。実際の治療は来年1月中に行います。
血液検査を受けたことがない方で、レーザー治療希望の方はとりあえず早めに受診してください。診察と血液検査が必要です。過去に当院でレーザー治療を受けたことがある方や血液検査を受けたことがある方は、他院の結果であっても大丈夫です。また重症花粉症ゾレア®という生物学的製剤の注射による治療を希望の方は早めに従来の治療で効果がないことの判定が必要です。ご相談ください。特に河川敷で野外スポーツをする方は対象になる可能性が高いです。例年通りの薬での治療を希望の方は2月に入ったら一度受診してください。よろしくお願いいたします。

年末は12月29日(木)午前診まで年始は1月6日(金)から通常通り診療を行います。
ご理解の程よろしくお願いいたします。

2022.11.07

オミクロン株対応ワクチン

11月に入って気温が下がり、木々の色づきも見られるようになりました。
驚くほど多くの方が罹患した第7波は完全に収束しないまま再び感染者の増加が認められています。

ゼロコロナではないため、政府の対策もすべてが緩和方向に舵を切り、ウィズコロナとなりつつあります。その中でオミクロン株への置き換わりが進んで、一度罹患した方も1~2か月後に再度同様の症状が出現するような症例が増えており、再感染再燃化が起こっているものと考えられます。そこに第8波がやってくるものと思われます。やはり感染拡大防止のためには、今までの感染対策とワクチン接種が重要です。今月からはオミクロン株対応の2価ワクチンを打つことができるようになっています。まだ3・4回目を打ってない方もオミクロン株対応ワクチンを選んでいただければ重症化予防・感染予防・発症予防の効果が期待できるものとされています。
今までに4回接種を受けた方も5回目は2価ワクチンですので効果が期待できるものと考えられます。インフルエンザの流行も同時期であるためこちらもワクチン接種が必要ですが、接種間隔に縛りがないためいつでもどちらからでも打つことが可能です。インフルエンザ以外のワクチンとは2週間の接種間隔をあけることとされています。
今のところこのワクチンの接種者は6%以下ですので空いている今の時期に早く受けていただくことが望ましいと思われます。

2022.10.06

鼓膜再生療法

10月に入って1週間が過ぎ、ようやく気温も下がり秋の気配がしてきました。
新型コロナウイルスの感染者の減少とともに受診される方が徐々に増加しているようです。社会活動が活発になり本来の姿に戻りつつあります。

その中で最近特に多いのが、鼓膜穿孔の方です。鼓膜穿孔治療剤であるリティンパ®を使用した鼓膜再生療法を希望して受診される方が多いようです。鼓膜再生療法は鼓膜の麻酔だけででき、外来で15~20分程度で終了する非常に負担の少ない手術方法です。鼓膜穿孔のある方すべてが対象になるわけではありません。
一度受診していただいて、鼓膜の正確な所見を確認後、聴力検査、側頭骨CT、パッチテスト等を行って適応を決定いたします。また活動性でない慢性中耳炎であることが重要です。それは手術をすることで耳漏が出たりするようであればトラフェルミンという線維芽細胞成長因子を含ませたゼラチンスポンジがすぐに流されてしまうからです。もちろん鼓膜再生療法の適応でなければ他の手術の適応となります。

当院では局所麻酔で行う日帰り内視鏡下耳科手術を行っております。
鼓膜穿孔、慢性中耳炎、中耳真珠腫の手術の希望のある方は一度受診してどのような手術の適応になるかの診断を受けてください。

2022.09.06

オミクロン株と咳

9月に入っても蒸し暑い日が続いています。ごく短時間の集中豪雨や落雷・突風など急な天気の変化も最近では珍しくなくなってきています。温暖化による亜熱帯化でしょうか。

新型コロナウイルスの感染がようやく減少しかけているようですが、それでもまだまだ少なくなったとは言えない数の感染者数です。各地でいろいろな行事ごとの再開があり、大勢の人が集まるような機会も増えてきているようですし、マスクを外しての会食も増加しているのではないでしょうか。7月下旬から8月にかけての感染者がかなり多く、自宅での療養が終了した後に、咳が続いているような方が良く受診されます。一度治まった後でも再度咳が激しくなっているケースにも良く遭遇します。

オミクロン株の感染では、声門下喉頭の炎症が起こりますので、ふつうの咳止めでは止まりにくいようです。やはり吸入ステロイド(ICS)が必要です。ICSを使用することで、個人差はありますが、およそ2週間程度で軽快することがわかっています。感染後、のどの痛みや咳に悩まされている方は一度耳鼻科を受診していただき、喉頭の所見を診てもらって投薬を受けてください。吸入により咳症状等の緩和が見込まれます。

副鼻腔炎の続発も見受けられますので、我慢せずに受診していただくことをお勧めいたします。

2022.08.08

酷暑と第7波

7月下旬から酷暑とコロナ感染者数の爆発的な増加が続いていましたが、8月2週目に入り高止まりした状態が継続しています。かなり身近な感染の状況と言えます。
成人で咽頭痛・全身倦怠感などの症状があり、声門下喉頭(声帯より深いところの喉の奥)に炎症所見のある場合、熱があってもなくてもPCR検査をお願いするのですが、全例陽性となっています。検査状況も逼迫しているため抗原検査になることもあるのですが、やはり陽性が出ます。

皆様がどこで感染をしてもおかしくない状況と言えます。家族内感染も多く感染回避はかなり困難ですが、大勢で集まることや会食、換気のない場所での集団行動などはぜひ避けていただきたいです。また有効性については議論もありますが、3,4回目のワクチン接種も受けていただくことが望ましいと考えます。発熱後すぐの抗原検査で陰性であってもコロナ未感染である信憑性は低いと思われます。検出率も悪いためその後にPCR陽性となっているケースが大変多いようです。早い段階での抗原検査陰性はコロナ陰性ではありません。

尚、当院は8月14日(日)から21日(日)まで夏休みになります。

薬の必要な方は受診をよろしくお願いいたします。ご理解の程よろしくお願いいたします。

2022.07.02

猛暑とコロナウイルス

7月に入りました。すでに短い梅雨は開けていて猛暑が続いています。それでいて保育園児にはRSウイルス、アデノウイルスなどが検出されています。昨年・一昨年とほぼみることのなかった急性中耳炎も増えています。一時はかなり減少していたコロナウイルスもPCR検査を紹介すれば陽性が出ています。統計でも再度増加に転じているようです。

今のコロナウイルスは、咽頭痛・声がれ・咳(あったりなかったり)・倦怠感・微熱(ないことも)などの症状の方で、喉頭の内視鏡所見では声門下と言って声帯の下のほうの喉頭の中から気管にかけて発赤と浮腫が認められます。これらの症状のあるかたはコロナウイルスの感染を疑いできるだけ複数回の抗原検査やPCR検査を受けてください。1回で検出できないことはよくあります。1週間かけてやっと出ることもあります。普通に戻りかけた生活を続けるためにも検査をぜひお願いいたします。
上記の症状はステロイドの吸入や内服により2週間程度で軽快することがほとんどです。重症化することは少ないようですが、確定診断を受けてください。

尚、当院の夏休み8月14日(日)から8月21日(日)の1週間です。
毎日暑さが厳しいですが、水分・栄養・睡眠を十分にとり免疫力を落とさないようにご注意ください。

2022.06.07

学校健診

6月に入りそろそろ梅雨の季節の到来です。寝屋川市・枚方市では小中学校の耳鼻科健診が終了しています。
最も多くの子供がもらっているのが「耳垢栓塞」です。「耳垢栓塞」とはこれが病気という意味ではなく、鼓膜を正確に観察できなかったということです。ひょっとして鼓膜に穴が開いているかもしれない、水が溜まっているかもしれないということです。プール授業の前にぜひ一度異常のないことを確認するために耳鼻科を受診してください。

次に多いのが「鼻炎」「アレルギー性鼻炎」です。「鼻炎」は副鼻腔炎の可能性や鼻前庭の炎症やアレルギーの可能性も含んだ病名です。これらを鑑別するために、さらに治療につなげるために一度血液検査やレントゲンを含め精密検査が必要になる場合があります。「アレルギー性鼻炎」もこれまでにアレルゲンを調べられたことがなければこの機会にアレルゲンを知って治療が必要になる季節やタイミングを知っておくことが望ましいでしょう。

「副鼻腔炎」もたまに指摘があります。「副鼻腔炎」に対しての治療は多変重要ですので、必ず受診してください。また、聴力検査だけでも用紙を渡される場合があります。この場合も標準純音聴力検査だけで診断がつく場合と、他覚的な検査を必要とする場合がありますので、診断が確定するまでは通院をしてください。時に2次医療機関へ紹介をすることもあります。
いずれも自己判断ではなく、かかりつけ医の診断に従ってください。プール前に必ず受診の程よろしくお願いいたします。

2022.05.09

イネ科花粉症

晴天に恵まれた行動制限のないGWも終わりました。

ヒノキ花粉は4月前半でほぼ終息を迎え同時にイネ科花粉が断続的に飛散し続けています。少し早めの飛散のようです。この地域では、ここからだらだらと梅雨入りぐらいまで症状出現につながる量の飛散があります。飛散距離は500メートル程度と言われています。淀川河川敷を中心に飛散がありますので、できるだけイネ科花粉症の方は散歩や通勤など別の道を選んでいただき近づかないようにすることが花粉症にならない方法の一つです。

イネ科の植物は、カモガヤ、オオアワガエリに代表される黄色い花をつける雑草です。身近に目にすることができます。またこの時期に河川敷でスポーツをされる方は、特に注意が必要です。朝症状がなくても、先に対策を打つ必要があります。先に抗アレルギー薬を内服して、ステロイド鼻噴霧をしていただき、抗アレルギー薬の点眼を入れて出かける必要があります。
眼症状の強い方はさらにステロイド点眼を持参したほうがベターでしょう。このような対策をしたうえでスポーツに参加して出る症状を最小限にするのが良いでしょう。もちろん日によってはそれでも症状が出現します。その場合は継続的な治療が必要ですので、一度受診し、ご相談ください。

2022.04.06

ヒノキ花粉飛散

満開の桜もそろそろ散り始め、新年度で人流も徐々に増加しているようです。それに応じて減りきらなかったコロナ感染がまた上昇に転じてきそうな感染者数となっています。
3回目のワクチン接種率が伸びず、副作用を敬遠してか保留にされている方も多いようです。接種券を手元にお持ちの方はぜひ今の間に受けていただくことをお勧めします。今できることは感染回避ワクチン接種です。これらが徹底できなければいつまでたってもまん延防止措置を受けるような中途半端な状態が続きます。

さて花粉症はスギ花粉がほほ終焉を迎え、ヒノキ花粉の飛散が最盛期となっているようです。
グラフは茨木保健所の4月4日でのデータです。


昨年と比較するとずいぶん少ないようですが、あと2週間程度は飛散が続くと考えられます。
1度激しくくしゃみ・鼻水の発作が起こってしまった方は、花粉の量に対する閾値が下がってしまっていますので、ごく少量の花粉でも大量飛散の時と同じように発作が起こります。やはり十分な対策が必要です。
内服・点鼻・点眼を症状にかかわらず継続していただくこと、換気に注意すること、洗濯物を外に干さないなどの工夫はしていただくことが重要です。
昨年、今年と花粉症に懲りた方は5月からアレルゲン免疫療法という根本治療を行いますので、ぜひご参加ください。

2022.03.03

スギ花粉飛散開始する

3月に入り寒かった冬もようやく終わり春らしさを見せ始めています。

コロナ感染はオミクロン株の爆発的な広がりはピークアウトしたようですが、それほど急速には減少傾向に転じないのがもどかしく感じられます。ステルスオミクロンと言われるBA2株の検出もされていますので、今までの日常はまだまだでしょうか。
最近はコロナ感染後の咳、痰、鼻汁、嗅覚味覚障害などの方が多く受診されています。コロナ感染者の多さを感じます。適切な治療を行えば、軽快させることができますので我慢をせずに受診してください。
もちろん自宅での療養期間終了後の受診になります。よろしくお願いいたします。

茨木保健所によると今年は2月28日にスギ花粉飛散開始日が決まりました。連続して1㎠あたり1個の花粉飛散が見られた最初の日がそれに当たります。そろそろこの暖かさとともにスギ花粉症状を訴える方が増加しているようです。まだ薬の備えのない方は急いで準備をしてください。
花粉症状がコロナ感染と紛らわしい症状であることも考えられます。またマスクを外して鼻をかむとか目をこするなどの行為により感染の機会も増えることが想像されますので、今年はできるだけ症状を出現させないことが肝要かと考えます。
花粉症の方はできるだけ速やかに受診してください。

2022.02.03

花粉症初期療法とオミクロン

2月になりましたが、コロナ感染の状況は凄まじさを増すばかりで、新規感染者数の更新の毎日と日常生活の制限に皆様少々うんざりしてきているのではないでしょうか。
学童以下の子供たちに感染が爆発していることからそれに応じた対策が必要ですが、いまだ次の施策がうたれないままでもどかしい状況が続いています。そんな状況の中でも花粉は飛散します。風邪症状のように見える花粉症の症状をできるだけ抑えておくことが特にオミクロンの症状と間違われないためにも必要となります。

昨年は2月12日が花粉飛散日でした。今年も同日前後から始める初期療法により症状出現を抑えてください。初期療法は花粉飛散前もしくは症状出現時から治療を開始することで症状発現を遅らせたり、症状を軽減し過敏性の亢進を抑えたり、終了を早めたりする効果があります。一度大量曝露を受けるとその後は閾値の低下により、少量の飛散でも大量飛散の時と同じように症状が酷く出るようになってしまいます。このように過敏性の亢進を避けるためにも初期療法が重要になってきます。

抗アレルギー薬2月10日~13日に服用し始めること、鼻噴霧ステロイド薬を同日より点鼻することによりどのような花粉症のタイプにも効果が認められます。花粉症をコントロールすることが、紛らわしいオミクロンの症状を見分けるのに役に立つはずです。
例年症状が進んでから受診されている方も今年はぜひ花粉症の初期療法を受けてください。よろしくお願いいたします。

2022.01.12

オミクロン株

皆様新年あけましておめでとうございます。
年末よりオミクロン株感染者が急速に増加して想像を超える感染者数となっています。オミクロン株は肺炎症状を起こす人は少ないようですが、感染者が30歳以下の人が多く免疫状態の弱い高齢者はどうなるのか、不明な点もあります。主に咽頭痛などの上気道炎症状が主体ということで、もともと上気道炎症状の受診の方が多い耳鼻咽喉科では鑑別の方法はありません。発熱している方は周囲の状況からご自分で疑って検査施設でPCR検査や抗原検査を受けてから受診してください。潜伏期間はデルタ株よりずいぶん短く3日程度のようです。

耳鼻咽喉科では、中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎、喉頭炎には診断をつけて治療いたしますが、単なる上気道炎の方は症状によっては治療より新型コロナウイルスの検査を受けていただくことになります(検査は当院では行っておりません)。できるだけ積極的に検査施設で自ら検査を受けてください。お願いいたします。
花粉症に対するレーザー治療が始まっていますので、ご希望の方はできるだけ早く受診していただき治療日を確保してください。治療日は2月5日までとなります。
例年時間切れになる人がいますので、十分ご注意ください。よろしくお願いいたします。

2021.12.06

年末年始のお知らせ

師走に入りなぜか感染者数は少ないまま推移しています。街は賑わいを取り戻しつつあるようでしたが、水を差すように新型変異株が発見され日本でも報告されました。感染力が上がっていることは疑いないようですが、重症化するかはまだ不明なようです。もうしばらく見極めに時間がかかりそうです。

最近は新型コロナウイルス感染を疑うような方はほぼいませんが、ふつうに感冒から発熱されている方が多く、昨年一年間罹患がなかったために免疫ができずに今年は比較的症状が強かったり長引いたりしていることが予想されます。マスクはしていてもうがい・手洗いは忘れずにしてください。
年末にかけて忙しくなり、免疫を落とさないように睡眠・休息に十分にご留意ください。

さて年末年始の当院の診療ですが、12月30日(木)から1月6日(木)まで休診とさせていただきます。したがって年内は12月29日(水)午前診まで行います。新年は1月7日(金)から通常通り診療を行います。

来年1月の花粉症に対するレーザー治療の予約は12月から始まっておりますので、よろしくお願いいたします。
また薬を服用されている方は、残薬数により調整をよろしくお願いいたします。

2021.11.12

秋花粉症・ダニアレルギー

 緊急事態宣言が明け、徐々に日常を取り戻しつつあるようです。感染症への罹患もコロナ前に戻りつつあるようで、大人も扁桃炎、副鼻腔炎、喉頭炎など以前の生活ならではの疾患に遭遇しています。ただ新型コロナウイルスが収束したわけではないので、まだまだ油断なりません。注意深く日常を徐々に取り戻していく必要があります。

そんな中で朗報は軽症者に対する内服薬の登場です。年明けには出てきそうですが、治療薬ができることがアフターコロナへの第一歩と言えましょう。また花粉症・アレルギー性鼻炎症状の方も今年は多く、花粉はブタクサ、ヨモギ花粉症で、ダニの死骸に対するアレルギー性鼻炎の症状が強いようです。いつまでも風邪かアレルギーかわからない鼻汁が続いている方は、早めに原因を確定してください。アレルギーと思っていても副鼻腔炎であったり、風邪と思っていても花粉症であったり、自己判断では間違いもありますので正確な診断を受けてください。

秋には多くの方が、感冒様症状を経験し、長引けばアレルギーを疑うこともあります。ご自分のアレルギーについてご存じない方は、一度血液検査でしっかりと把握しておくことがのぞましいでしょう。

初診の方は、当日に限りご自分で予約を取ることができますので、予約の上、ご来院ください。

2021.08.08

お盆休みの休診について

猛暑が続いています。この暑さの中でも、緊急事態宣言のもとでも新型コロナウイルスの感染が拡大しています。人流を減らすための緊急事態宣言ですが、どうも効果はあまり認められないようです。お盆休みで人流が増えればさらなる拡大が続きそうです。枚方でも感染者が増加しています。そのためか発熱を訴える方の割合が増加しているようです。

特別な症状のない場合や感冒様症状と全身倦怠感、そして発熱であればまずは発熱外来などでPCR検査を受けていただき陰性であれば、各症状に応じて耳鼻科や小児科、内科を受診していただくことが望ましいと思います。発熱者の中には相当数の扁桃炎・扁桃周囲膿瘍などの感染症の方も混じっていますので、PCR陰性で嚥下時痛が強ければ耳鼻科の受診をお勧めします。

当院では未来日予約ができるようになっていますので是非ご活用いただき待ち時間を減らしていただきたいと思います。なお8月8日(日)9日(月)は祭日により連休となっています。ご注意ください。そして8月13日(金)から8月19日(木)までお盆休みとなります。
再診予定日が重なる方は前後にずらせてください。何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

2021.07.05

休診日と予約方法の変更ついて

7月に入って朝夕の気温が徐々に上昇してきました。蒸し暑い季節の到来です。このところ前線の停滞が長引いていて、梅雨明けが待ち遠しいです。

新型コロナウイルス患者の新規感染者数は全国的には下げ止まっていますが、東京オリンピックは開催されるようですので、祭日の変更がありました。
7月19は赤くなっていますが、平日で、当院も診療を平常通り行います。その代わり開会式がある7月22日(木)、23日(金)が休日となりましたので、7月22日(木)から25日(日)まで休診とさせていただきます。

8月も変更があります。811日が山の日でしたが、88日に変更になり9日が振替休日となっています。従って8月8日(日),9日(月)が連休です。当院も休診です。そしてお盆のお休みは8月13日(金)から8月19日(木)までとさせていただきます。この間は休診となりますのでご注意ください。変則的な日程で申し訳ありあません。ご理解の程お願いいたします。

予約システムも変更があります。翌日から翌月の末日までの未来日の予約が取れるようになりました。
電話では相変わらず当日の順番のみですが、インターネットでのみ翌日以降の予約が日時で取れるようになりました。
予定を決定したい方はどうぞご利用ください。

2021.06.08

学校検診

6月に入っても緊急事態宣言は延長となり継続中です。気温も上昇しマスクも暑くなってきました。

昨年は秋に行われた学校検診ですが、今年は例年通り5月~6月に実施されたようです。
最も多くの児童が指摘を受ける項目が、耳垢です。耳垢栓塞として学校から受診勧告の用紙を渡されるのですが、耳垢自体が病気というわけでなく鼓膜が確認することができないための病名としてつけられています。耳垢を除去して初めて鼓膜の確認を行うことができ、特に治療を必要とする疾患がないということを診断できます。中には鼓膜に穿孔(穴)があったり、耳漏がでていたり、鼓膜が病的に陥凹している場合や滲出液が貯留している(水がたまっている)こともありますので耳垢なんて病気じゃないと思わずに一度耳鼻科を受診してください。

特に3年生は中耳炎を見つける最後のチャンスです。あるかどうかわかりませんが、プールに入れるかの診断を受けることも必要になってきます。
鼻ではアレルギー性鼻炎も有病率が高いためすべての児童が指摘を受けるわけではありませんが、視診上重症例には用紙が渡されることがあります。お子様のアレルギーの詳細についてわかっていない場合は、アレルゲンを特定する良い機会と考えます。積極的に検査を受けてください。根本治療に結び付く場合もあります。
受診勧告の用紙を渡されたら、必ず耳鼻科を受診してください。お願いいたします。

2021.05.10

イネ科花粉症

3回目の緊急事態宣言下のGWが終わりました。GW前にはヒノキ花粉の飛散が終了したのと同時にイネ科花粉が飛散しはじめました。
イネ科花粉とはカモガヤ・ハルガヤ・オオアワガエリに代表される雑草の花粉です。北河内では淀川河川敷や田畑の周辺、空き地や広場の雑草です。スギやヒノキほど遠方からの飛散はないためイネ科植物の生息地へ近づかないようにすることが最も重要です。
時期はGW前後から正確には梅雨明けまでですが、梅雨に入ると比較的花粉量は減って症状も軽減するので6月中旬ごろまででしょうか。河川敷では多くの子供たちが野球やサッカーなどのスポーツを楽しんでいます。もしイネ科花粉症に罹患していたらスポーツどころではなくなります。

2~3シーズン経験することでイネ科花粉に感作されて症状が出現することになります。もし風邪もひいていないのに河川敷で鼻水・くしゃみ・夜寝る頃の鼻づまりが起こるようになれば、すぐに耳鼻科を受診していただいて確定診断のため血液検査を受けてください。確定すれば事前に抗アレルギー薬を服用して野外活動を行っていただきます。事前の服用である程度症状の緩和を得ることができます。
それでもひどく症状が出現する場合でスギ・ヒノキの抗体もある場合には、生物学的製剤などの使用もできる可能性がありますので、早めにご相談ください。

2021.04.06

ヒノキ花粉症

 彼岸が過ぎて、気温の上昇と花見シーズンの到来で皆様の自粛の気持ちにもやや緩みが現れたのでしょうか。新型コロナウイルス感染者数が大幅に増加し、大阪は第4波の入り口にあるとされています。東京をはるかに追い抜いてしまい変異株の増加も指摘されています。

さらに毎年のスギヒノキ花粉の飛散も昨年に比べると多くなっています。この2週間程度はヒノキ花粉の飛散が続き、大陸からの黄砂の飛来と相まって症状を悪化させているかもしれません。またPM2.5の濃度上昇も報道されています。
PM2.5は2.5㎛以下の粒子状物質で炭素、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム、塩ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどで形成されています。黄砂は約4㎛程度の石英等の砂であり通過した場所の大気汚染を吸着する可能性があります。中国上空の硫酸アンモニウムなどを吸着し化学反応を起こしている可能性があります。PM2.5も汚染された黄砂も直接呼吸器へ入って何らかの障害を起こすことが心配されます。発がん物質の吸着の可能性も指摘されています。ただし目、鼻、のどの症状は花粉による症状と考えられます。
花粉粒子は約30㎛であり多くは鼻腔で付着します。何らかの増強効果があるかもしれませんが、具体的には不明です。洗濯物の室内干しマスクの徹底(顔の凹凸に合わせた装着)、外出を控えるなどの行動が必要とされます。
これは新型コロナウイルス感染防止にも効果を発揮すると思われます。まだ2週間程度はヒノキ花粉の飛散が続くと考えられますので、細心の注意でお過ごしください。

2021.03.08

スギ花粉飛散始まる

 3月に入り第1週目は2日、4日と多くのスギ花粉が飛散しているようです。
2月20日頃から飛散し始め23日の天皇誕生日などは強風に伴い多くの花粉症の人たちを発症させています。それでもスギ舌下免疫療法を始めていた人や2月中旬から薬を飲み始めていた人たちすなわち初期療法を始めていた人達はそれほど悪化せずに済んでいるようです。手を打つのが遅れた方は結構症状が強く出ています。このことを教訓に来シーズンこそはゴールデンウィーク明けからぜひスギ舌下免疫療法に挑戦していただきたいと思います。すぐに結果がでない舌下免疫療法ですが、隔年現象で来シーズンは少ない可能性がありますので再来年に向けてスギ花粉舌下免疫療法を進めていただくのがベターと考えます。

そして今年、従来の内服や点鼻ステロイドで症状を抑え込むことができない方は皮下注射によるゾレア®という抗体治療薬による方法もありますので症状コントロールがうまくいってない方はぜひ一度ご相談ください。1週間以内に治療に至るスケジュールを考えています。

話は変わりますが、当院のホームページにYouTubeチャンネルがあります。その中にわが母校の耳鼻咽喉科の勧誘ビデオがありますので、一度ご覧ください。感想をお聞かせいただければ幸いです。

2021.02.03

スギ花粉症と新型コロナウイルス

節分の昨日は10都市に対し緊急事態宣言の延長が発表されました。
立春の本日、新型コロナウイルス制圧に関しての春はまだまだといったところでしょうか。

今月に入りスギ花粉症の予防のために受診される方が多くなりました。毎年スギ花粉症に悩んでいる方は少し早めに内服を始めることが望ましいと考えます。すでにちらほら花粉が飛んでいるのですが、毎日1㎠あたり1個以上の花粉が飛び始める花粉飛散日は2月20日頃の予想ですので、2月14日には内服薬を開始していただくことが必要です。まだ手元に薬をお持ちでない方は早く準備してください。
今年はスギ花粉が昨年より多く飛ぶことが予想されています。平年よりは少ないようですが、花粉を吸入することでくしゃみ・鼻水が出て鼻や口を触る機会が増えます。むやみに触ると新型コロナウイルスに感染する機会を増やす可能性があり、そのあたりの注意が必要です。
例年の舌下免疫や内服などの治療で十分な効果を得られない方にはゾレア®という皮下注射による治療法も選ぶことができます。花粉飛散後、症状が重い方は舌下免疫や内服による治療中であってもすぐに受診していただき、血液検査でIgE抗体の量を測り注射薬の投与量を決めることができます。
例年の治療法で十分な効果が得られない方はご相談ください。

2021.01.12

スギ花粉症のレーザー治療

皆様、明けましておめでとうございます。
新しい年が明けて1週間、大寒波がやってくる中、昨年来の新型コロナウイルス感染者の増加が連日のニュースとなっています。東京では2回目の緊急事態宣言が発出されました。そして関西も緊急事態宣言を要請中であり、感染者数および感染率の増加と重症者が増えて病床利用率が相当なところまで来ています。これから新型コロナウイルスにかかっても入る病院がないかも知れません。入院待ちの間に病状が悪化してしまう可能性もあります。治療薬の開発もワクチンの接種もまだできていない今、感染しないために感染予防対策をもう一度徹底させる必要があります。まず、どんな時もマスク着用と、手指のアルコール消毒、手洗い、換気、人との距離を取ることです。
昨今、家庭内感染も増加していますので、外と同じようにマスク着用、手指アルコール消毒、換気を行うことが望ましいです。基本的な感染対策を行うことで感染リスクを減らすことができます。
今月はスギ花粉症に対してのレーザー治療を始めています。ご希望の方はできるだけ早く予約を取っていただき治療を受けてください。
2月になると受けることはできません。ご不明な点は当院まで電話にてお問い合わせください。

2020.12.10

コロナ禍の年末

 今年もとうとう師走になりました。ダイヤモンドプリンセス号に始まった新型コロナウイルスによるコロナ禍は日本での対応が世界から注目されていたころはどこか他人事でしたが、第三波がここまで拡大し大阪では重症病床利用率が70%を超えて危険域となっています。身近なところでも感染者の出現の可能性は高まっています。
有効な治療手段がない今は感染予防に努めるしかありません。マスク・アルコールによる手指消毒・不要な外出を控える・会食をしないなどですが、細心の注意をしていても他の疾患を含め発熱を起こす感染症にかかることも少なくありません。

体調に変化を感じた時には診療時間内であれば、できれば事前に主な症状と経過をまとめて電話で相談いただければ、当院にて対応可能かどうか判断して指示をお出しすることができます。場合によっては新型コロナウイルスのPCR検査など可能な医療機関への紹介も行うことができます。
当院では導線を完全に分けることができないため、院内での待ち時間中に密にならないように事前の連絡をお願いいたします
 年末の診察は12月29日(火)午前診まで、年始は1月6日(水)から平常通り診療を行います。
ご理解の程よろしくお願いいたします。

2020.11.20

第三波

11月も中旬を過ぎ、安定した天候が続いています。
学校生活も以前のように近づいています。運動会、遠足、修学旅行と行事ごとも以前のように行われ、児童たちの体調にも変化が起こりはじめています。風邪をひいたり、発熱したり体調の悪化を訴える子が出現してきています。のどの痛みで受診され、視診上扁桃に滲出物が付着して腺窩性扁桃炎である場合や、膿性の鼻汁で副鼻腔炎であることの診断がついている場合は、新型コロナウイルスの感染である可能性は少ないのですが、普通に風邪症状である透明な鼻汁と咳、咽頭痛だけでしかも発熱している場合は判別つかず、風邪と診断しても新型コロナウイルス感染である可能性を否定できません。

発熱の状況によっては新型コロナウイルスのPCR検査を紹介させていただきます。発熱なく鼻汁、咳、咽頭痛であれば自然経過に任せて、自宅待機で様子を見ていただくことが望ましいと考えます。市販の対症療法の抗ヒスタミン剤や鎮咳剤で経過を見ていただいて、それでも症状の悪化を見る場合は躊躇なく受診していただき、適切な診断と治療を受けていただければ大丈夫です。
新型コロナウイルスの可能性を考えると受診を悩むこととなりますが、いつでも事前に電話でご相談いただければ幸いです。

2020.10.13

秋の鼻水

10月も中旬に入り自粛ムードが薄れ行事が再開されつつあります。何をするにも非常に過ごしやすい気候となっていますが、朝夕の気温の低さに注意する必要があります。鼻水を主訴に来院される方が増えています。秋の花粉症・ダニアレルギー・寒暖差アレルギー・風邪といろいろ原因は考えられます。
秋の花粉はブタクサが主でキク科の植物です。今月いっぱいは続く可能性があります。ダニは8月に最も多く生息していましたが死骸となってさらに細かくなり、吸入抗原としてアレルギーを起こしています。11月中旬まで続きそうです。

寒暖差は実際にはアレルギーではなく神経反射ですが、同じように症状が出現します。治まるためには最高気温がもっと下がってくる必要があります。そして熱のでない感冒です。はじめは水様性の鼻水ですが、次第に粘性を帯びてきます。咳が加わってくることもあります。湿性の咳です。少し痰の絡んだ咳であることが多いようです。なかなか治まらない場合はアレルギーの場合も多く鑑別診断が必要です。血液検査により抗体価を測れば、すぐに判別できます。治療も速効します。場合によりアレルゲン免疫療法の適応になることもあります。

鼻水に煩わされている方は我慢せずに一度受診してください。

2020.09.11

加齢性難聴と補聴器

 9月も中旬にさしかかり、朝夕の暑さもようやく和らいだようです。秋の気配をあちこちに感じるようになってきました。今年の秋の連休は敬老に日と秋分の日が連続し3連休となっています。

敬老の日には毎年難聴が話題になっています。年齢とともに聴力の悪化が進み、高齢者では高音に聞き取りにくさを感じるようになります。加齢性難聴です。そうなると言葉の聞き取り、聞き分けが困難になり徐々に音のない世界に引きこもることとなります。高齢者では聴力障害の変化は徐々に進行し本人の気づかない間に音の少ない世界に暮らすこととなります。周囲の家族や知人が気づいて病院に連れて行かれた時には随分難聴が進行していることも珍しくありません。したがって会社での健康診断がなくなる60歳以降では、ご自分で毎年聴力の検査を受けていただくことが必要になります。ご自分が聞こえにくいと感じた時にはすでに手遅れのことが多いですので、自覚症状がなくても一度耳鼻科での精密な聴力検査が必要です。場合によっては手術で改善する聴力もあります。難聴の程度によっては補聴器の適応となることもあります。その時は補聴器店とのやり取りも含め耳鼻科での検査が必要になりますので、速やかに受診してください。標準純音聴力検査、語音聴力検査にて補聴器適応かどうか判定し、お近くの補聴器店にご紹介いたします。

認定補聴器店では、まずは補聴器の試聴のための貸し出しを行いますので、日常生活の中でご使用いただいてフィッティングと調整を行いベストの状態を作ります。その後にご購入を決めていただければ結構です。貸し出し中も音場検査にて補聴器装用効果を検査いたします。
ご自分の聞こえに少しでも疑問を持たれたなら、すぐに受診いただき聴力の検査を受けていただくことが望ましいです。

2020.08.05

予約について

8月に入りようやく長かった梅雨が明けた途端に猛暑日の連続です。

新型コロナウイルス感染者も一時は一桁になったのもつかの間で、7月中旬より再度増加傾向を示し200人を大阪でも超えるようになりました。もちろん感染者が増えることは心配なことですが、社会活動が止まっていてはどうにもなりません。自粛だけで今後を送っていくことは不可能です。感染に気を付けながら新しい生活に慣れていく必要があります。

当院でも通常通りの診療を行っていますが、できるだけ密にならないように予約を調整しています。必ずマスクを着用して来院してください。体温測定と手指の消毒をお願いしています。待合でも密を避けるために自家用車でお越しの方は車で待機していただいています。もしくは院外でお待ちいただけます。時間(順番)になりましたら、連絡させていただいています。

予約をできるだけ取っていただき、予約の時間を守ってください。時間に遅れますと待ち時間も長くなり、待合で密になる可能性が出てきます。それを避けるためにも時間(順番)通り来院してください。

お盆休みは8月9日(日)から8月16日(日)までとなります。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2020.07.13

休診日のお知らせ

連日の大雨注意報にうんざりされている方も多いかと思いますが、先の大雨と洪水の被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。
新型コロナウイルスとの共存を目指した新しい生活になかなか慣れず、何となく抑圧されたどんよりした曇天のような毎日にストレスが溜まっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

例年に比べ心身の不調に起因するのどの異物感やめまい症、低音障害型の感音難聴のような疾患が増加しているようです。また軽微な体の変化に対する不安などが多いようです。屋外での密にならない活動では感染の機会はありませんので体を動かし、ストレスの発散を心がけましょう。適度な運動と十分な睡眠が感染症に立ち向かう免疫を維持するために重要です。新しい生活の中でうまく取り入れてください。

7月23日(木)から7月26日(日)まで4連休となりますので、ご注意ください。

お盆休みは8月9日(日)から8月16日(日)までとなります。

何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2020.06.03

手術を再開します

 自粛生活の5月が終わり、ようやく緊急事態宣言も解除されました。生活が元に戻ったわけではありませんが、少しずつ活動の範囲を広げることができそうです。学校も再開し、やや街に活気が戻ったような印象もありますが、ウイルスとの共棲(存)は継続します。第2波、第3波がやってくれば再び緊急事態宣言が出るかもしれません。
そう考えるとすべてをもとの生活に戻すことは難しいです。
ただ当院では、手術室で行う手術を中止していましたが、内視鏡で行う耳の手術は再開いたします。鼓膜を閉鎖する外来での手術(鼓膜穿孔閉鎖術)は5月から行っていましたが、経外耳道的内視鏡下耳科手術(TEESといわれる耳の穴から行う手術も再開いたします。鼓膜形成だけでなく、伝音連鎖再建という耳小骨の連鎖再建を必要とする手術も行います。
今まで受診を控えておられた方もどうぞ受診してください。
聞こえをよくしたい方、耳だれがたびたび出るのを止めたい方など、CTやパッチテストなどによる検査の後、手術適応を決定させていただきます。今からであれば7月以降で日程をお取りできると思います。初診から3回程度の受診で手術にたどりつけます。
ただし術前2週間は出歩かず、熱を測定していただき新型コロナウイルス感染の可能性をチェックいたします。場合によっては直前で延期とさせていただく可能性もあります。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2020.05.08

オンライン診療

 GWが終わりましたが、皆様は自宅で過ごされましたでしょうか。
至る所でステイホームが連呼され、予想通り緊急事態宣言が延長されました。
大阪府では新規感染者数がかなり減少を続け、そろそろ自粛施設の再開が期待されていましたが、確固とした収束が見えていないためやむを得ないといったところでしょうか。
そこで「大阪モデル」という数値化した自粛解除の3条件が公表されました。
(1)新規陽性者におけるリンク不明者数が10人未満
(2)確定診断検査における陽性率7%未満
(3)患者受入重症病床使用率60%未満
の3項目が1週間以上達成できれば段階的に自粛を解除していくとなっています。来週には解除の糸口が見えますでしょうか。
新型コロナウイルス感染を敬遠してクリニックなど医療機関への受診控えも多くなっている様子です。
当院では舌下免疫療法継続者アレルギー性鼻炎投薬希望者にはオンラインでの診療を行っています。問診票によるやりとりの後、ビデオ通話を通じての診察を受けていただき、クレジットカードで決済を行い、処方箋を郵送します。
オンライン診療に興味のある方は一度受付まで連絡をお願いいたします。
耳鼻咽喉科という科の性質上オンラインでできない内容のほうが圧倒的に多いので、そのあたりをご理解いただきたいと思います。

2020.04.06

COVID -19拡大中

新年度が始まりましたが、新型コロナウイルス感染の拡大がさらに広がり収束する様子は見られません。
報道でもあったように感染すると先行して嗅覚味覚障害がおこることが特徴とされています。ただ嗅覚味覚障害を起こす疾患は他にもあり、日本耳鼻咽喉科学会からの通達によりますと、他の症状として咳や咽頭痛・発熱などの症状がなければ自宅で2週間程度様子を見ていただき、改善がなければ一度お問い合わせください。
4日以上続く発熱・咳・息苦しさ・だるさなどがあれば帰国者・接触者相談センター(072-841-1253)にご相談ください。大阪府も相談窓口(06-6944-8197)を設置して土日祝日も対応しています。いずれも「風邪の症状や37.5℃前後の発熱が4日以上続いている」「強いだるさや息苦しさがある」が相談対象の症状となります。
新型コロナウイルス感染の可能性があれば帰国者・接触者外来を紹介されます。週末は自粛要請がかかっています。不要不急の外出は控えましょう。
3つの密を避けましょう。
1.喚起の悪い密閉空間 2.多数が集まる密集場所 3.間近で会話や発声をする密接場所を避けましょう。3つの条件が揃うとクラスター発生リスクが高くなります。
自分自身を感染から守るためにも、また他人にうつさないためにもご配慮のほどよろしくお願いいたします。

2020.03.11

新型コロナウイルス

3月も中旬になり気温も上がり始めていますが、世の中はコロナウイルス一色といった感でしょうか。
例年は花粉情報でこのコラムもまとめるところですが、今のところスギ花粉も飛散は少なく症状は出るものの重症度は高くない方が多いようです。インフルエンザの方も少なく、コロナウイルスの感染を心配して受診しない方も多くいるのではないでしょうか。
小中高の休校措置以来外を歩く人も少なくなっているようです。電車など乗り物もかなり空いているのではないでしょうか。さてどのように感染を防ぐかはマスコミですでに報じられているように、人が集まるところに行かない、必要のない外出は控える、必要な場合も人が集中する時間帯を避ける、手が届くような位置関係で人と長時間接しない、帰宅後はこまめに長い時間をかけて手を洗う、人の近くに行くときはマスクをする、換気の悪いところに長い時間とどまらない、などでしょうか。

発症後の症状等正確な情報が伝わってこないため感染後に関しては未知の世界です。とにかく感染するような機会を減らして毎日生活していくことが、政府の求める自粛であり、この自粛もまだ継続されそうなので、今の耐乏生活を続けて政府の次の策を待ちたいと思います。
自粛が効いてピークが早く終わることを祈っております。

2020.02.05

鼓膜穿孔治療剤リティンパ

立春も過ぎ梅も見ごろとなってきましたが、世間は新型肺炎の話題一色となっています。やはりマスクをして人ごみの中に入らないこと、頻回に手洗いをすることに留意ください。

今月の話題は昨年12月に発売されました鼓膜穿孔治療剤リティンパという薬です。滲出性中耳炎のチューブ脱落後の鼓膜穿孔や外傷による残った鼓膜穿孔、慢性中耳炎で鼓膜穿孔のみ残っている場合などが適応になります。外来局所麻酔での手術になります。
手順はまず鼓膜麻酔液を浸した綿花を鼓膜穿孔にあてて局所麻酔をします。鼓膜穿孔の周りを傷をつけて鼓膜の再生を促すために新しい傷口を作ります。そこにリティンパに付属しているトラフェルミンという薬に浸したゼラチンスポンジを適当な大きさに切って新しい傷口に詰め込みます。その上から組織接着剤で固定して終了となります。
手術時間は麻酔の15分を除いて20分から30分程度です。
1週間後と1ヶ月に再診して術後経過を観察します。1ヶ月後の所見で問題なければ穿孔閉鎖が確認できます。
当院では発売直後より、リティンパを使用した鼓膜穿孔閉鎖術を行っておりますので、鼓膜に穴がありお困りの方は是非一度ご相談ください。
手術費用は3割負担の方で18,000円程度ですが、その他の検査が必要になることがあります。この手術の適応になるかどうかは、まず一度診察をお受けください。

2020.01.08

花粉症のレーザー治療

皆様あけましておめでとうございます。
令和2年が始まりました。
現在は年末にインフルエンザに罹り解熱後の鼻汁・咳などで受診される方が多いようです。インフルエンザは流行期ではあるものの爆発的には増加の傾向は見せていません。学校や会社など集団への復帰は、発熱後5日以上たってからとなります。発熱した日は0日目ですので注意してください。解熱後2日以上たってから登校・出勤可能ですが、どうか慎重に判断してください。もう1日余分に休んでいただいてもかまいません。その1日が感染拡大を防ぎます。例年咳が顕著なことが多いのですが、今年ははっきりしないこともあります。鼻汁や咽頭痛などの症状もそれほど出ていないこともあります。発熱だけで迅速キットで検査を行い陽性となることもあります。発熱・全身倦怠感・頭痛などがあれば、一度受診していただいて迅速キットでの検査を受けてください。早期診断早期治療が基本になります。
さて今年もスギ花粉症に対するレーザー治療を行っていますので、ご希望の方は今月中に済ませていただくことが望ましいです。血液検査で確定していない方は早めに受診お願いいたします。結果で、治療日を予約する必要があります。例年1月末ごろにレーザー予約が混み合うため早めの対応をお願いいたします。

2019.12.11

インフルエンザ

師走に入り寒い日が続いています。
気温の低下とともにインフルエンザの方が少しずつ増えてきています。38℃から39℃と比較的高熱が出ますが、風邪症状の咳や鼻水は必ずしもはっきりしないこともあります。熱だけの場合もあります。頭痛や全身倦怠感は強いことが多い様です。鼻汁を検体に迅速キットで検査を行えば5分以内にはインフルエンザに罹患しているかどうかはっきりします。
当院では目視でなく器械読み取りを行っています。
今検出されるのはほとんどインフルエンザA型です。治療は発症後48時間以内に大人であれば、タミフルの内服かリレンザの吸入を行っていただきます。子供ならイナビルの吸入です。吸入ができないならタミフルのドライシロップになります。必ずしも抗インフルエンザ薬が必要というわけではありませんが、つらい症状を1日~1日半くらい短縮してくれていると考えられます。

周囲の人にインフルエンザ感染を拡大させないためには、早めに受診いただいて迅速キットで検査を受けていただくことが望ましいと思います。そして隔離のために5日間の自宅安静を守っていただくことが必要です。早めの受診をお願いいたします。

年末は12月28日(土)まで、年始は1月6日(月)から平常通り診療を行います。ご理解のほどお願いいたします。

2019.11.11

経外耳道的内視鏡下耳科手術

11月も中旬に入り秋が深まってきています。朝夕の冷えが身に染みるようになってきました。するとインフルエンザの流行が予想以上に早く展開しています。学級閉鎖も報告されています。忙しい子供さんが多いので無理なスケジュールにならないようお過ごしください。

今回は流行の感染症のお話でなく、当院で行っている日帰り内視鏡下耳科手術のお話です。耳だれのために困っている人や子供時代にかかった中耳炎によって難聴があり改善を希望する人が対象となります。したがって対象疾患は慢性中耳炎と過去に手術を受けた術後耳、中耳真珠腫で、鼓室形成術という手術を内視鏡下に行います。耳小骨連鎖を温存する手術も耳小骨連鎖を再建する手術も日帰りで行っています。
普通、鼓室形成術は耳の後ろを大きく切って耳介をめくって顕微鏡下に術野を広げるのですが、当院では内視鏡下に行いますので耳の後ろを切らずに耳の穴から細い内視鏡を入れて中の外耳道の皮膚と鼓膜をめくって手術を行います。局所麻酔で行いますので意識のある状態で手術を受けていただくことになります。当院でも以前は耳の後ろを切って手術を行っていましたが、約3年前からすべて内視鏡下に行っています。

両方受けた患者さんによりますと内視鏡のほうがとても楽だとのことです。
耳だれや難聴でお悩みの方は手術の適応となるかどうか一度診察を受けてください。

2019.10.15

秋のアレルギー

猛威をふるった台風19号が日本列島を過ぎ去りすっかり秋の気候になっています。学会と連休で休診しておりましたが、本日より平常通り診療を行っています。

朝夕の気温もぐっと下がり風邪をひく機会も多くなりそうです。くしゃみや水洟が多くなり花粉症なのか風邪なのかわかりにくいとおっしゃる方も多く受診されています。実際水っぽい鼻水で多いのは、ダニのアレルギーの方と上気道炎のはじまりの方です。時間の経過とともに咽頭痛や咳などの症状が現れ上気道炎であることがわかります。ダニアレルギーは8月に最も生息数が多かったダニが死骸となって10月にアレルゲンとしては最多になります。人が動くたびにアレルゲンとなるダニの死骸が風で舞って吸い込むことが多くなります。同時にくしゃみの連発が起こり水様性の鼻水も垂れるようになります。そのような方は今月いっぱい抗アレルギー剤を服用していただけば、未然に防ぐことができます。お子様で同じような症状が続くという方は血液検査後、根本治療である舌下免疫療法も考慮する必要がありますので、一度受診していただいてはっきりと診断を受けてください。抗アレルギー剤の服用が長くなる場合も一度他のアレルゲンがないか検査する必要があります。治療計画をご相談させていただきます。

10月22日は「即位礼正殿の儀の行われる日」で祝日となっていますのでご注意ください。

2019.09.19

ホームページリニューアル

9月も半ば過ぎ猛暑も和らいできたようですが、体調はいかがでしょうか。
暑さによる夏の疲れからか夏風邪や扁桃炎といった発熱の方が多いようです。
子供達の間では、ヘルパンギーナ、溶連菌感染症、乳幼児ではRSウイルス感染症などが少し流行しているようです。RSウイルス感染症では必ずしも咳が酷くない場合もありますので、注意が必要です。RSウイルス感染症も溶連菌感染症も迅速キットで判定できます。
周りの方で診断が確定している場合は、症状によっては一度検査を受けてみてください。
ヘルパンギーナは咽頭の所見が特徴的です。病歴と視診で診断できます。中高生では散発ですが、インフルエンザがABも検出されています。夏休みが終わって1ヶ月ですが、色々な感染症が出てきている状態です。感染して発病しないように免疫を落とさないようにしないといけません。
そのためには十分な栄養と睡眠をとってオーバーワークにならないようにして下さい。この機会に生活習慣の見直しを図ることも有効な手立てです。冬に向かって病気にならない習慣を身につけてください。

 新しいホームページになりできるだけ多くの医療情報を載せました。昨年更新した中耳炎.comと合わせ有効にご活用ください。

 10/10(木)から10/14(月)まで日本耳科学会参加と祭日のため5連休となります。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2019.08.28

ホームページをリニューアル致しました

この度、森口耳鼻咽喉科のホームページをリニューアル致しました。

ご来院頂く患者様に適切でより良い情報をお伝えできるよう、スタッフ一同努めてまいります。

今後共、何卒よろしくお願い申し上げます。

2019.08.19

残暑お見舞い申し上げます。

残暑お見舞い申し上げます。 
先週1週間夏期休暇で休診しておりました。本日8/19より平常通り診療を行っています。
当院のこのホームページは近々リニューアル予定です。さらにコンテンツを充実させる予定ですので、しばらくお待ちください。
まだまだ暑い日が続きますが、暑さ対策、水分摂取など体調管理に十分気を付けて夏を乗り切ってください。

2019.07.04

夏かぜ

7月に入ってようやく遅い梅雨入りをした途端すっきりしない天気が続いています。例年通り「夏風邪」といわれる感染症が流行っています。「手足口病」「ヘルパンギーナ」「アデノウイルス感染」です。いずれも2~3日続く高熱と咽頭痛を伴います。手足口病は特徴的な口腔内の水疱が舌の裏や頬粘膜にまでできるのが典型例です。もちろん手足の肘から下、膝から下の方に皮疹が観察されます。手足口病も季節感がなくなり冬にもみられるようになってきています。また以前はコクサッキーウイルスによるものだけでしたが、エコーウイルスによる手足口病が報告され皮疹が今まで以上に広がったり、大人が感染したりするようになっています。ヘルパンギーナは口蓋の一部にアフタのような所見を見せるだけですので一見わかりにくいこともあります。咽頭痛は著明で発熱も3~4日になることもあります。この二つの疾患は視診と病歴で診断します。アデノウイルスは迅速キットがあり咽頭粘膜を擦過して検体を採取します。はっきりと陽性が診断できます。この疾患はウイルスの型が多く年中検出されています。他にも溶血性連鎖球菌感染症やインフルエンザB型も出ていますので、急な発熱があれば一度受診していただき診断を受けて出席停止の有無を確認してください。
尚、7/16(火)から7/20(土)まで研修会出席のため休診いたしますのでご注意ください。ご理解のほどよろしくお願いいたします

2019.06.11

学校健診について

6月も中旬になり、東日本は先に梅雨入りしていますが、西日本はまだで、すっきりしない天気が続いています。地域の学校ではこの時期までに学校健診が終わっていると思いますが、何か用紙をもらって帰られたお子様はいますでしょうか。内容が何であれ一度プール授業までの間に耳鼻科を受診する必要があります。なかでも最も多いのが「耳垢栓塞」です。耳垢が詰まっていて鼓膜が見えないときに診断されます。プールに入るにあたって子供によっては鼓膜穿孔や慢性中耳炎、滲出性中耳炎でチューブ留置中などの可能性があり、一度かかりつけ医にかかってプール授業を受けることができるかどうか診てもらうためです。「鼻炎」もよくチェックされています。これは副鼻腔炎の可能性があるか、アレルギー性鼻炎で検査が必要か、風邪などに引き続いて感染を起こして鼻汁が特に多い場合や鼻の入り口を触りすぎて鼻前庭に炎症を起こしている場合などに診断されます。早めの治療を受けていただいたほうが望ましいことがありますので用紙をもらったら速やかに耳鼻科を受診してください。
先月からスギ花粉症の方でスギ花粉舌下液シダトレンからスギ花粉舌下錠シダキュアへの変更を進めています。特に理由なくシダトレンを継続中の方は一度当院へご確認ください。もちろん新規のシダキュア導入も行っています。お早めにお問い合わせください。

2019.05.17

イネ科花粉症

GWが終わってイネ科花粉の飛散が始まっています。スギは4月初旬にヒノキは4月下旬に飛散終了しています。まだ花粉症の症状がある方はイネ科花粉症の症状かもしれません。GW以降水のような鼻水・くしゃみ・のどのかゆみ・目のかゆみを感じていて診断がついていない方は一度血液検査を受けて確定させてください。カモガヤ・オオアワガエリという植物がイネ科植物の代表で花粉が淀川河川敷周辺で主に飛散します。飛散範囲は500mくらいといわれています。できるだけ近づかないようにすることも大切です。避けられない場合は薬の服用になります。
スギ・ヒノキ花粉症の舌下免疫療法は花粉の飛散が終わりましたので、スギ舌下錠「シダキュア」による治療が始まっています。今までシダトレンを継続していた方、今年の症状に懲りて新たに始める方も普通の薬と違い初回は普通の診察枠でないところで行いますので一度受付まで連絡をください。自動予約で予約は取らないでください。初回服用から維持量になるまで副作用の監視が必要なため3回の診察が必要です。特に重大な副作用があるわけではありませんので、ぜひチャレンジしていただきたいと思っています。錠剤になって室温管理でよく、中身も増量されてかなり効果があると思います。ご希望の方は早めに受付まで連絡をください。

2019.04.10

ヒノキ花粉ピーク

新元号の発表とともに新年度が始まりました。しばらくスギ花粉の飛散が終わった後、ヒノキ花粉の大量飛散が始まるまで平穏な日々がありましたが、最初の週末あたりからヒノキ花粉の大量飛散が再開しました。今年はスギ花粉の飛散量も昨年よりずっと多く数倍になるのではないでしょうか。ヒノキは今のところ(4/10現在)1日の最大飛散量で昨年並みですが、総飛散量ではやはり相当多くなりそうです。

こんな状況では例年のようにひどい時だけ薬を飲むという対策では効果はありません。毎日決まった時間に薬を服用するだけでなく、ステロイド点鼻も是非毎朝決まった時間に噴霧して出かけてください。点眼薬も回数が必要で、朝出かける前から点しだして痒みがなくても3-4時間ごとにどんどん点していってください。1日5-6回は必要なはずです。今週来週がヒノキ花粉飛散のピークです。薬だけでなく、マスクと眼鏡の装用もしっかりと行ってください。それでも多少の症状は出ることが予想されます。今回花粉症に懲りた方は是非スギ舌下免疫療法を5月以降で受けてください。これまでのところ継続者は非常に効果があったようです。ご希望の方は一度窓口まで連絡をください。

2019.03.18

スギ花粉大量飛散

3月も後半になりました。2/19からスギ花粉の飛散が猛威を振るっています。例年大した量の飛散が見られないことが多いのですが、今年はしっかりと大量に飛散しています。茨木保健所の観測では3/13(水)も1㎠あたり630個とかなり多いです。1日おきに600個~700個程度飛散しています。昨年の最大飛散量が180個であったことから今年は2009年以来の大量飛散と言えます。
昨年のスギ花粉総飛散量は1563個でした。今年は1日で半分近く飛んでいることになります。皆様の症状がひどいのが納得できる結果です。これだけスギ花粉が飛ぶとただ薬を飲んでいるだけでは十分な効果は得られないと考えられます。内服、点鼻、点眼としっかり服用していただきますが、外用の薬剤の回数や服用のタイミングも大変重要となります。
しっかりと決められた服用方法を守っていただき、それでもなお花粉を吸わない工夫が必要です。マスクは外せません。着るものや外出から帰った時に外套を家の中に持ち込まないことや洗濯物を外に干さないこと、窓を開けない、こまめに掃除機で花粉を掃除することなどいろいろと工夫していただく必要があります。それでもつらい花粉症シーズンだった人は5月からぜひスギ舌下免疫療法にチャレンジしてみてください。今年すでに舌下免疫療法を行っている人は調子のよい人が多いようです。治療薬を必要としない人がほとんどです。チャレンジしようと思う方は5月になったら一度受診をお願いいたします。

2019.02.28

スギ花粉症始まる

2月も半ばを過ぎようやくインフルエンザに罹患する方が減少傾向になってきました。昨年はB型の流行があったのですが、今年は今のところ大丈夫なようです。そろそろ20日以降で暖かい日があればスギ花粉の飛散があるはずです。対策はお済みでしょうか。セルフケアでは、マスクとメガネです。帽子も有効です。いかにスギ花粉を吸わないようにするかということに尽きます。外で吸わないこともですが、服や髪の毛に着いた花粉を家に持ち込んで、部屋の中で自分が落とした花粉が舞い上がったところを吸うことも予防してください。そのためにはセーターなどのウールの花粉が着きやすそうな素材は避けていただいて、化繊でツルッとした素材のアウターでお出かけください。窓を開けて空気の入れ替えなどもやめていただき、洗濯物も室内に干してください。それでも症状を抑えることができなければ、メディカルケアということになります。抗アレルギー剤を処方してもらって服用してください。20日頃から継続していただくことがベターです。点眼、点鼻もあります。いろいろ組み合わせて今年うまく抑えることができなかった方は5月以降で舌下免疫療法をうけてください。スギ舌下錠シダキュアも一か月処方が可能になります。詳しくは直接お尋ねください。

2019.01.15

インフルエンザ流行拡大

皆様あけましておめでとうございます。元旦から穏やかな日が続いていましたが、学校が始まったとたんインフルエンザの流行が勢いを増してきています。今のところほぼA型インフルエンザのみです。咳と鼻水ではじまって比較的高熱を出すことが多いようです。熱が続く場合と一度解熱しかける場合とあるようです。高い熱が下がりかけると安心してしまって放置すると再度熱が上がるという経過を取ることもあるようです。風邪症状に引き続いて発熱があった場合は37度台でも一度インフルエンザ迅速キットで検査を受けていただくことが望ましいです。熱は高くなくても倦怠感が強く、多少の風邪症状があればインフルエンザの疑いがあります。今年は発熱からさほど時間経過がなくても陽性に出ていることが多いようです。半日以内の陽性も珍しくありません。学級閉鎖も報告されています。早い診断と治療が感染拡大の防止に役立ちます。治療薬は1回内服でいいものまで色々と出てきていますが、基本は安静と栄養で対症薬だけでも状態によっては可能です。インフルエンザ治療薬が万能ではなく発熱期間を若干縮めるだけで、中には新薬でも無効例が見られていますので、過信しないことです。予防が最も重要であることは言うまでもありません。うがいと手洗い・マスクと睡眠です。罹ったかなと思ったらウイルスの検出がまだかもしれないと思わず比較的早期に受診していただいて大丈夫です。今年は発熱からさほど時間を要さないようです。早期の受診が感染拡大防止に役立ちます。

2018.12.17

インフルエンザ流行

12月に入って寒い毎日が続いています。感冒症状を持つ人は多く、2週目にはインフルエンザの方が受診されるようになりました。近隣の小学校でも学級閉鎖が報告されています。全国的にも流行期に入ったとの報道がありました。ワクチン接種はお済でしょうか。まだの方は急いでください。少なくとも年内には済ませる必要があります。症状はやはり咳と鼻水、倦怠感、悪寒、そして高熱です。今年は比較的高めの熱の方が多いようです。そのような風邪症状と半日以上熱が持続するようでしたら一度受診してインフルエンザの迅速キットで検査を受けていただくのが望ましいでしょう。早く確定して周囲の人々への感染拡大を防ぐ必要があります。今年は当院では迅速キットの目視だけではなく機器による読み取りも行っています。より正確に判定できますのでご安心ください。
 また花粉症に対するレーザー治療の受付も始まっています。来年1月に行うレーザー治療の予約は早めにお済ませください。舌下免疫を考えている方も来シーズン向けにはすでに終了していますので、とりあえずレーザーを受けていただいて来年のシーズン終了後に舌下免疫を始めるという方法をお勧めいたします。そのころにはスギ舌下免疫錠シダキュアも1ヶ月処方可能になっています。
尚、年内は12/29(土)午前診まで、年始は1/7(月)から平常通り診療します。12/30(日)から1/6(日)まで休診となりますのでご注意ください。皆様どうぞよいお年をお迎えください。

2018.11.20

副鼻腔炎と咳

11月も半ばを過ぎ朝夕が寒くなるのと同時に子供たちの風邪ひきが大変多くなってきました。気温が高い間は鼻水、咳などの風邪症状のない嚥下時咽頭痛と発熱の扁桃炎が多かったのですが、現在は咳と鼻水、少しの発熱です。インフルエンザは1ヶ月ほど前に限定的に検出されたものの今は流行していません。咳症状が多く、ほとんどの方が痰が絡む、夜横になると咳で眠ることができないといった後鼻漏からの咳症状です。単なる風邪ではなく副鼻腔炎になっていることが多く、咳止めをいくら飲んでもおさまるはずがありません。痰の絡む咳は鼻内の診察をせずして診断がつくことはありえません。いつまでも咳止めだけで頑張るのは無理があります。耳鼻咽喉科で正しい診断を受けていただいて原因治療を行いましょう。中には乾燥した咳が1ヶ月以上続いているようなこともあります。場合により咳喘息も潜んでいることもありますので注意が必要です。この場合はステロイドの吸入を行っていただきます。それぞれの原因に応じた治療が必要になりますので、いつも咳止めだけでは治りません。ご注意ください。
 来年のスギ花粉症に対するレーザー治療の予約は12月から開始し、治療は来年1月中に行います。今しばらくお待ちください。

2018.10.15

秋のアレルギー

秋も深まり朝夕の気温も随分と下がってきました。すると途端にインフルエンザの噂を聞くようになってきました。当院ではまだ検出はされていませんが、発熱の人にはインフルエンザ迅速キットでの検査を始めています。枚方市内では学級閉鎖もあったようです。例年10月下旬に第1号が出るのですが、今年はやや早めなようです。うがい・手洗い・マスクが欠かせない季節となってきました。

同時にダニアレルギーの症状がピークを迎えています。8月に生息数がピークを迎えたダニが死骸となって吸入アレルゲンとしての最大量となるのが10月なのです。朝くしゃみが連発する、鼻水が止まらない、夜寝ようとすると鼻詰まりがひどく鼻水が垂れてくるなどの症状です。目のかゆみもよくある症状です。これらの症状を抑えるのはアレルギーの薬ですが、根本的な治療はダニ舌下免疫療法のミティキュアの服用です。この季節にアレルギー症状が出た人は一度血液検査で原因アレルゲンを調べ対策をされるといいでしょう。もし春のスギ、ヒノキが一緒に検出された場合はこちらの根本治療のスギ舌下免疫療法シダトレン・シダキュアとどちらを先行させるか悩ましいところですが、11月になればやはりスギ舌下免疫療法を先行させることになります。当院では開始を少しずらすだけで同時併用を行っていますので、詳しいことは一度診察・検査の上ご相談ください。

2018.09.18

秋はダニアレルギーの季節です

6月の地震の後は猛暑の夏が続き、9月4日には台風21号が各地で猛威を振るいました。自然災害とは比較的無縁だった大阪で改めて自然の怖さを体感しました。被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。季節は秋に向かっていますが、台風も続発していますし安定しない毎日が続いています。猛暑の疲れから体調を壊すことのないようご自愛ください。夏前から少し流行っていましたRSウイルス感染症も落ち着いてきて、現在のところ特にこれといった流行はありません。秋のアレルギーが少し出ているくらいです。秋のアレルギーはブタクサ・ヨモギなどの花粉症とダニの死骸の増加からダニアレルギーが強くなってきています。秋の花粉症に対しては症状緩和薬を使用するくらいですが、ダニアレルギーに対しては根本的な治療がありますので、この機会にぜひ受けていただきたいと思います。ダニ舌下免疫療法です。特に小学生の子供たちはこれからずっと悩まされる可能性がありますので、症状緩和薬だけで先送りするのではなく、思い切って根本的治療であるダニ舌下免疫療法にチャレンジしていただきたいです。初回のみ副作用を見極めるため待ち時間を要しますが、2週目、3週目と普通診察枠でほとんど時間はかかりません。その後は1か月に1回の受診となります。最初の3回だけ毎週の受診を要しますが、その後ほとんど手間はかかりません。効果も比較的早期に現れるお子様が多いようです。ダニ舌下免疫療法を希望される方は一度ダニのIgE抗体の測定が必要です。他院で受けた検査結果でも結構です。一度ご相談ください。
 10月4日(木)から10月6日(土)まで日本耳科学会総会出席のため休診させていただきます。体育の日の連休と合わせて5連休となりますのでご注意のほどお願いいたします。

2018.08.16

日帰り内視鏡下耳科手術

連日酷暑が続いていますが、疲労が取れるお盆休みを過ごされていますでしょうか。暑さのため移動などでかえって疲れが残ることのないようご注意ください。最近は花粉症・アレルギー性鼻炎の治療の話題ばかりこのコラムで取り上げていますが、これといった大流行するような疾患がないためでもありますが、ここ数年特にアレルギー性鼻炎・花粉症の舌下免疫療法に注力しているためでもあります。ただそれ以上に力を注いでいるのが、日帰り内視鏡下耳科手術です。当院では以前より日帰り局所麻酔下鼓室形成術を行ってきました。さらに進化させてより低侵襲の手術を実践するため局所麻酔下に内視鏡下耳科手術を取り入れています。おそらく日本でも当院だけではないでしょうか。適応となるのは慢性中耳炎、癒着性中耳炎、術後耳、早期の中耳真珠腫などです。耳だれが続いてお困りの方、子供のころから中耳炎があって聞こえの悪い方、一度手術を受けたものの聞こえが良くならなかった方、病院で真珠腫の診断を受けたものの長い入院での手術を敬遠される方など耳の後ろを切らずに耳の穴の中だけで終わらせることができ、その日に帰ることができる手術を希望される方は一度ぜひ診察を受けてください。日本では病床が有り余っているのが現状で、病院では入院ありきで手術を組むことが普通になっています。入院をしなくても安全に楽に手術を受けていただくことができます。ひょっとしてご自分も適応かと疑われた方は一度ご相談ください。

8/20(月)より平常通り診療を行います。

2018.07.17

スギ花粉舌下免疫錠

6月18日には震度6弱の大阪北部地震があり、引き続き西日本豪雨と天災に翻弄された1か月でしたが、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
さて6月29日には、スギ花粉舌下免疫錠シダキュアが発売されました。シダキュアは12歳未満(5歳以上)の人にも適応があり、今までスギ花粉症に悩まされ続けた子供たちにも免疫療法の門戸が開かれました。先に発売されていた液剤のシダトレンでは小刻みに量の調節がありましたが、シダキュアでは2,000単位と5,000単位の2種類のみで2段階で簡便です。ダニ舌下錠のミティキュアと同じやり方です。液剤のシダトレンは維持量が2,000単位でしたが、シダキュアの維持量は5,000単位に増量になっています。より効果的な気がしますが、その分副作用の発現はどうか気になります。シダトレンが舌下に2分間含んで嚥下するのに対し、シダキュアでは1分間の保持で済みます。この点も簡便でより服用しやすくなっていると言えます。保存も室温でよく旅行などでも携帯できます。ただ発売後1年間は最大で2週間分しか処方できない点が最大のネックになってきそうです。それでも構わないという方はぜひこの機会にシダキュアによるスギ舌下免疫療法を始めてください。すでに6月30日より12歳未満の子供を中心に治療を開始しています。希望される方はまずスギのIgE抗体を測定する必要がありますので一度診察を
受けてください。
 8月13日(月)から8月18日(土)までお盆休みになります。
ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2018.06.18

今頃インフルエンザ

梅雨に入りましたが、まだ気温も高くなく子供たちは寒いプール授業を受けていることと思います。今年はヒノキ花粉の後、カモガヤに代表されるイネ科花粉も少なく皆様の症状も少なかったのではないでしょうか。この1ヶ月の間の特筆すべきはインフルエンザの検出です。大阪府や国の定点観察でも減少傾向にあるにも関わらず主にA型インフルエンザが検出されています。B型も1例検出されています。いずれも発熱の持続です。2~3日程度続く熱で受診され感冒症状を伴っていました。咳は顕著ではありません。大人子供関係なく出ています。2009年にH1N1という新型インフルエンザが7月くらいから流行したことを彷彿とさせました。当時は豚インフルエンザとも呼ばれました。現在のところ官公立の研究機関などに報告がないことから型別までは不明です。予防は冬と同じでうがい・手洗い・マスクですが、夏のためマスクが困難でしょう。治療は同じで抗インフルエンザ薬です。他の注意点も冬と同じです。冬に夏風邪ウイルスの感染症があったり、RSウイルス感染症が夏にでたりいずれも年中検出されすべての感染症に季節感がなくなってきています。とにかく体調管理に気を付けていただいて免疫力を落とさないように十分な注意が必要です。
プール授業が始まっていますので耳鼻科健診で用紙をもらっていて未受診の方は早く提出できるように受診をお願いいたします。

2018.05.16

スギヒノキ花粉総括

GWが終わってヒノキ花粉の飛散も終了しました。今年は3月中のスギ花粉は昨年より多い印象ですが、4月のヒノキはそれほど多くない様に感じています。総量ではさほど多くなく昨年一昨年と変わりなしというところでしょうか。この様な大阪の状況とは全く違うのが東京です。猛烈なスギ、ヒノキの飛散状況です。ヒノキは観測史上最高の飛散量を記録したそうです。関東地方のスギ林は関西とは比べものにならないのでしょう。日光のスギ林は財団が保護しており約12500本とギネスブックにも記録されているそうです。今年も舌下免疫療法を続けていた人は大なり小なり恩恵があったようです。日頃からの地道な努力が実を結んでいると考えられます。その時だけ症状緩和薬を飲んで充分満足な状態になるのであればそれでいいのでしょうが、充分緩和が得られないのであれば、基礎的治療として舌下免疫療法をそして上乗せ治療として緩和薬を使用するという考え方がお勧めです。
1つの治療法で完全を期すのではなく、複数の治療法で完全を目指した方が効果に期待ができます。今年もそろそろスギ舌下免疫療法を来シーズンに向けてスタートします。現存のものは液剤ですが、6月になれば舌下錠が発売される見込みです。ただ新薬のため最大2週間しか処方できないことがネックとなります。2週間に一度の来院が可能な方には随時舌下錠に切り替えていく予定です。今の液剤の維持量の2000単位から舌下錠では5000単位に上がるのでさらに効果は期待できそうです。今続行中の方には変更の意思有りかどうか一度お伺いしますのでご安心ください。千里の道も一歩から。充分な安息は地道な治療の上に成立します。ご相談ください。

5/31(木)から6/2(土)まで日本耳鼻咽喉科学会総会に参加するために休診いたします。ご理解の程お願いいたします。

2018.04.17

ヒノキ花粉飛散もうすぐ終焉

造幣局の通り抜けもあと少しとなり、桜の季節は終わろうとしています。今年はスギ花粉に始まりヒノキの花粉もしっかりと飛散したようです。昨年は飛散量が少なく、一昨年以来という受診者が多かったようです。例年大阪ではスギ花粉の飛散が少ないためスギのIgE抗体を持っていても症状発現は4月からという方が多いのですが、今年は早く症状が出ましたと受診された方が多くいました。勿論抗体を持っていればどちらの花粉にも反応するはずです。決して治ったり症状が何か軽くなったりなどということはありません。これは一生のお付き合いになります。そこでそんな長い付き合いになるのだったら一時的に症状を緩和する抗アレルギー剤などでお茶を濁さず、根本的な治療を選ぶことをお勧めします。スギ舌下免疫療法です。今はスギ舌下免疫療法の薬剤は液体ですが、もうすぐ舌下錠が発売される予定です。液剤より扱いは楽ではないかと考えています。年齢制限もなくなる見込みとのことです。新たに発症された子供さんには扱いも楽なのでとてもいいチャンスではないかと思います。今のヒノキの花粉が落ち着いた頃の5月下旬以降で新しい舌下錠で根本的治療にぜひ挑んでいただきたいと思います。興味をお持ちの方は5月下旬に一度受診をお願いいたします。

2018.03.19

スギ花粉飛散中

3月に入り暖かい日が続き出した途端にスギ花粉の飛散が始まりました。前半の2週間はしっかりと毎日飛散がありました。昨年はほとんど自覚されなかった方も今年は花粉症症状に悩まされているのではないかと思います。16日に1日雨が降って中休みとなりましたが、まだまだ飛散が予想されます。例年3月最終週にはヒノキ花粉の飛散も始まります。基本は花粉の吸入を避けることですので、マスク、帽子、メガネなどで予防に努めて下さい。それでも症状の出る人は薬を飲んで下さい。OTC医薬品(一般用医薬品)でも今は処方箋で買う薬と同じ成分のものがあります。自分でコントロールできる人はOTC医薬品で、いろいろな指導や情報を希望する人はクリニックの受診をお勧めします。今年は長期処方できるようになった新薬もあります。処方の範囲も広がっています。それでも今年の花粉症に懲りた方にはスギ舌下免疫療法をお勧めします。今シーズン直前に始めた方でもすでに症状緩和薬を必要としない方もいらっしゃいます。個人差はあるもののやはり効果は確実にあると言えます。1つの治療法でいいというのではなく、数種の組み合わせで乗り切って行くのが今後のやり方になるのではないかと思っています。興味のある方は是非一度ご相談ください。

2018.02.27

滲出性中耳炎第100回

一般的には小児滲出性中耳炎は95%で自然治癒するとされています。実際上気道炎が良くなって再診を告げていても途切れた子たちはたいてい中耳の貯留液を消失させていますし、特に悪化した状態を見ることはどちらかというとまれなほうです。

2018.02.24

滲出性中耳炎第99回

危険因子としてダウン症と口蓋裂を挙げましたが、全体の中ではそれほど多いわけではありませんので、予後の悪さが目立った説明になりました。ふつうは治療経過の悪さに難渋することはそれほど多いことではありません。

2018.02.20

インフルエンザ収束せず

2月も半分以上過ぎましたが、未だにインフルエンザの方がたくさん受診されます。この数年間では最も寒く、インフルエンザの罹患者数が多い年ではないでしょうか。通常はA型の流行のあとB型の流行となるのですが、同時に流行を継続しています。特にB型感染者が多く、症状も個々様々で典型的といえる例のほうが少ないようです。咳と咽頭痛で始まり、高くない発熱と解熱を繰り返したり、お腹の症状があったり、中にはほとんど発熱・風邪症状のない人からも迅速キットで数多くB型インフルエンザが検出されています。そのため抗インフルエンザ薬を服用するタイミングを逃すことも少なくありません。発熱・風邪症状の有無に関わらず全身倦怠感・関節痛などはっきりしない「しんどさ」があれば早めに一度迅速キットでの検査を受けていただく必要があるのではないかと思います。早めの受診と検査がインフルエンザの蔓延を防ぐことに繋がります。ご注意ください。そしてこの寒波のせいでスギ花粉飛散は遅れているようですが、2月20日を過ぎれば確実に花粉症症状はやってくるはずです。そろそろスギ花粉症予防の対策をご準備ください。新しい抗アレルギー薬も発売されて、内服薬の選択肢も増えています。以前と違って眠気を伴わない内服薬が主流となってきています。昨年の薬の残りを持ってない方は急いで受診していただきご準備ください。

2018.02.20

滲出性中耳炎第98回

口蓋裂があると真珠腫の発症も多いようです。それがない場合と比べて有意差があるようです。真珠腫の手術にあたると口蓋裂の合併症はしばしばみられる合併症です。その合併は真珠腫の術後の治りにも影響を及ぼします。

2018.02.06

滲出性中耳炎第97回

口蓋裂のない症例では5~6歳時にチューブ留置を考えることが多いですが、口蓋裂児の場合は2~3歳時に考慮することが多いようです。また最終的に再発のない年齢も自然と高くなります。経過観察がおのずと長くなってしまうわけです。

2018.01.23

滲出性中耳炎第96回

早い年齢でチュービングを行うと普通2年程度で脱落してしまいますので、再留置が必要になることが珍しくありません。したがって完治するまでの間に、複数回行われることが合併のない例に比べて多いことになります。

2018.01.16

インフルエンザ流行中

あけましておめでとうございます。
寒さの厳しい日が続いておりますが、皆様の体調はいかがでしょうか。年末にB型インフルエンザが流行の兆しを見せていましたが、年が明けて成人の日の連休あたりからA型インフルエンザが急激に増加傾向にあります。すでに1月第2週目でAとBが混在するような状況です。全般的にはA型の方が高熱なようですが低めの方もいます。熱が上がったり下がったりのような傾向の方はBであることが多いようです。他の症状では咳が多く鼻水、頭痛、全身倦怠感、悪寒などです。そのような風邪症状がはっきりしないことも少なくありません。治療は抗インフルエンザ薬であるタミフル、リレンザ、イナビルですが、A型に対しては問題なく解熱していますが、B型に対してはすっきり解熱しないことがあります。微熱が残っていたり、4,5日目で再度発熱したりすることがあります。使用した薬剤での差はなさそうです。学校保健法では解熱後2日間、発熱後(発熱日はカウントしません)5日間は出席停止になります。B型の場合、熱型が不安定ですので、いつから出席できるかは解熱後に医師に相談してください。お勤めの場合もこれに準じていただいたほうが感染の拡大を防ぐことができます。十分な睡眠と栄養、マスクと手洗い、うがいでインフルエンザへの感染を防いでこの冬を乗り切ってください。
今年もよろしくお願いいたします。

2018.01.16

滲出性中耳炎第95回

耳鼻科での経過観察で滲出液貯留の遷延化する例ではチューブ留置が必要になります。そのような場合は比較的早い年齢から行います。口蓋裂合併がない場合に比べてチュービングを行う年齢は早くなることが多いです。

2018.01.11

滲出性中耳炎第94回

したがって口腔外科で手術を受けられた口蓋裂児の場合、滲出性中耳炎になるという知識がなくたまたま耳鼻科を受診されることも珍しくありません。それでも早期に受診された場合はまだ良しです。

2018.01.09

滲出性中耳炎第93回

産科からの紹介が形成外科へ行った場合は耳鼻科へ必ずコンサルトがあるのですが、口腔外科へ行った場合、歯科であるためかその病院に耳鼻科のないことも多く漏れてしまうことになります。

2018.01.05

滲出性中耳炎第92回

口蓋裂を持って生まれてきた場合、口腔外科、形成外科、言語科、耳鼻科で総合的に診察を行い連携をしながら年齢から適切な検査や処置、手術が行われるべきなのですが、耳鼻科での検査が抜けていることが時々あります。

2017.12.28

滲出性中耳炎第91回

口蓋裂があることがわかっている場合、普通1歳半で口蓋の閉鎖手術が行われるのですが、この時に全身麻酔がかけられた状態ですので、口蓋形成と同時にチューブ留置を行うことがよくあります。

2017.12.25

滲出性中耳炎第90回

もう一つの危険因子が口蓋裂です。口蓋裂時では耳管を開く筋肉である口蓋帆張筋と口蓋帆挙筋の走行、発育に異常があります。耳管軟骨も弱く耳管の閉鎖障害があります。乳突蜂巣の発育もよくありません。

2017.12.15

滲出性中耳炎第89回

慢性中耳炎だけでなく真珠腫の発生も多いような気がします。こちらは報告はありませんが、日常臨床を行っていて肌で感じるところです。先に述べました複数回のチューブ留置が頻度を高めている可能性もあるのかもしれません。

2017.12.12

インフルエンザとレーザー治療

今年も残すところあとわずかとなりました。この1年健康に過ごすことができましたでしょうか。そろそろインフルエンザも流行りだしています。例年A型がまず検出されるのですが、B型が先に数例検出されています。どうもAもBも混合しているようです。まだ爆発的な流行は見られていませんが、今後増加していくものと考えられます。ワクチン接種のまだの方は急いでください。あと予防は手洗いうがいとマスクを励行してください。
来シーズンのスギ花粉症のお話ですが、スギ舌下免疫療法のスタートはしばらくお休みになります。次はシーズン後の6月以降に再開となります。そのころには適応年齢が引き下げられていて今より力価の高い舌下錠が承認されている可能性があります。それに合わせて再開いたします。ただしダニ舌下免疫療法は通年で行っています。今月よりレーザー治療の予約が始まっています。治療の実施は1月中ですが、予約はすでに行っています。レーザー治療を受けようと考えている方は一度早めの受診をお願いいたします。

年末は12/29(金)の午前診まで行います。
年始は1/6(土)から平常通り行います。
薬など必要な方は調整をお願いいたします。

2017.12.08

滲出性中耳炎第88回

繰り返しチューブ留置を行うと、鼓膜の石灰化、脱落後の穿孔が残りやすくなります。すると易感染性から耳漏を認め慢性中耳炎化し、ゆくゆくは中耳炎の手術が必要になることも少なくありません。

2017.12.05

滲出性中耳炎第87回

したがってダウン症児の場合チューブ留置は全身麻酔になることも少なくありません。でも難治性であることが多く、チューブの脱落が比較的早期に見られ繰り返しチューブ留置が必要になります。

2017.11.28

滲出性中耳炎第86回

中等度の難聴を伴うことも多く、言語発達への影響を考えると比較的積極的にチュービングを行うことになります。ただたいてい外耳道が狭く、発達の遅れから協力してくれず外来での鼓膜麻酔のみでのチュービングは困難なことが多いようです。

2017.11.25

滲出性中耳炎第85回

高率に滲出性中耳炎に罹患し、難治であることもダウン症児の特徴です。ふつうは8歳ごろから軽快傾向になることが多いのですが、なかなか8歳を過ぎても軽快はしてきません。チュービングを行うことも多くなります。

2017.11.21

滲出性中耳炎第84回

ダウン症の場合、約半数前後の例で滲出性中耳炎を認めたとされています。発症率が高い理由として易感染性により上気道炎の反復がある、頭蓋骨が短形で鼻咽腔が狭い、乳突蜂巣の発育が不良である、耳管機能が著しく不良である、などが挙げられています。

2017.11.15

舌下免疫年齢引き下げ

11月に入って寒い日が続いています。気温の下降と反比例するかのように風邪ひきの方が増加しています。10月のインフルエンザの検出を報告はしましたが、その後まだ続いて検出されるような流行は見せていませんので、今の間にワクチン接種を済ませてください。ワクチン不足が公になっていますが、本格的なシーズンはまだまだですのでどうか焦らずに再供給をお待ちください。
来シーズンのスギ花粉症は多くないと予想されています。それでも戸外で活躍する学童期の子供たちにとっては強く症状を表すことになると思われます。来年の春以降でスギもダニも舌下免疫療法の適応年齢が12歳から5歳に引き下げられる予定です。引き下げが行われればぜひスギ花粉症の子供もダニアレルギーの子供も舌下免疫療法を行っていただいて、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみに煩わされることなく学校生活を過ごして下さい。症状があるけれどどのようにして始めるかわからない方は一度受診していただいて診察・血液検査を受けていただきます。スギ・ダニ両方の抗体がある場合はいつの季節が最もひどいかなどを参考に一方から始め副作用などに問題なく継続できるようでしたら途中で両方を併用します。具体的なことはご相談ください。
11/24(金)11/25(土)日本耳科学会総会への参加のため休診いたします。ご迷惑をおかけしますがご了承ください。

2017.11.15

滲出性中耳炎第83回

小児滲出性中耳炎はアデノイド増殖や副鼻腔炎、上気道炎罹患時など危険因子があることは述べましたが、最も大変なのがダウン症と口蓋裂です。ダウン症は21トリソミーといわれる染色体異常でいろいろな奇形や発達障害を伴います。

2017.11.10

滲出性中耳炎第82回

鼓膜チューブ留置の合併症としての真珠腫もあります。チューブ留置部の鼓膜穿孔縁からの上皮侵入により真珠腫が発生するとされています。発生率は1%とされています。かなりの数のチューブ留置を経験している私自身はチューブ留置から真珠腫発生の経験はありません。

2017.11.07

滲出性中耳炎第81回

中耳真珠腫とチュービングとの関連ですが、チューブ留置が真珠腫を減少させることにつながるかですが、まだ結論は得られていません。チューブ留置により真珠腫の発生頻度が減少したとの報告もあります。

2017.10.31

滲出性中耳炎第80回

生着しにくいから石灰化した部分を切除すると鼓膜の穿孔が非常に大きくなることがあります。やはり穿孔は少しでも小さいほうが侵襲の少ない手術になります。穿孔の多きいほうが成功率は悪くなることが予想されます。

2017.10.27

滲出性中耳炎第79回

鼓膜の石灰化を伴った鼓膜穿孔を閉鎖するための手術を行う場合はその石灰化した部分も穿孔縁であれば、切除することになります。なぜならば移植した筋膜等が生着しにくいからです。

2017.10.24

滲出性中耳炎第78回

ただ鼓膜の石灰化は、聴力にはほとんど影響しないと考えられています。また耳小骨等には波及することはありません。しかしながらできれば避けたいものです。またチューブ抜去後に穿孔の残った場合に少し厄介なことになります。

2017.10.20

滲出性中耳炎第77回

鼓膜の石灰化といわれる硬化性病変はチューブ留置による鼓膜の組織障害が影響していると考えられています。チューブを留置されたことのない鼓膜に比べるとチューブ留置例では圧倒的に高率に石灰化が起こります。

2017.10.17

滲出性中耳炎第76回

癒着性中耳炎になると中耳真珠腫を合併することもあり、聴力の低下や耳漏の繰り返しから手術の対象となることも珍しくありません。ただ中耳粘膜が広範囲に失われていると術後結果が思わしくないこともあります。

2017.10.16

インフルエンザ検出

10月も半分が過ぎ気温の低下とともに風邪症状の方の受診が増加しています。乳幼児の鼻汁・咳による受診も増えそれに伴い中耳炎の子供も増加しています。乳幼児ではなかなか中耳炎のサインがわかりにくく結構発見までに時間がかかっていることもあります。風邪症状があって発熱を伴ったり、夜間のぐずりがある場合は小児科受診だけでなく、ぜひ耳鼻科での中耳炎のチェックも受けてください。それにより早期の解熱と症状緩解を得ることができます。反復して起こる急性中耳炎や中耳の滲出液の遷延化といった難治性の中耳炎もたまに見られますので、まずは鑑別を受けていただくことが重要です。耳鼻科では長期的な視野に立っての治療計画を立てていきます。
昨年に続きすでに10月前半でのインフルエンザA型の検出がありました。今後徐々に増加してくることも考えられますので、インフルエンザワクチン接種の準備を進めて下さい。最近大人も子供も過労から免疫の低下を招き種々の感染症にかかっている方が目立ちます。無理なスケジュールや睡眠不足を避けていただき、余裕をもって予定を立ててください。子供がまず最初に感染症にかかります。さらに手洗い・うがい・マスクを忘れずに守ってください。

2017.10.14

滲出性中耳炎第75回

このアテレクターシスだけでも特に何らかの治療を必要としないことがほとんどです。その後鼓膜内面と鼓室内側壁の中耳粘膜がなくなり癒着した状態になると癒着性中耳炎と呼ばれます。

2017.10.10

滲出性中耳炎第74回

チューブ留置によって菲薄化のリスクが高くなることを述べましたが、菲薄化だけでは特に問題とならないことがほとんどです。その後鼓膜が内陥して耳小骨や鼓室の内側壁と接着するとアテレクターシスと呼ばれます。

2017.10.06

滲出性中耳炎第73回

鼓膜の菲薄化を防ぐためにチュービングを行うことがあり、実際菲薄化した鼓膜にチューブを留置しますと繊維層が戻ってくることがよく観察されますが、逆にチューブ留置の既往のある例の方が菲薄化の発生率は多くなっています。

2017.10.03

滲出性中耳炎第72回

鼓膜の菲薄化は、炎症が遷延化することで鼓膜の繊維層が失われて鼓膜の剛性と弾性が減少することです。これは貯留液中の種々のケミカルメディエイターが関与すると考えられています。

2017.09.26

滲出性中耳炎第71回

先に小児滲出性中耳炎の合併症として癒着性中耳炎と中耳真珠腫について少し書きましたが、鼓膜の菲薄化とアテレクターシス、鼓膜硬化についてももう少し触れておきます。

2017.09.22

滲出性中耳炎第70回

かつて日本の昭和の時代にはアデノイド切除も扁摘も局所麻酔で日帰りで一般のクリニックで行われていました。意外と短時間で済み、1日5~6件行われることも珍しくなかったようです。

2017.09.20

RSウイルス感染症拡がる

9月に入り秋の訪れが早く感じられています。例年通り8月の最終週からブタクサ花粉の飛散があり、ダニの死骸増加によるダニアレルギーの方の症状出現と鼻の症状が出ている方が多いようです。小さい子供は朝夕の気温の低下から感冒の罹患が増え、やはり鼻水の出ている人が増加しています。中には咳と高熱の続く幼児も散見されます。例年11月頃に流行する冬の呼吸器感染症の代表であるRSウイルスによる感染症が今年は7月頃から増えています。比較的重症の咳と膿性でない鼻水、そして3~4日続く高熱がRSウイルスによる感染症の典型的な症状です。2.3歳までにほぼ100%初感染を起こすのですが、母親からの抗体がなくなったころから症状が重症化しやすくなります。気管支炎や細気管支炎、肺炎となって入院を要することも珍しくありません。RSウイルス罹患中の中耳炎もよく認められます。しかしながら抗生物質は効きません。RSウイルス自体をやっつける薬はありませんので対症療法となります。1歳までは迅速キットによる検査が保険適応となっています。比較的重症の咳、鼻水と高熱が出たなら何歳でも一度検査のための受診をお勧めいたします。当院では年齢にかかわらず検査を行っています。重症化する前に早めの受診による診断が重要です。

2017.09.20

滲出性中耳炎第69回

扁摘の手術は日本では約1週間の入院で全身麻酔での手術になります。アデノイドとチュービングでは1~2泊程度の入院で行われますが、入院の場合は全身麻酔で行われます。アメリカではすべて日帰り全身麻酔下の手術です。

2017.09.19

滲出性中耳炎第68回

扁摘(口蓋扁桃摘出術)が扁桃炎の繰り返す熱のための手術であると前回書きましたが、6・7歳時ではほとんどそうだと考えます。いびきと無呼吸のためであれば、早期に肥大していることがほとんどでもっと早く行われることが多いようです。

2017.09.12

滲出性中耳炎第67回

アデノイド切除とよく一緒に行われるのが口蓋扁桃摘出ですが、こちらは滲出性中耳炎の治療には何ら関係しません。6・7歳ごろに扁桃摘出はよく行われるのですが、あくまで繰り返す扁桃炎と発熱のための手術です。お間違えの無いようお願いします。

2017.09.11

滲出性中耳炎第66回

アデノイドも一緒に切除するとなると全身麻酔で入院が必要となります。チュービングだけなら大体何歳でも外来で日帰りで行うことができます。これらの条件も考慮するとわざわざ再増殖の可能性のあるアデノイド切除を行うことは考えてしまいます。

2017.09.07

滲出性中耳炎第65回

滲出性中耳炎の自然治癒が起こるであろう8歳ごろでもアデノイドの比較的大きな子供も少なくありません。この切除だけではこの時期になっては心もとないためチュービングと一緒にすることになります。

2017.09.06

滲出性中耳炎第64回

鼻閉の目的のためにアデノイド切除を行っても時期によっては再増殖がかなりの症例で起こってくることを経験しています。6歳ごろで切除してもたいてい一時的に再増殖を起こしてかなりのボリュームになることがあります。

2017.09.05

滲出性中耳炎第63回

チュービングを一緒に行うことでは、差がないとする報告がありますが、アデノイドだけを切除するというのはあまり有効とは言えないのではないかと考えています。それは切除する時期も大変重要になってきます。

2017.09.05

滲出性中耳炎第62回

アデノイドの切除が滲出性中耳炎の治療として有効かどうかは、今までいろいろな検討がなされてきました。報告の中には短期的に有効、長期的に有効等真逆のものも複数あります。

2017.09.05

滲出性中耳炎第61回

以前はアデノイド増殖が物理的に耳管咽頭口を圧迫することにより滲出性中耳炎を引き起こすと考えられたり、病院やクリニックで説明されたりしていましたが、今は感染巣としての危険因子と考えられています。

2017.09.05

滲出性中耳炎第60回

一般的には滲出性中耳炎は上気道炎罹患時やさらに副鼻腔炎合併時に発症することが多くなりますが、年齢的にもアデノイドの増殖した子供が多く、アデノイドが細菌感染巣として関与すると考えられています。

2017.08.22

おたふくかぜとマイコプラズマ肺炎

8月に入り猛暑が続いています。お盆休みは終わりましたが、まだまだ残暑の中、仕事に学校にと向かっていかなければいけません。
水分摂取と暑さ対策に注意が必要です。
先月初めごろからですが、流行性耳下腺炎とマイコプラズマ肺炎の患者さんが時々受診されています。
流行性耳下腺炎はいわゆる「おたふくかぜ」です。両耳の下の耳下腺が腫脹し、顔が丸く腫れて見えます。
最初の3日間くらい発熱することが多いようです。両側の耳下腺が必ず同時に腫れるわけではなく、ずれて腫れることも多いです。
さらに顎下腺も普通腫れてきます。確定診断は、初診時と2週間後の血清抗体価の比較で診断をするのですが、採血から結果の報告まで1週間程度かかります。したがって出席停止の判断には役に立ちません。その他の耳下腺炎との鑑別にエコー所見も参考にはなりますが、決め手に欠き悩ましいところです。今のところ初発時からの3日間程度の臨床経過から判断することがほとんどです。
国立感染症研究所の定点調査でも過去5年間の平均より随分と増加傾向にあります。マイコプラズマ肺炎もやはり増加傾向にあり、過去5年間の平均に比べ2割程度増加しています。こちらは上気道炎の症状、すなわち咽頭痛、鼻水がないにも関わらず発熱と激しい咳が特徴です。
いわゆる「夏風邪」と言われる風邪症状がなく高熱が続くウイルスの感染と紛らわしいことも多いですが、咳のはげしさと迅速キットで調べることができますので、すぐに確定することができます。流行性耳下腺炎もマイコプラズマ肺炎も潜伏期間が2~3週間と長いため注意が必要です。

2017.08.13

手足口病

7月の終わりから8月前半にかけて連日猛暑日が続いています。日本列島を縦断した台風5号も発生しましたが、大阪は被害があまりなかったようです。連日の高気温のせいか疲れて扁桃炎やウイルスによる感染である夏風邪といわれる感染症の方が多く受診されます。
なかでも全国的にも発生が多いとされる「手足口病」が一番頻度が多いようです。最近は大人も感染して受診されます。手足口病はコクサッキーウイルスによって発症するのですが、10年ほど前からエコーウイルスによるものが報告されてから発症数が多くなり、発症期間も長くなってきています。特効薬はありませんので対症療法になります。幼稚園、保育園への登園停止はありません。
本人の熱が下がって全身状態が改善していれば登園していただいて問題ありません。あと初冬の風邪の代表である「RSウイルス感染症」も流行っています。2歳前後の初感染の時に重症化する可能性があります。似たような感染症で「ヒトメタニューモウイルス感染症」というのがあります。
こちらはどちらかというと初夏の感染症です。これらが織り交ざって受診されているのが現況です。ご注意ください。いずれも特効薬はありません。迅速キットで診断はすぐにつきますので高熱であれば受診ください。
8/13(日)から8/20(日)まで休診いたします。ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2017.08.08

滲出性中耳炎第59回

子供の滲出性中耳炎を発症させないために「鼻すすり癖」が癖にならないようにすることが大変重要であることは述べましたが、ほかにも発症に関する危険因子がたくさんあります

2017.08.04

滲出性中耳炎第58回

中耳が陰圧化しやすいと経耳管感染がおこりやすい環境にあると言えます。とにかく「鼻すすり癖」を解消してやることが早くから望まれます。早い年齢から「鼻かみ」を練習させ常時できるように教え込むことが重要です。

2017.08.01

滲出性中耳炎第57回

滲出性中耳炎の子供には、耳管が開きにくい耳管機能障害だけでなく、耳管が緩く閉じにくい状態もあるようです。特に治りにくい例であるようで、自ら耳管を閉じようとする「鼻すすり癖」を持つ子供に見られます。

2017.07.28

滲出性中耳炎第56回

耳管機能障害がありますと、中耳が陰圧化し、中耳貯留液が溜まってなおかつ中耳は陰圧のままとなった結果中耳貯留液は排出されにくくなり病態は長く続くこととなります。滲出性中耳炎の治りにくい理由です。

2017.07.25

滲出性中耳炎第55回

副鼻腔炎で上咽頭へ細菌が流れ込みますと、耳管咽頭口周囲で感染がおこり耳管機能が落ちてくるようです。耳管には換気・圧調節機能や中耳・乳突腔からの排泄、上咽頭からの感染防御機能があります。

2017.07.21

夏休みに舌下免疫療法をはじめましょう

海の日も過ぎ子供たちはもうすぐ夏休みです。梅雨明けは済んだのでしょうか。
今年も夏風邪の一つ「手足口病」が流行しましたが、夏休みで感染の拡大はおさまるでしょう。
変わらず持続的に流行しているのが、「おたふくかぜ」です。潜伏期間が3週間と長いため夏休みになってからでも発症することが考えられます。
この間に流行が途切れることを祈っています。
そしてこの時期になりますと、花粉症もすべておさまり、通年性アレルギー性鼻炎の方もある程度落ち着いてきているのでないでしょうか。
12歳以上の方にとってはこのタイミングが根本治療である舌下免疫療法開始のチャンスです。スギ・ダニとも舌下免疫療法開始に当たっては、初回に説明と服用後30分の経過観察で1時間以上の診察時間がかかります。
その後1週間目と2週間目に経過観察の診察が必要です。部活や塾で忙しい人も夏休みなら何とか時間が取れるのではないでしょうか。
3回目の診察時には1か月分の薬を処方します。その後は月に1回の受診で大丈夫です。3か月ほど経過して問題なければシーズンに入るまで薬のみでも可能です。
また成人の方で時間が取れない方のために今月より遠隔診療をはじめました。スマホで診察・会計が完結でき、処方箋は郵送させていただきます。
仕事や育児でお忙しい方はぜひ一度ご相談ください。受付窓口にて説明させていただきます。
お盆休みは8/14(月)から8/19(土)までです。8/21(月)より平常通り診療いたします。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2017.07.21

滲出性中耳炎第54回

滲出性中耳炎を起こす原因となるものは、耳管の咽頭側の入り口である耳管咽頭口がある上咽頭の細菌感染に尽きると思います。その代表は、副鼻腔炎です。副鼻腔炎に罹患することにより鼻汁の細菌が上咽頭へ流れ込みます。

2017.07.18

滲出性中耳炎第53回

滲出性中耳炎の治療は直接耳に何かを施すことは前回述べた鼓膜開窓とチュービング以外では特にありません。滲出性中耳炎を起こす原因を取り除くことがその治療になるのです。

2017.07.14

滲出性中耳炎第52回

滲出性中耳炎の耳に直接何かをするとしたら、鼓膜にチューブを入れることか、鼓膜に大きな穴を開けて換気をよくすることぐらいである訳ですから、私たちのすることはその治療を行うタイミングを計るということが最も重要なことになります。

2017.07.11

滲出性中耳炎第51回

ここまで滲出性中耳炎の自然経過から合併症の話をしてきましたが、もともとの滲出性中耳炎の治療の話に戻します。ただ治療といいましても自然経過と何が違うかはっきりと述べることはなかなか困難です。

2017.07.08

滲出性中耳炎第50回

またしても合併症の中耳真珠腫の治療後の話にまで発展してしましましたが、いずれにせよ双璧の癒着性中耳炎中耳真珠腫になることは避けなければなりません。そこが大きな分水嶺です。

2017.07.04

滲出性中耳炎第49回

キヌタ骨の破壊はさておきアブミ骨の上部構造を失ってしまうと、手術で再建するときに聴力改善成績でよくなる確率が落ちることが多いです。アブミ骨の上部構造が残っているかどうかが聴力改善のカギになります。

2017.06.30

滲出性中耳炎第48回

緊張部型真珠腫はすぐに大事な耳小骨を破壊していきます。進展していく方向がキヌタ-アブミ関節のほうへ向かっていくためいきなりキヌタ骨の長脚を溶かしてアブミ骨の上部構造を破壊してしまうことが多いのです。

2017.06.27

滲出性中耳炎第47回

すべてretraction pocketから真珠腫ができていくわけではなく、鼓膜の緊張部に陥凹を生じそこに炎症を起こしながら緊張部型真珠腫を形成してくることがあります。

2017.06.23

滲出性中耳炎第46回

したがってアテレクターシスになっていなくてもretraction pocketがある状態は危険な状態で中耳真珠腫にならないか慎重に治療もしくは経過観察を行っていく必要があります。しかしながら小さなretraction pocketは珍しくありません。

2017.06.20

滲出性中耳炎第45回

Retraction pocketの底が見えている間はいいのですが、底が見えないくらい伸びたり袋が大きくなったり、中にデブリ(debris)という耳垢のようなものを貯めてくると真珠腫と呼ばれるようになるのです。

2017.06.16

滲出性中耳炎第44回

第32回の時に述べましたが、ツチ骨柄が内陥してくると同時に鼓膜の弛緩部が凹んで来ることを書きましたが、この凹みから鼓膜が伸びて袋状になってくるとretraction pocketの出来上がりです。

2017.06.14

学校健診

とうとう梅雨に入りましたが、意外に朝夕涼しい日が続いています。
寝屋川市・枚方市では各学校とも耳鼻科健診が終わり、何らかの病気の疑いのある子供が用紙を持ってたくさん当院を受診されています。中でも多いのが耳垢栓塞です。
耳垢があることが病気ではなく、鼓膜の確認ができなかった場合につく病名です。
プールに入るにあたって鼓膜に穴があっては入れない場合もありますので、一度きちんと耳垢を取り除いて鼓膜の状態を確認してもらう必要があるということです。
耳鼻科健診で用紙をもらった人はできるだけプール授業の前に受診してください。
それとは別に学年によって聴力検査による健診があります。これも特に聞こえにくいなどの自覚がなくても用紙をもらってくる場合があります。
耳鼻科で行うように防音室に入ってまでは行っていないため多少周りの環境音で邪魔をされるかもしれませんが、あくまでスクリーニング検査ですので、難聴の疑いがあるということなら一度きちんと耳鼻科で精密な聴力検査を受けてください。
低学年では滲出性中耳炎による軽度の難聴が多いのですが、中には感音難聴心因性難聴も含まれています。軽度の感音難聴やある周波数だけの感音難聴では言葉の遅れも発音の変化もないことがほとんどです。
心因性難聴では、日常生活上家族での会話は問題ないことが多いですが、検査をすると軽度から重度まで様々な程度の難聴を示します。
耳鼻科だけの問題ではなく最終的に精神科でのカウンセリングを必要とする場合もありますので放置しないことが大切です。
難聴疑いの用紙をもらったら必ず耳鼻科で精密な聴力検査を受けてください。
話題は変わりますが、スギ花粉症に対する舌下免疫療法が来シーズンに向けて始まっていますのでご希望の方は今のうちに受診してください。備えあれば患いなしです。

2017.06.14

滲出性中耳炎第43回

ちょっと飛躍して合併症の中耳真珠腫のさらに合併症について述べてしまいましたが、かなりの年齢まで放置しておくとそのようなことになりうるというお話です。中耳真珠腫の始まりは滲出性中耳炎で見られる鼓膜弛緩部のretraction pocketです。

2017.06.11

滲出性中耳炎第42回

真珠腫が耳小骨を破壊すれば、聞こえが悪くなりますし、三半規管を破壊すればめまいを起こすことになりますし、顔面神経を巻き込めば、顔面神経麻痺を起こして顔の筋肉が動かなくなります。

2017.06.07

滲出性中耳炎第41回

真珠腫が大きくなっていくことは周囲の大切な組織を破壊していく可能性があることが大変問題です。たとえば耳小骨を壊していったり、内耳の三半規管を壊していったり、顔面神経を巻き込んでいったりすることもあります。

2017.06.03

滲出性中耳炎第40回

癒着性中耳炎と双璧をなすもう一方の合併症が中耳真珠腫です。真珠腫は鼓膜の一部が中耳腔に内陥し、その中に耳垢のようなデブリ(debris)というものをどんどん貯めて大きくなっていく病態です。

2017.05.31

滲出性中耳炎第39回

アテレクターシスは直ちに危険というわけではありませんが、注意深く観察し癒着性中耳炎に陥らないように治療または経過観察を行う必要があります。癒着性中耳炎がなかなかすっきり治らない病態だからです。

2017.05.26

滲出性中耳炎第38回

初診時にアテレクターシスの状態であることは珍しくありませんが、子供で鼓膜が完全に戻らないような癒着性中耳炎であることはまずありません。もちろん特別な合併症があるなら可能性はありますが。

2017.05.23

滲出性中耳炎第37回

気密耳鏡で鼓膜を動かしてみて岬角に接した鼓膜が戻りうるかどうか、すなわち鼓膜が岬角に癒着しているかどうかを確かめることができます。戻らなくなった状態はアテクレクターシスではなく癒着性中耳炎という合併症に発展してしまっているのです。

2017.05.22

イネ科花粉飛散

ヒノキ花粉の飛散が終わり、GW後すぐよりカモガヤ・オオアワガエリなどのイネ科植物の花粉飛散が始まっています。
毎年書いていますが、この地域では、イネ科植物は淀川河川敷あたりに群生していますので、イネ科花粉症の方はくれぐれも近づかないようにしてください。
イネ科の花粉は約500m程度の飛散距離と言われています。行動範囲を考えることで、随分楽に過ごすことができるようになります。
学校や休日のスポーツの場がその地域にある方は、薬を服用して下さい。梅雨入りまでは断続的に続きますので、約1か月程度の服薬の継続が必要です。
比較的眼の症状は少なく、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの鼻症状の重い方が多いようです。また黄砂の飛散も先月から観測されています。
直接の眼や呼吸器への刺激症状とハウスダストアレルギーのある人は黄砂と一緒に飛んでくる粉塵に対するアレルギー症状が出る可能性があります。
イネ科花粉症がないのに眼や鼻の症状の出る方はメガネとマスクで予防が必要です。
ただ、1日の気温差が大きいため風邪から副鼻腔炎を併発している人も多いようです。
なかなか鼻水、鼻づまりが治らない時は黄砂や花粉と思い込まずに1度受診することをお勧めします。
5/18(木)から5/20(土)まで日本耳鼻咽喉科学会総会出席のため休診いたしました。
5/22(月)から平常通り診療いたします。

2017.05.18

滲出性中耳炎第36回

さらに鼓膜が陥凹してくると虚脱した鼓膜がキヌタ骨とアブミ骨が作るキヌタ-アブミ関節に接着して外からこの関節が透見できることになります。時間経過によりますが、外耳道に圧をかけることのできる気密耳鏡で外耳道に陰圧をかけると単に接着しているかどうかが解ります。

2017.05.15

滲出性中耳炎第35回

鼓膜の一部が接着した状態から徐々に大きな範囲で岬角に接着するようになってきます。そうすると鼓室内の容積は小さくなり貯留液の量は減ってくることになります。

2017.05.10

滲出性中耳炎第34回

支えである鼓膜の線維層が失われると鼓膜は張りを失い、陰圧化した鼓室内ではどんどん陥凹していくことになります。行く先は鼓膜の鼓室の岬角への接着です。アテレクターシスの状態です。陰圧化については原因のところで述べたいと思います。

2017.05.02

滲出性中耳炎第33回

鼓膜の菲薄化が進むと鼓膜の外側の縁取りである鼓膜輪が浮き上がって見えるようになります。鼓膜の菲薄化が起こっているということは鼓膜の中間層である線維性で張りを持たせていた部分が失われていくことになります。

2017.04.28

滲出性中耳炎第32回

ツチ骨の短突起が突出してくると鼓膜の弛緩部も若干陥凹してくるようになることが多いです。経過が長くなってくるととうとう鼓膜の緊張部が薄くなってきます。いわゆる鼓膜の菲薄化です。

2017.04.25

滲出性中耳炎第31回

罹病期間が長くなってくると鼓膜のへこんだ状態が強くなり、ツチ骨柄が内陥という先端の見えにくい状態になってきます。それに伴ってツチ骨の短突起が突出してくるようになります。

2017.04.22

ヒノキ花粉飛散

桜も散り気温も徐々に上がって新緑の季節となってきました。
4月第2週目以降ヒノキ花粉飛散が爆発しています。
3月は大丈夫だったけれど最近急に症状が悪化した人が多いのではないかと思います。
スギ花粉の飛散量は前評判ほどではありませんでしたが、ヒノキ花粉の飛散はスギの数倍量飛散しています。
ヒノキに対するIgE抗体を持っている人は勿論、スギのIgE抗体しか持たない人もヒノキ花粉に反応します。
これを交差抗原といいます。またヒノキの抗体しか持たない人もスギ花粉に反応します。
両方の抗体を持つ人は言うまでもなく、いずれかだけの人も3月、4月は要注意です。
ヒノキの花粉症ではスギに比べて鼻症状以外の症状が多彩です。目のかゆみも強く、のどのかゆみや違和感、痛みを伴うこともあります。
皮膚につくと皮膚障害を起こすこともあります。
咳の原因となることもあると言われています。ゴールデンウィーク前から明けまでには飛びつくすと考えられますので、あと2週間程度対策をすれば十分だと思います。
ゴールデンウイークを過ぎても症状のある人はヒノキの花粉症ではなく、イネ科の花粉症であることが疑われます。その時期になっても症状のある人は一度耳鼻科で検査を受けてください。アレルギーではないこともあります。早期の受診をお勧めします。

2017.04.21

滲出性中耳炎第30回

やっと滲出性中耳炎の自然経過に入ります。はじめは鼓膜が軽度に陥凹した状態を伴いながら鼓室内に貯留液を貯めているだけです。貯留液の量もいろいろで一杯溜まっているものから液面が見えるような含気のあるものまでさまざまです。

2017.04.18

滲出性中耳炎第29回

鼓膜の部分の名称としては透見されるツチ骨の鼓膜との接着部分がツチ骨柄です。外側に突出部分がツチ骨短突起で、この部分より下側が鼓膜緊張部、上側の狭い部分が弛緩部です。

2017.04.14

滲出性中耳炎第28回

鼓膜は三層になっていて外側から上皮層、線維層、粘膜層となっています。外側は皮膚と同じ上皮で内側は粘膜でできています。そして鼓膜をしっかりと張りをもたせたものとしているのが線維層といわれる中間層です。

2017.04.08

滲出性中耳炎第27回

アブミ骨の底板は卵円窓というところにはまっています。この底板が振動をして蝸牛の中のリンパ液を揺らすのです。このリンパ液の振動を内耳の有毛細胞がキャッチして電気信号に変えラセン神経節を通じて脳に音として伝えるのです。

2017.04.04

滲出性中耳炎第26回

鼓膜の向こう側が中耳で鼓膜の振動はツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という耳小骨の連鎖を通じて増幅されます。これら3つの耳小骨が入っているところが鼓室で鼓室の壁の広いところは岬角と言われます。アブミ骨の向こう側から内耳で蝸牛という構造に連結しています。

2017.03.31

滲出性中耳炎第25回

学校検診を行うことに関係して述べてきましたが、今度は滲出性中耳炎の自然経過について述べるにあたって耳の解剖について簡単に述べておきます。
耳介で集めた音は外耳道を通り、鼓膜を振動させます。

2017.03.28

滲出性中耳炎第24回

3年生で初めて発見される滲出性中耳炎はやはり進んでいることが多く、鼓膜が薄くなっていたり、鼓膜の向こうの鼓室という部屋の骨の壁に引っ付いていることもあります。この学年が滲出性中耳炎発見の最終チャンスです。

2017.03.24

滲出性中耳炎第23回

1年生の検診が大変重要と言いましたが、ここで発見できなければ鼓膜に変化をきたして戻らないこともあり外科的治療を含め治療方針を考える重要な機会であるのです。

2017.03.21

スギ花粉飛散中

彼岸も過ぎて春の日差しとなってきました。前評判では昨年の3倍飛ぶと言われていたスギ花粉症ですが、今のところそこまでの気配は感じられません。
一気に大飛散を起こして終わった昨年よりまんべんなくコンスタントに飛んでいるようです。
昨年受診がなく一昨年以来の方が多く受診されているのは昨年より飛散が多いということでしょうか。
下旬になるとヒノキ花粉も飛散します。スギ・ヒノキのいずれかの抗体を持っている人はいずれにも反応しますので対策が必要です。
マスク・メガネ・帽子とナイロン製などのつるつる素材のコートです。健康食品を摂っても即効性はありません。
レーザー治療も今は適応外ですし、舌下免疫も今は開始できません。今できることはいかに花粉を吸わないかということと薬物療法です。
薬物は内服と外用薬がありますが、この時期では内服だけでなく外用薬を積極的に使用していただくほうが効果は確実です。
点鼻薬と点眼薬です。毎日朝洗面後に鼻にスプレーを必要回数するだけで一日を快適に過ごすことができます。
点眼薬も朝出かける前に一滴、昼休みに一滴、夕方帰宅前に一滴、帰宅後に一滴両眼に点してください。花粉症であるにもかかわらず何もお持ちでない方はすぐに受診してください。
すぐに対策をしましょう。

2017.03.21

滲出性中耳炎第22回

3か月以上続く滲出性中耳炎を慢性と考えるのですが、あとでも治療に関連して述べますが、結構自然治癒も多く本格的に治療を開始するという意味では1年生の検診が大変重要ということになります。

2017.03.17

滲出性中耳炎第21回

要再診の可能性で、それ以降は家で子供の様子をよく観察する必要があります。聞こえに疑問を持ったらすぐに受診していただき検査をすることになります。悪化するのはたいてい風邪をひいたときになります。

2017.03.14

滲出性中耳炎第20回

元々何もなかった場合はいいのですが、滲出性中耳炎が受診時は治っている場合は感冒から再度貯留液が溜まってくることがあり、要注意です。おそらく感冒から鼻汁の状態によっては再発の可能性があることを含みを持たせて放免されることになります。

2017.03.10

滲出性中耳炎第19回

検診で滲出性中耳炎の疑いがあるとのことで用紙をもらって帰って、いざ耳鼻科を受診してみると異常なしとのこともあります。それは疑わしく見えたが、実は異常なしであった場合と滲出性中耳炎であったが受診までの間に治ってしまった場合です。

2017.03.08

滲出性中耳炎第18回

検診の場合、人数も多く時間も限られていますので、診察とは違って流れ作業的になりますが、見落としをなくすために疑わしきはピックアップすることになります。診察室で診る時とは違って、条件も悪く診にくい場合もあるためです。

2017.03.03

滲出性中耳炎第17回

やはり自分の診療圏の子供たちを検診する場合は念の入れ方が変わってくるような気がしますし、十分に子供を把握することができ取りこぼしをなくすことにつながります。治療を自己中断されていたり、忘れている場合など注意を促すことになります。

2017.02.28

滲出性中耳炎第16回

子供の人数との関係で地元のお医者さんである開業医がすべて回り切れないところもあるかもしれません。教育委員会から大学医局に依頼をされているようなところもありますが、できれば開業医が行うことが望ましいと思います。

2017.02.24

滲出性中耳炎第15回

枚方市では小学校1年生と3年生、中学1年生に対して全員耳鼻科検診が行われています。少子化と耳鼻科医の増加により十分な検診ができるようになってきたのは喜ばしい限りです。

2017.02.22

滲出性中耳炎第14回

地方自治体によってやり方は様々ですが、どこの小学校でも耳鼻科医が直接検診を行うことは一般的になっていると思います。幼稚園児や保育園児、中学生に対しては行われていないことが多いかもしれません。

2017.02.20

インフルエンザA減少

2月も残り1週間ほどとなりました。
前半は寒い日が続き、1月の後半からインフルエンザA型の大流行が起こりました。昨年と比べても罹患数は多いようです。
A型はやっと収束してきていますが、B型はまだ感染が拡がっていないようです。昨年は2月の後半になってA,Bとも混合して急速に増加しました。
今年もそろそろB型に罹患される方が増えてくるかもしれません。
例年、咳で始まり発熱してくるのが典型的ですが、必ずしも咳はなく鼻水もなく発熱だけの場合や腹痛を伴っているようなこともあります。
多彩な症状を持つ患者さんが徐々に増加しきているようです。
発熱がはっきりしないこともありますが、悪寒や全身倦怠感が強く迅速キットで陽性と反応が出ます。
治療をしなければやがて発熱してくる症例であると考えています。早く診断がついてラッキーなことだと(かかったことはアンラッキーですが)思います。
インフルエンザA型にかかってしまった人もまだまだ感染予防でうがいと手洗い、予防のマスクは心がけてください。B型インフルエンザの感染予防対策です。
両方にかかることは何としても避けましょう。
今週からスギ花粉の飛散が始まると思われます。今日から手持ちの薬を飲み始めましょう。
点眼薬、点鼻薬も予防的に使用してください。こちらもマスクと眼鏡で予防が必要です。
昨年の3倍と予報されています。まだ薬をもらっていない人、昨年の残りがない人は急いで受診してください。

2017.02.17

滲出性中耳炎第13回

それ以外の受診動機では健康診断で滲出性中耳炎を指摘されることが多いようです。保育園、幼稚園、小学校での耳鼻科検診は大変意義があることで、滲出性中耳炎児の発見、難聴児の発見に大いに役立っています。

2017.02.14

滲出性中耳炎第12回

3歳を過ぎるくらいになると急性中耳炎を反復することは少なくなりますので、受診する動機は、「なんとなく聞こえが悪そう」や「言葉が遅い」や「発音がおかしい」などの訴えが多く、その他いつも鼻汁が出ているので受診し偶然発見されることが多いです。

2017.02.10

滲出性中耳炎第11回

したがって乳幼児では中耳炎は急性中耳炎として治療をしていくことがほとんどです。滲出性中耳炎は、3歳を超えている子を対象とすることが多くなります。乳幼児から難治性中耳炎を経て滲出性中耳炎に移行する子も少数はいます。

2017.02.06

滲出性中耳炎第10回

そのような場合はほとんど経過観察のみで時間はかかっても治癒していくことが多く、2歳を過ぎると反復性中耳炎も減り貯留液も一度消失することがほとんどです。もちろん貯留液が残ってくる子もいますが、ごく少数です。

2017.02.03

滲出性中耳炎第9回

乳幼児の場合は、滲出性中耳炎より遷延化した急性中耳炎であることが多いようです。鼻汁が止まらず、急性中耳炎を繰り返すなど反復性中耳炎の間に貯留液が消失しないなど、炎症所見が完全に消えていないことが多いです。

2017.02.01

滲出性中耳炎第8回

もちろん小児科で発見され耳鼻科を薦められたり、発熱やぐずり、夜泣きなどの具体的症状を伴った急性中耳炎で確信を持って耳鼻科を受診される方も少なくありません。

2017.01.31

滲出性中耳炎第7回

乳幼児の場合は訴えがありませんので感冒罹患時に耳鼻科を受診し、偶然発見される場合もありますが、どちらかというと感冒罹患時は急性中耳炎として偶然発見され、貯留液が消失しないため長引く症例が多いようです。

2017.01.31

滲出性中耳炎第6回

乳幼児の場合は訴えがありませんので感冒罹患時に耳鼻科を受診し、偶然発見される場合もありますが、どちらかというと感冒罹患時は急性中耳炎として偶然発見され、貯留液が消失しないため長引く症例が多いようです。

2017.01.24

滲出性中耳炎第5回

乳幼児の中耳炎が治りにくいと疑問を抱いて、通院中の耳鼻科から他の耳鼻科へ再度受診されることはよくあります。たいていは発症から1か月程度経っていて中耳の炎症所見の残った貯留液を貯めた状態であることがほとんどです。

2017.01.20

滲出性中耳炎第4回

一般に急性中耳炎の後、貯留液が中耳に存在する状態はよく経験することです。特に乳幼児では急性炎症が治まっているのかどうか判断が難しい場合があります。外耳道の狭い月齢の小さなお子様では鼓膜所見を取りにくく特に困難です。

2017.01.17

滲出性中耳炎第3回

米国の小児滲出性中耳炎臨床ガイドラインでは「小児滲出性中耳炎は中耳の急性感染症の所見や症状がなく、中耳に貯留液が存在するもの」と定義されています。同じような内容ですが、こちらのほうがすっきりしているようです。

2017.01.13

花粉症のレーザー治療

皆様あけましておめでとうございます。穏やかな正月の後、センター試験の頃になりますと毎年寒波がやって来ます。
インフルエンザ対策は大丈夫でしょうか。今後の対策は睡眠、栄養、マスクにうがいといったところでしょうか。
 さて今年のスギ花粉の飛散量は近畿で昨年の3倍と予想されています。こちらの対策も忘れず行う必要があります。
昨年のうちであればスギ舌下免疫療法がおすすめだったのですが、今からでは間に合いませんので手っ取り早く行うのはやはりレーザー治療ということになります。
この1月がその治療期間中ですので、何も考えていない方はすぐに当院を受診してください。今ならまだ間に合います。
来月になるとスギ花粉症に対してのレーザー治療は終了します。今月中にレーザー治療を行っておき、6月からスギ舌下免疫療法を行うのがベストです。
まだ花粉症の診断を1回も受けていない方はまず一度初診していただき血液検査などで確定診断を受けてください。そのあと予約でレーザーを行う日を決めます。
治療後2-3日は鼻水が出たり、鼻が詰まったりしますがその後は特に何の症状もなくなり日常生活に支障を及ぼすことはありません。
毎年お悩みの方はぜひ一度ご検討ください。

2017.01.13

滲出性中耳炎第2回

滲出性中耳炎とは「鼓膜に穿孔がなく、中耳腔に貯留液をもたらし難聴の原因となるが、急性炎症症状すなわち耳痛や発熱のない中耳炎」と一昨年出された小児滲出性中耳炎ガイドラインでは定義されています。

2017.01.01

滲出性中耳炎第1回

皆様あけましておめでとうございます。昨年は中耳炎、特に急性中耳炎について1年間にわたり101回分の解説をアップしてきました。本年は中耳炎の中でも滲出性中耳炎について解説を行っていきたいと考えています。異なった考え方もあるかもしれませんが、概ね大多数の耳鼻科医が正しいと捉える説を述べたいと思います。

2016.12.28

急性中耳炎101回目

ほとんどの小児の滲出性中耳炎は経過観察のみで治癒しますが、中にアテレクターシスの状態になったり、癒着性中耳炎になったり、中耳真珠腫を合併したりするのでそれらを鑑別し、適切な時期に治療を行うことが耳鼻科医の役割といえます。したがって中耳炎では必ず耳鼻科を受診していただくことが重要です。
今年も長い間ご愛読いただきましてありがとうございました。

2016.12.28

急性中耳炎100回目

逆に言えば、「ラッパ」や「がっこ」の通気治療で治ったとされたケースでは結局何もしなくても放置で治ることと同じです。月に1回程度経過観察していればいいわけです。通気治療をありがたがる必要はありません。

2016.12.24

急性中耳炎99回目

「ラッパ」や「がっこ」の通気治療のために頻回に耳鼻科に通院するということはあまり意味があるとは言えません。なぜなら放置しても滲出液が消失していることがあるので、通気治療によって消失したとは考えられないからです。

2016.12.20

急性中耳炎98回目

滲出性中耳炎の保存的治療というのは何かあるかというと基本的には経過観察です。副鼻腔炎があればその治療と以前にも書いた鼻すすりをやめさせる指導であるとか上気道炎罹患時には投薬を行ったりして成長を待つことになります。決して「ラッパ」や「がっこ」などの通気治療が有効であるとは考えられません。

2016.12.16

急性中耳炎97回目

アテレクターシスになると鼓膜チューブを勧められることが多いと思いますが、聴力検査を含めて年齢、鼓膜所見、合併症など総合的に判断する必要があります。ただ保存的にはなかなか改善は難しいことが多いようです。

2016.12.13

インフルエンザと年末年始

12月に入って師走らしい寒い毎日が続いています。すでにインフルエンザが流行期を迎え枚方市内では学級閉鎖も報告されています。インフルエンザ対策は万全でしょうか。
ワクチン、手洗い、うがい、マスクですが、あと一つは十分な睡眠です。疲れをためないように睡眠を確保し免疫力を落とさないように注意してください。
今シーズンは今のところA型のみしか検出されていませんが、咳、鼻水といった風邪症状は目立たなくて、発熱が主症状のようです。39度以上の高熱のことが多いようです。
スギ花粉症対策では、12/1からレーザー治療の予約が始まっています。近畿ではスギ花粉飛散が例年の3倍以上との予想がたてられています。
舌下免疫療法を行っていない方や何も対策を考えておられない方は一度レーザー治療を考慮ください。
例年通りの薬による対策だけでは症状を十分にコントロールすることは難しいかもしれません。実際のレーザー治療は来年1月に行います。迷っている方は一度年内に診察を受けに来院してください。
年末は12/29(木)午前診まで行います。12/30(金)から1/5(木)まで休診いたします。
新年は1/6(金)から平常通り診療を行います。

2016.12.13

急性中耳炎96回目

鼓室内に滲出液が長らく貯留していると、鼓膜がだんだん菲薄化(薄くなること)して鼓室の骨の壁に接着してきます。いわゆるアテレクターシスという状態です。鼓膜の3層のうちの繊維層というしっかりとした層がなくなっている状態です。

2016.12.10

急性中耳炎95回目

滲出性中耳炎の特殊な状態である癒着性中耳炎や中耳真珠腫といった病態になる前に適切な治療を行う判断が重要であるのですが、そのためには鼓膜の詳細な観察が必要になります。鼓膜が浮き上がった状態かどうか、癒着していないかどうか、滲出液によって鼓膜の動きが制限されているかどうかなどを気密耳鏡を使用して鼓膜を実際動かしてみて観察します。

2016.12.06

急性中耳炎94回目

急性中耳炎の治療は急性中耳炎の治療だけでは終わらず、その後の滲出液の溜まった状態である滲出性中耳炎も治療することが必要となります。場合によっては鼓膜の癒着や真珠腫といった難しい病態に発展していくこともあります。

2016.12.02

急性中耳炎93回目

滲出性中耳炎には2015年に出されました小児滲出性中耳炎診療ガイドラインというものがあります。日本耳科学会と日本小児耳鼻咽喉科学会が共同で作成したものです。未就学児では90%の子供が滲出性中耳炎に罹患するともされています。

2016.11.29

急性中耳炎92回目

鼓室内に滲出液の溜まった状態が滲出性中耳炎です。急性中耳炎から滲出性中耳炎になることが多く、そのあとの滲出液の消失が遷延化した場合、滲出性中耳炎として治療が必要になってきます。したがって急性中耳炎で始まってもなかなか治らない場合もあるわけです。

2016.11.25

急性中耳炎91回目

急性中耳炎が治ってくると、鼓膜の発赤や炎症が取れてたいていは鼓室内に滲出液の貯留が一時的に認められるようになります。鼓室内に膿性の滲出液が溜まっても抗生物質により膿性ではなくなっていきます。

2016.11.22

急性中耳炎90回目

ウイルス感染に伴った急性中耳炎でインフルエンザウイルスとRSウイルスの2種類について話しましたが、まだまだ未知のウイルス感染に伴った急性中耳炎があるかもしれませんので、やはり最初の1、2日間の経過観察が重要であることはガイドラインにある通りです。

2016.11.19

次の花粉症に向けて

日中は比較的穏やかな気候が続いていますが、朝の気温はどんどん下がってきています。
冬到来といったところでしょうか。今年はインフルエンザの流行とスギ花粉の飛散が多いのではないかと予想されています。
そのこともありスギ花粉症の根本治療である舌下免疫療法をできるだけ多くの方に勧めさせていただきました。
今までの2シーズンはスギ花粉の飛散量が大阪では随分少なかったこともあるかもしれませんが、効果はある程度有効ではないかと考えられます。
来シーズンに向けてのスギ舌下免疫療法は今月中に開始を原則とします。12月に入りますとスギ舌下免疫療法の新規スタートは一時中止とし、次は来年6月から再スタートとさせていただきます。スギ花粉症に対するレーザー治療は12/1から予約を始めます。
今年はレーザーでしのいでいただき、6月以降に舌下免疫療法をスタートするのもよいと思います。
ご希望の方は近々受診をお願いいたします。ダニ舌下免疫療法は今でも新規スタート可能ですのでご希望の方はぜひ一度受診をお願いいたします。年内の診察は12/29(木)午前診まで行います。新年は1/6(金)から通常通り行います。

2016.11.18

急性中耳炎第89回目

RSウイルス感染症に伴った急性中耳炎は比較的よく経験します。したがってきちんと迅速キットで診断がつけば抗生剤投与も安易にするべきではなく、経過観察が大変重要ということになります。

2016.11.15

急性中耳炎第88回目

単なる上気道炎に伴った中耳炎であれば、抗生剤投与が必要になることが多いですが、RSウイルス感染症に伴った急性中耳炎では経過観察なります。なぜならRSウイルスを直接やっつける抗ウイルス剤は存在しないからです。アセトアミノフェン等の解熱鎮痛剤で経過観察になります。

2016.11.11

急性中耳炎第87回目

RSウイルス感染症は迅速キットですぐに診断できます。比較的透明な鼻汁と痰のからまない咳と高熱があれば、臨床的にRSウイルス感染症を疑い通常検査を行い診断がつくことになります。経過中に耳痛を訴えていることもありますが、どちらからの発熱かはキットの結果を待つことになります。

2016.11.08

急性中耳炎第86回目

RSウイルス感染症は鼻汁、咳、発熱といった症状のあと重症化することがあり気管支炎、細気管支炎といった下気道まで炎症が波及することがあります。どちらかというと透明な鼻汁と頑固な咳、そして39度から40度の高熱が4~5日続くことも珍しくありません。

2016.11.04

急性中耳炎第85回目

インフルエンザに併発された急性中耳炎で中耳貯留液からインフルエンザウイルスが分離された報告がありますので、インフルエンザウイルスから中耳炎が起こることは間違いないようです。またインフルエンザと同じように乳幼児に高熱を引き起こすRSウイルス感染症でも中耳炎が併発することは有名です

2016.11.02

急性中耳炎第84回目

インフルエンザウイルスによる急性中耳炎はインフルエンザの治療と同じで抗インフルエンザ薬が奏功します。2次的に細菌感染を起こし中耳炎になる場合もあり鑑別はなかなか困難です。その場合は抗生物質が必要になりますが、経過観察ののち投与を考えることになります。

2016.10.28

急性中耳炎第83回目

ウイルスが原因で起こる急性中耳炎で頻度の高いものはインフルエンザウイルスで起こる中耳炎です。毎年国民行事のようになっているインフルンザワクチン接種が行われますが、かかる人は関係なくかかっているようで時に急性中耳炎にもなってしまいます。

2016.10.26

インフルエンザ検出

朝の気温が20℃をきり、ようやく秋本番となって来ました。そろそろインフルエンザワクチンの接種を考えているころだと思いますが、すでに10月の初旬から中旬にかけてインフルエンザA型の方が2人検出されています。いずれも発熱が著明で40℃に近く、逆に咳などの風邪症状は乏しくあとは全身倦怠感のみのようでした。例年に比べると随分早い出現です。これは最近では新型インフルエンザに次ぐ早さです。単発的に出ただけですので、拡がりを見せることはありませんでしたが、ワクチン接種されていない方が多いと思いますので、手洗いとうがいなどを徹底して注意する必要があります。そしてワクチン接種を多少早めていただく必要があるかもしれません。また夏前から流行していたおたふくかぜの流行が未だに衰える兆しが見えません。学校保健法では耳下腺の腫脹後5日以上経って、全身状態の改善があれば登校可能となっていますが、流行が収まらないのは、この登校が早すぎるのではないかと密かに思っています。担当医の判断によりますが、しっかり耳下腺腫脹の消退を待って登校していただく必要があるのではないかと考えています。今後流行する感染症があれば、この院長コラムでお話しさせていただきます。

2016.10.25

急性中耳炎第82回目

ここまで中耳炎は感染でおこり細菌感染のことばかり書いてきましたが、実はウイルス感染でも結構起こっていることが解ってきました。もともと上気道炎に引き続きおこる中耳炎ですから、上気道炎の状態が何であるのかが大切な問題になります。

2016.10.21

急性中耳炎第81回目

ただ罹患率からいえば圧倒的に中耳炎が高く、3歳までに80%の子供がかかるとされている中耳炎でやはり効果が認められており、重症化、遷延化を防ぐことになれば本来の目的と違ってもありがたい恩恵といえます。さあ月齢2か月になればワクチンのスケジュールを立てましょう。

2016.10.18

急性中耳炎第80回目

肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌が原因の急性中耳炎には効果があるとされており、国外での報告ではワクチン導入後数%急性中耳炎が減少しています。これらのワクチンは中耳炎目的でなく、髄膜炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こし死につながる可能性のある疾病予防が本来の目的です。

2016.10.14

急性中耳炎第79回目

細菌性髄膜炎ではインフルエンザ菌b型によるものが60%で、肺炎球菌によるものが30%です。急性中耳炎の場合、年により地域により多少の違いがありますが40%ずつくらいでインフルエンザ菌が最近は優位なようです。

2016.10.11

急性中耳炎第78回目

なぜ細菌性髄膜炎の話かというと原因菌が急性中耳炎と同じ菌種なのです。急性中耳炎の2大原因菌が肺炎球菌とインフルエンザ菌であることは、第19回目にお話ししました。ただどちらの菌種も多くの型があり残念ながらインフルエンザ菌は別のタイプが中耳炎を引き起こします。したがってヒブワクチンはインフルエンザ菌が原因の中耳炎には無効なのです。

2016.10.07

急性中耳炎第77回目

ちょっと話が変わりますが、10年ほど前から小児の細菌性髄膜炎の予防のために肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンというインフルエンザ菌b型ワクチンが開発され実際に接種されています。細菌性髄膜炎はとても怖い死に至ることもある病気ですからワクチンで予防できるようになったことは大変良いことであり接種率が上がることが重要です。

2016.10.05

急性中耳炎第76回目

風邪をひいて鼻汁があり、上咽頭に細菌感染が及んでいるときに鼻をすすってしまうと鼓室の方へ細菌が流入する機会を作っているようなもので、大変危険な行為と言わざるを得ません。しかしながら、下手な鼻かみは鼻汁を耳管のほうへ逆流させることもあります。片側ずつゆっくりとじんわりと長くかむのがコツといえます。

2016.09.30

急性中耳炎第75回目

幼い子供がなぜ中耳炎になりやすいかというと、鼻の奥の上咽頭と耳の中の鼓室とを結ぶ耳管という管の解剖学的特徴にあります。大人に比べると太くて短く位置関係が水平に近くなっているので、上咽頭の細菌が逆流しやすく、逆流することで鼓室内への細菌の侵入を許し中耳炎になってします。

2016.09.27

急性中耳炎第74回目

鼻すすり癖から急性中耳炎を繰り返す、滲出性中耳炎が治らないといった状態からゆくゆくは中耳真珠腫に至るケースもよくあります。中耳真珠腫は鼓膜の一部が陥凹し上皮の落屑物がたまりどんどん大きくなることで骨の破壊吸収をおこし、めまいや顔面神経麻痺、髄膜炎といった合併症を起こすこともある病態です。

2016.09.24

急性中耳炎第73回目

中耳炎には風邪の後の細菌性の鼻汁が関与するのですが、鼻すすりがあるかどうかが重要なことなのです。幼いころから鼻汁が貯まれば鼻をかむという習慣づけをすることが大事です。鼻すすりの癖を如何につけないようにするかが最も重要なことと考えます。

2016.09.20

急性中耳炎第72回目

やはり乳幼児の場合は十分な睡眠時間を確保してやるということと十分な栄養(食事)を決まった時間に与え、できるだけタイムスケジュールを変えないことが大切だと思います。忙しすぎる親子が多いように見えます。病気になり耳鼻科や小児科受診でさらに忙しくなっているようです。最近は行事ごとも多く、疲れている子供が目立つようになっています。

2016.09.16

急性中耳炎第71回目

随分と先回りしたような内容のお話しになっていますが、この辺で本題に戻りまして中耳炎の予防のお話をしたいと思います。急性中耳炎になるには急性上気道炎から副鼻腔炎になっていることがほとんどですので、風邪をひかさないようにすることが肝要なのですが、そんなことができるのかということです。

2016.09.14

秋のアレルギー

9月に入って台風が続々と発生して各地に被害をもたらしています。
連休にも上陸しそうですので注意が必要です。
8月の終わりから鼻のアレルギー症状で受診される方が増えています。秋の花粉症とダニアレルギーが原因と考えられます。
キク科の植物であるブタクサの花粉症です。
春ほどではありませんが、目のかゆみを訴える方も多いようです。ダニはまだ生息するダニによるものと考えられますが、死骸によるダニアレルギーが10月にかけて徐々に増加します。
秋の花粉症は対症療法の抗アレルギー剤のみになりますが、ダニに対しては舌下免疫療法を受けることができます。
10月の症状が強くなる時期が過ぎればダニアレルギーに対しての根本治療である舌下免疫療法を受けていただくことができます。
6月の梅雨ごろから10月までだらだらと続くアレルギー症状を抑えるために一度ダニ舌下免疫療法にチャレンジされてはいかがでしょうか。
服薬を減らし、症状を軽くすることができます。興味のある方はぜひ一度ご相談ください。
10月6日(木)から10月8日(土)まで日本耳科学会に参加するために休診とさせていただきます。翌週の連休と連続して5連休となりますのでご注意ください。

2016.09.13

急性中耳炎第70回目

鼓膜を閉鎖する手術も簡単に外来でできるものから、入院の上全身麻酔を必要とするものまであります。もともと滲出性中耳炎にもなる可能性のある耳ですから手術の時期を決めるのはかなり慎重にならざるをえません。閉鎖後再度滲出液の貯留があった場合はまた穴の開くような手段はとりにくいからです。

2016.09.09

急性中耳炎第69回目

チューブ脱落または抜去後の鼓膜の穿孔が問題になります。長い経過で自然閉鎖したり処置により閉鎖することもあります。ただ耳漏を繰り返して慢性中耳炎となった場合がなかなか閉鎖しないため時期を待って手術を受けていただくことが必要になります。その場合は10歳くらいまで待つ必要があります。

2016.09.06

急性中耳炎第68回目

ただすべてが経過良好というわけではありません。以前にお話ししました耳漏のためチューブを抜かざるを得なかった症例や脱落後や抜去後に鼓膜に穴が残った症例、抜去後滲出性中耳炎に移行したような症例があります。滲出性中耳炎に移行したような場合はまたいつかタイミングをはかって再度チューブ挿入ということになります。

2016.09.03

急性中耳炎第67回目

では2歳の誕生日を過ぎてチューブを抜去して大丈夫かということですが、抜去後は約60%の症例で一度も中耳炎を起こさず、さらに約30%の症例で数回起こしただけでその後起こさなくなっています。やはり約90%の症例で経過良好ということになります。

2016.08.31

急性中耳炎第66回目

入れたチューブが自然と脱落することもあります。その場合はすぐに再挿入するのでなくしばらく中耳炎を起こすかどうか経過観察します。たいていの場合は急性中耳炎をおこすことは少なくなっており滲出性中耳炎になっていることがあります。ほとんどのケースでは何も起こりません。時期がきて反対側のチューブを抜去して終わりです。

2016.08.26

急性中耳炎第65回目

あまりに耳漏が続くためにせっかく入れたチューブを抜かざるを得なかったことが何回かあります。約3.6%の耳で耳漏のためチューブを抜去しています(当院)。抜去後は耳漏も止まり、中耳炎も改善しています。まったく中耳炎を起こさないわけではありませんが、ほとんど起こさなくなっています。

2016.08.23

急性中耳炎第64回目

反復性中耳炎でチュービングをしてある場合は、上気道炎罹患時に急性中耳炎にまったくならないかというと子供により、まったく起こさない子から時々耳漏を出す子、耳漏が出だしてまったく止まらない子供まで様々です。

2016.08.19

急性中耳炎第63回目

ちょっと話が子供の急性中耳炎から難治性の滲出性中耳炎へのチュービングまでとんでしまいましたが、難治性中耳炎に対しては鼓膜換気チューブを挿入することが最終的な治療になります。鼓膜チューブを留置しておくことで上気道炎にかかったときにも中耳炎になりにくくなります。

2016.08.16

急性中耳炎第62回目

鼓膜が鼓室という部屋の壁に張り付いている場合は、開窓することで鼓膜が浮き上がることが多いのですが、浮き上がらない場合は鼓膜の癒着部分をOtoLAMにて蒸散させます。しばらく時間が経って再度鼓膜が癒着する前にチューブを挿入します。

2016.08.09

急性中耳炎第61回目

全身麻酔下に行う鼓膜換気チューブ挿入術は、局所麻酔ではできない場合で、鼓膜がすでに鼓室に張り付いた状態の場合やじっとできないような子供さんの場合が多いようです。外耳道という耳の穴が特に狭い場合も少しの体動で出血させたり、角度によってうまく入らないこともありますので、全身麻酔になることがあります。

2016.08.05

急性中耳炎第60回目

鼓膜換気チューブの鍔は抜けないようにまた鼓室内に落ちないように大きくなっているのです。シリコン製で大変やわらかく出し入れで鼓膜を傷つけないようになっています。ただ長く留置されていると鼓膜の孔の部分に肉芽ができてきてこれを傷つけ出血することがたまにあります

2016.08.03

急性中耳炎第59回目

開窓すると中耳炎の状態により鼓室内の滲出液があふれ出てくる場合が多いですが、膿性の滲出液からさらさらした透明の液体まで滲出液の性状は様々です。鼓室内の滲出液を吸引し鼓室内の状態を確認したあと、シリコンでできた鼓膜チューブを挿入します。鼓室内に入る鍔が大きく、外耳道側の鍔が少し小さめになっていますが、どちらの鍔も1.4mmの開窓した孔よりは十分大きいです。

2016.07.29

急性中耳炎第58回目

白く膨化し麻酔の効いた場所にOtoLAMで1.4mmの孔を開けます。普通はチューブが抜けにくいように前上象限という鼓膜の前上方に開けます。急性中耳炎を起こして間がない場合や遷延化した場合は、鼓室内の粘膜が肥厚したり、炎症性の肉芽によって1回の照射で開窓できないことがあります。その場合は何度もレーザーを照射し開窓します。

2016.07.29

急性中耳炎第57回目

反復性中耳炎のチュービングは0歳児、1歳児がほとんどですので、局所麻酔の場合は鼓膜麻酔液による浸潤麻酔です。鼓膜麻酔液を小綿球に浸してチューブを挿入する鼓膜の部位に約10分間留置しておきます。10分後に取り除くと鼓膜は白く膨化しています。これで麻酔は効いています。

2016.07.29

急性中耳炎第56回目

チュービングを局所麻酔で行うにあたって年齢的に難しいのは4~5歳児です。理解と協力をこの年齢で得ることは至難の業です。局所麻酔は鼓膜麻酔液による浸潤麻酔かイオン麻酔になります。子供さんによってはイオン麻酔の15分ほどのじっとができないこともあります。そのときは鼓膜麻酔液による浸潤麻酔になります。

2016.07.19

急性中耳炎第55回目

難治性の滲出性中耳炎のチュービングは反復性中耳炎によってチュービングを受ける子供達より年齢的に高いことが多く、ある程度の年齢になると十分局所麻酔で可能なことも少なくありません。反復性中耳炎のチュービングは2歳児までのことがほとんどです。それに対し滲出性中耳炎に対してのチュービングは5歳以降になることが多いようです。

2016.07.15

急性中耳炎第54回目

全身麻酔の手術のうえ入院となると親御さんの負担もかなりなものになることが想像されます。実際反復性中耳炎の場合、全身麻酔をかけてまでチュービングはあまり行われていないようです。行われているのは難治性の滲出性中耳炎に対してのチュービングほとんどなようです。

2016.07.12

ヘルパンギーナとアデノウイルス

7月に入り雨は随分減りましたが、梅雨明け宣言はまだでしょうか。高温多湿な毎日で体力の消耗が激しくなっています。一学期も残すところあとわずかとなりました。
保育園・幼稚園では夏風邪の一種であるヘルパンギーナ、アデノウイルス感染症が流行っているようです。
ヘルパンギーナはエンテロウイルスの感染症で、中でもコクサッキーウイルスが主な病原体で、ほかにエコーウイルスなどが原因になることもあります。「突然の高熱」で発症し「口蓋垂付近の水泡疹や潰瘍や発赤」で診断がつきます。病歴を聞いて口の中を診れば、ほぼヘルパンギーナであることがわかります。高熱も1~2日で解熱することが多いようです。
そして同じくらいの期間食欲がなくなるか咽頭痛のため食べなくなります。治療のために特に薬はなく、水分摂取と自宅での安静で回復に至ります。アデノウイルス感染症はプール熱と呼ばれる咽頭結膜熱が代表ですが、扁桃炎のみのタイプも多く発症しています。いずれも高熱が3~5日続き朝に解熱する傾向はありません。迅速キットで確定することができます。やはり薬はなく、水分摂取と自宅での安静が必要ですが、咽頭結膜熱は学校安全法で伝染病第2種に指定されており、主要症状消退後2日経過後に登校許可となります。ご注意ください。

8/15(月)から8/20(土)までお盆休みのため休診となります。再診予定が休診期間に重なる方は、受付にご相談ください。よろしくお願いいたします。

2016.07.12

急性中耳炎第53回目

鼓膜換気チューブ挿入はいわゆる通称チュービングと呼ばれている医療行為で、手術になります。麻酔方法も全身麻酔で行われたり、鼓膜麻酔という局所麻酔で行われたりします。全身麻酔の場合は、入院が必要になることが多いです、中には日帰りで行っている施設もあります。

2016.07.08

急性中耳炎第52回目

鼓膜換気チューブ挿入はいわゆる通称チュービングと呼ばれている医療行為で、手術になります。麻酔方法も全身麻酔で行われたり、鼓膜麻酔という局所麻酔で行われたりします。全身麻酔の場合は、入院が必要になることが多いです、中には日帰りで行っている施設もあります。

2016.07.07

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よろしく、お願いします!

2016.07.05

急性中耳炎第51回目

反復性中耳炎の子供たちの投薬期間と投薬量を減らすことのためには、有効な鼓膜開窓を行うことが必要になりますが、それでもその鼓膜開窓自体を何度も行う必要が生じた場合は、いよいよ鼓膜換気チューブ挿入を考慮致します。

2016.07.01

急性中耳炎第50回目

反復性中耳炎では6か月に3回以上、1年に4回以上の中耳炎を繰り返す場合に診断されますが、実際には保育園児の場合はもっと高頻度で急性中耳炎を起こしていることも珍しくありません。この子たちに通常の治療だけで望むと投薬の期間も長くなり、鼓膜切開にしても複数回必要になることが多くなります。

2016.06.28

急性中耳炎第49回目

急性中耳炎診療ガイドラインにはOtoLAMによる治療は載せられていません。この医療機器を持っている医療機関が少数だからですが、さらに本当に有用であるという証拠を確認するには至っていないからです。

2016.06.24

急性中耳炎第48回目

難治性中耳のなかでも遷延化したものついては、いつまでも抗生物質を内服させるのではなく、OtoLAMで大きく鼓膜開窓してやれば排膿換気を十分に行うことができすっきりと治癒に導くことができると言えます。

2016.06.21

急性中耳炎第47回目

OtoLAMはいいことずくめなようですが、全国的にみてもそれほど普及していません。それは高額な医療機器だからです。これを使用した鼓膜開窓を行っても普通に切開刀で切開する手技点と保険上は何ら変わらないのです。しかしながら値段のことを除けば中耳炎治療にはかなり有用なツールであると言えます。

2016.06.18

スギ舌下免疫療法再開

梅雨のじめじめした鬱陶しい毎日が続いていますが、皆様方の体調はいかがでしょうか。
新年度、新学期のストレスは少し和らいでいるかもしれませんが、気温が上昇している分、疲れやすくなっているはずです。こまめに水分を摂取して十分な睡眠をとれるよう工夫してください。
 さて今年の花粉症はどの程度症状があったでしょうか。6月からスギ花粉症の方に舌下免疫療法を始めています。
昨年今年と花粉飛散量が少なかったため、さほど症状は出なかったかもしれませんが、今後も同じように内服治療などの対策が必要となります。
そろそろ根本的な治療はいかがでしょうか。慣れるまでは少し面倒かもしれませんが、習慣化してしまえばどうということはありません。
コストもかからず花粉症によるすべての症状の緩和が期待できます。特に問題となるような副作用も出ていません。
同様にダニの舌下免疫療法も行っています。こちらは通年性アレルギー性鼻炎でお悩みの方にぜひ受けていただきたい治療法です。
ただスギとダニの両方のアレルギーをお持ちでも同時に受けていただくことはできません。いずれも約3年を目標に続けていただくことが望ましいです。チャレンジしてみようという方は一度、受付(835-7533)まで連絡をお願いいたします。
4月より水曜午後診をやめて午前診を開いています。また木曜午前診が基本的に代診となるため、診察の混み具合にムラが出てきました。
毎週火曜午後、金曜午後が混雑します。今のところ水曜午前が比較的すいています。時間的に合う方は水曜午前をご利用ください。よろしくお願いいたします。

2016.06.17

急性中耳炎第46回目

遷延化した中耳粘膜には高出力で照射し、大きく十分な開窓を行い完全に排膿し、しばらくは開窓部が残るため換気もすることができます。それほど鼓膜が肥厚していない場合は出力を落として鼓膜だけに焦点を当て穴をあけることができます。
2016.06.15

急性中耳炎第45回目

OtoLAMは鼓膜上に照射したガイド光と同じサイズに鼓膜を開窓することができます(0.2mm刻み)。また出力を変えることができるため、鼓室内の粘膜の肥厚が予想される場合は高い出力で照射し、十分に焼灼することができます。これらはデフォーカスされているのではないため炭化することが少ないです。

2016.06.10

急性中耳炎第44回目

OtoLAMという器械はハンドピースに特徴があります。ハンドピースの中にCCDカメラを内蔵してあり鼓膜をモニターに映しながら操作ができます。前もって設定した穴の大きさと出力の大きさにより自由に鼓膜を開窓することができます。
2016.06.07

急性中耳炎第43回目

そこで鼓膜切開をもう少し効果的に行い結果を残したい場合、鼓膜開窓という方法があります。OtoLAMという世界最大の医療用レーザーの会社ルミナス社製の鼓膜専用の炭酸ガスレーザーを用いた方法です。

2016.06.03

急性中耳炎第42回目

鼓膜を切って開いて十分に換気をしたいというのはやはり炎症が長引いているような場合が多く、そのような場合に切開しても塞がりやすくなるというのは皮肉なことです。
2016.05.31

急性中耳炎第41回目

鼓膜切開後、翌日に切開部が凝血塊(血の塊)で閉じていることも珍しくありません。もちろん解熱できていて鼓膜所見も改善はするのでいいのですが、しばらく換気するはずが、十分に換気できないという少し残念な結果のこともあります。

2016.05.27

急性中耳炎第40回目

鼓膜の向こう側の鼓室の炎症が強く長く起こっていると鼓室内の粘膜が分厚くなっていて切開しても十分に排膿させることが難しく、大きな穴をあけたつもりでもすぐに縮小し、空気の入れ替えを行えるところまでいかないのです。

2016.05.24

急性中耳炎第39回目

鼓膜切開術は鼓膜切開刀で鼓膜を切開する手技ですが、切開したところがすぐに塞がるという欠点があります。常に同じように切開排膿させることができるかというとそうではありません。鼓膜の向こう側の炎症の状態によります。
2016.05.20

急性中耳炎第38回目

絶対に鼓膜切開はしないという耳鼻科医もいれば、なんでもかんでも切開するという耳鼻科医もいます。両極端はどうかと思いますが、治療法の一つとして持ち合わせるほうがいいのは確かなようです。

2016.05.17

急性中耳炎第37回目

鼓膜切開術は長期的に見れば、しなくても治癒に導くことはできますが、すぐに解熱させたいとき、特に鼓膜所見が改善しないときには、保護者ともよく相談したのちに行うことは有効な手段といえます。
2016.05.13

学校検診の聴力検査

GWも終わりましたが、気温差の大きい安定しない日々が続いています。体調を崩されていないでしょうか。
さて新学期に入ってから小中学校では耳鼻咽喉科学校検診の一つとして聴力検査が行われています。この検査の目的は、学校生活・社会生活を送る上で支障になりうる難聴を見つけ出すことです。実際には発見されることは少ないのですが、小学校低学年で異常を指摘される子供の中では滲出性中耳炎による軽度から中等度の難聴の子供が多いようです。この場合は実際に鼓膜を診て行う検診でも指摘されるはずです。耳鼻科で治療を行うことで改善しますので、特に心配はありません。次に比較的見られるのが、心因性難聴(または機能性難聴)といわれる病気です。日常では普通に会話ができているのですが、いざ検査となると様々な程度の難聴の結果となってしまいます。新しいクラスになじめないとか、友達関係・先生との関係がうまくいかない場合や家庭で何らかのトラブルがあるなどの心理的要因から聴力検査上難聴となってしまいます。1学期間程度の経過観察で改善することが多いのですが、他にも訴えがある場合など心理的負荷の軽重によりカウンセリングが必要になることもあります。耳の問題だけではありませんので注意が必要です。これら以外にも今まで気づかなかったある周波数に限った難聴や軽度の感音難聴も認められます。いずれにせよ耳鼻科での精密検査が必要になりますので用紙をもらったら速やかに耳鼻科を受診するようにしてください。
先月もお知らせしましたが、5/19(水)~5/21(土)は日本耳鼻咽喉科学会総会出席のため休診させていただきます。ご注意ください。

投稿者: 森口耳鼻咽喉科

2016.05.13

急性中耳炎第36回目

それでも高用量内服でも鼓膜所見の改善が見られないような中等症、重症の中耳炎に対しては鼓膜切開術がガイドラインでは推奨されています。これは短期的に解熱させたり、耳症状を改善させたり、鼓膜所見を良化させるの劇的に効果的だからです

2016.05.10

急性中耳炎第35回目

ここまで読んできますと治療は内服治療だけかということになります。もちろん内服だけではありません。耳鼻科の場合は伝家の宝刀である鼓膜切開術という治療法を持っています。ただ医者側、保護者側からも賛否両論でエビデンスという証拠のようなものがありません。
2016.05.07

中耳炎解説34回目

様々な状態に対応する工夫として抗生物質の高用量使用があります。常用量で使用する場合の倍量を与えるやり方です。中等症以上では常用量で使用ことはなく、最初から高用量で抗生物質を使用します。高用量で使用するのはアモキシシリンとセフジトレンの2種類だけです。
2016.04.26

急性中耳炎第33回目

日常臨床の現場では最初から診ることができる機会の方が少ないように思います。すでに何らかの抗生物質が投与されている場合がほとんどです。もしくはかなり最近まで別の病気で内服していたというようなケースも多く、それぞれに対応する必要があります。

2016.04.23

急性中耳炎第32回目

標準化された治療法を行おうにもすでに他院で最後に使用するべき抗生物質が使用されていてそれでも再燃しているようなケースも多々あります。また軽症であったと考えられる急性中耳炎でも小児科で強めの抗生物質がすでに投薬されていることもあります。

2016.04.19

イネ科花粉症

桜の季節も終わりもうすぐGWに入ります。スギ・ヒノキ花粉症の方のお悩みのヒノキの花粉の飛散ももう少しの間です。ヒノキの花粉が終わると、カモガヤに代表されるイネ科花粉の飛散が始まります。イネ科花粉はスギ・ヒノキ花粉ほど遠くへの飛散はありませんので、住んでいる地域や生活上の活動域により継続的に内服を続けるかどうか変わります。主に淀川河川敷周辺にイネ科植物は群生していますので、接近の機会が多い方は常時服用されるほうがよいでしょう。週末だけという方はそのときだけ事前に服用するようにすれば対策となります。野球やサッカーなどを河川敷で週末に行うといったお子さんは多いですが、その中にはイネ科花粉症の子供さんも多く見られます。前日からの抗アレルギー剤内服と当日家を出る前の点鼻薬、点眼薬を忘れずに使用していただくことで症状をある程度は抑えることができます。練習中も忘れずに点眼は続けてください。帰宅後は翌日までは服用、点鼻、点眼していただき遅延型反応を抑えることに努めてください。
 GW中は暦どおりの診察予定ですが、5/19(木)から5/21(土)まで日本耳鼻咽喉科学会総会出席のため休診させていただきます。
また水曜日の診察は午前のみとなっています。ご注意ください。

2016.04.19

急性中耳炎第31回

新しい2種類の抗生物質の使用の仕方によってはさらに耐性菌が増加してくることも考えられますので、やはりある程度標準化した使用方法は必要になります。それが急性中耳炎診療ガイドラインです。新しい抗生物質の開発は期待できません。

2016.04.15

急性中耳炎第30回目

前回述べた5種類の抗生物質ではテビペネムとトスフロキサシンが比較的新しく抗菌力も強く効果的ですが、こればっかりを使用することはできません。耐性菌が多くなっていてなかなか1回の投薬で効果があるとは限りません。したがって3~4日間投与して効果を検証し次の薬を変更するかどうか決めるのです。

2016.04.15

急性中耳炎第29回目

急性中耳炎に使用する抗生物質はガイドラインに推奨されているものです。内服ではアモキシシリン(サワシリン、ワイドシリン、パセトシンなど)、クラブラン酸とアモキシシリンの合剤(クラバモックス)、セフジトレン(メイアクト)、テビペネム(オラペネム)、トスフロキサシン(オゼックス)です。カッコ内が商品名です。
2016.04.12

急性中耳炎第28回目

遷延性中耳炎はちょっと難しいのですが、耳痛や発熱などの急性症状がないのに、あたかも急性中耳炎の鼓膜所見を呈している状態が3週間以上続いている状態とされています。いつまでも抗生物質を続けるわけにもいかず、全身状態をみながら経過観察を続けます。その間に次の手を考えます。

2016.04.08

急性中耳炎第27回目

反復性中耳炎は過去6か月以内に3回以上、12か月以内に4回以上急性中耳炎に罹患した場合に診断されます。毎回の急性中耳炎の間は滲出性中耳炎であるものやなかなか治癒せず炎症が遷延化するもの、すなわち鼓膜の向こう側の中耳粘膜の炎症がなかなかとれないものなどがあります。

2016.04.05

急性中耳炎第26回目

なかなか治りにくい中耳炎、治療に抵抗を示す中耳炎はすなわち難治性中耳炎と言われますが、これには反復して起こる反復性中耳炎と鼓膜所見が改善しない遷延性中耳炎があります。ただガイドラインでは難治性中耳炎と反復性中耳炎と遷延性中耳炎が併記されています。

2016.04.01

急性中耳炎第25回目

「なかなか治りにくいな」と感じる急性中耳炎が多くなっているように思うのは以前に述べた耐性菌の増加と感染の機会を増やしている集団保育の増加の問題です。集団保育は耐性菌を増やすのにも一役を担っています。耐性菌は免疫の出来上がっていない低年齢の保育園児の間に蔓延しやすいのです。

2016.03.29

急性中耳炎第24回目

急性中耳炎の重症度が軽症の場合は、すぐに抗生物質を出さずに経過観察することができますが、中等症以上ではやはり抗生物質を処方する必要があります。鼓膜を切らない場合は、鼻から菌検査を行い最初に出した抗生物質があまり有効でなかった場合の次の処方決定のための根拠とすることがあります。

2016.03.23

急性中耳炎第23回目

急性中耳炎の治療にあたって抗生物質は何を使用するかは大変重要な選択になってきます。そのために菌検査を行って細菌を検出し、その感受性に基づいて抗生物質を選択し処方できればいいのですが、検査の結果が出るまでに日数を要することが問題になります。

2016.03.22

急性中耳炎第22回目

耳鼻科では風邪症状の人に対して抗生剤が使用されますが、前述の副鼻腔炎・扁桃炎・喉頭炎・気管支炎の診断がつきやすいためと考えられます。これらの疾患であることがはっきりしていて、なおかつウイルスの感染でないことが分かっている場合に抗生物質が使用されています。

2016.03.18

急性中耳炎第21回目

薬剤耐性菌の増加の原因の一つとして、日本の日常臨床の現場での抗生剤の使い過ぎがよく指摘されますが、なかなか歯止めがかからないのが現状といえます。風邪に抗生剤を使用するなと言われますが、抗生剤を必要としない、副鼻腔炎・扁桃炎・喉頭炎・気管支炎以外の風邪の人が受診されることはまれなのではないでしょうか。

2016.03.15

スギ花粉飛散

3月第1週目には気温もかなり高くなりスギ花粉の飛散が相当量ありました。
その翌週からはまた気温が下がりましたが、花粉の飛散は続いています。
対策をしていない人は早く投薬を受けてください。昨年、一昨年とスギ花粉の飛散の少ない年が続きましたので、すっかり安心していたのではないでしょうか。
今年がスギ花粉飛散の多い年かどうかはまだわかりませんが、今のところ1~2年ぶりの方がたくさん受診されていることから昨年よりやや多いかもしれません。いずれにせよ注意が必要です。
内服を1~2剤飲んで、点鼻薬も使用し、点眼薬も1日4回以上こまめにさしているにもかかわらず症状の出る人はセルフケアを見直してください。マスクやめがね、上着の素材などが重要です。
それでもあまりよくない人は、一昨年より始まった舌下免疫療法を考えていただく必要があります。
スギ舌下免疫療法はスギ・ヒノキ花粉の飛散が終了すれば来年度向けに開始します。
今も継続中の方はほぼ内服薬なしで過せています。1日1回の服薬を3年続けていただくのですが、今後将来のことを考えれば大変有効な治療法と言えます。
今年逃した方はぜひ来シーズンに向けチャレンジしてみてください。5月以降で相談に受診してください。
 さて、水曜日の診療ですが、4月以降午後ではなく午前の診療となります。
4月以降は水曜午後診療ではなくなりますのでくれぐれもご注意ください。

2016.03.15

急性中耳炎第20回目

菌種が分かればそれに効く抗生物質を飲めば治るのですが、最近の報告では薬剤に対して耐性を持った菌が増加している傾向にあります。インフルエンザ菌も肺炎球菌も半分以上で耐性菌が報告されています。今まで効いていた抗生物質が効かなくなっているのです。

2016.03.11

急性中耳炎第19回目

急性中耳炎は感染症ですので、起炎菌という原因となる菌種が存在します。急性中耳炎では現在インフルエンザ菌、肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリスが三大起炎菌です。これは日本だけでなく欧米でも同様です。

2016.03.08

急性中耳炎第18回目

鼓膜は全体が発赤している方が、また全体が貯留液により膨隆している方がより重症度が高く、鼓膜を観察できないほど耳漏が出ている場合の方が重症度を高めます。この中耳炎の重症度により治療の進め方が変わってきます。

2016.03.04

急性中耳炎第17回目

ガイドラインでは小児急性中耳炎の重症度は、2歳未満であること、耳痛、発熱、啼泣・不機嫌の程度と鼓膜所見では発赤、膨隆、耳漏の程度により点数化し、合計点により軽症、中等症、重症に分類します。
2016.03.01

急性中耳炎第16回目

ただ中耳炎といっても発症からの時間経過にもよりますが、重症度がそれぞれ違います。例えば鼓膜所見でもいろいろあり、発赤の程度や滲出液の溜まり具合、耳漏の出具合などにより違ってきます。実際にはこの鼓膜所見と症状により重症度を分類します。

2016.02.26

急性中耳炎第15回目

2歳くらいまでの子供の耳の穴は小さく結構鼓膜を見ることが困難なことが珍しくありません。耳垢(みみあか)で一杯になり見ることができないこともあります。その場合は耳鼻科医の出番となります。狭い外耳道内の耳垢を十分に除去し鼓膜の観察を行います。

2016.02.23

急性中耳炎第14回目

中耳炎があるかないかは、外耳道から鼓膜をみてその所見により判断するのですが、小児科の先生は鼓膜の所見をとる先生ととらない先生に分かれます。判別できないために耳鼻科をすすめられる場合はいいのですが、最初から熱の原因として中耳炎が候補に入っていない先生もおられます。

2016.02.20

インフルエンザ警報

2月も半ばを過ぎ、春までもう少しとなりました。
先月はインフルエンザの方がまだ少ないなどと書いてしまったからでしょうか。
2/1以降インフルエンザ患者の増加は爆発的です。インフルエンザ迅速キットで検査を行えば、驚くほどの確立で検出されます。
それだけ発熱患者が多いわけですが、今年はインフルエンザBとAが同時進行で流行しています。
割合は6:4くらいでややBの方が多いでしょうか。BにしてもAにしても症状は多彩で、発熱の仕方もすぐに高熱になる人から37℃台でずっと経過する人、1度解熱している人など様々です。
解熱している人はその割には全身倦怠感が強いようです。解熱していても迅速キットで陽性であることは珍しくありませんので、熱が1度下がったからといってインフルエンザを否定できるわけではありませんので注意が必要です。
例年は咳、鼻水といった感冒症状が典型的なのですが、今年は必ずしもそれらの症状がそろっていません。
咳のない熱だけのインフルエンザの人も受診されています。抗インフルエンザ薬を使用していても4~5日目に熱が上がる人がたまにいます。
この場合はさらに2日自宅で過してから、登校してください。初日から5日経過していてもまだ登校許可にはなりません。
感冒症状と関係なく熱が少しでも出るか、全身倦怠感が比較的強いかがあれば1度受診していただき検査を受けることをおすすめいたします。
最後になりましたが、スギ花粉症の人はすぐに手持ちの薬を飲み始めましょう。もう飛散します。

2016.02.19

急性中耳炎第13回目

6ヶ月までで熱があり、耳鼻科を受診された場合は中耳炎がなく風邪症状が強くなければ、小児科を紹介いたします。小児科では全身を調べて熱の原因を探すことになります。このあたりの診断には小児科が必要になります。

2016.02.16

急性中耳炎第12回目

熱が出ている場合は、熱の原因の鑑別が必要になります。最初にかかる科は小児科でも耳鼻科でもいいのですが、6ヶ月までの場合はまずは小児科で診てもらいさらに中耳炎の鑑別が必要になれば耳鼻科へ紹介されます。6ヶ月までの場合は中耳炎にかかる確率は多くはありません。

2016.02.12

急性中耳炎第11回目

風邪症状があり、熱が出ている場合は子供を小児科に連れて行きますか?それとも耳鼻科へ連れて行きますか?熱だけの場合はどうですか?
熱がなく、風邪症状だけならどうしますか?

2016.02.09

急性中耳炎第10回目

急性中耳炎は感染症ですから、どこかから細菌が耳の中の中耳というところに入ってきて初めて起こります。それはやはり鼻の奥の耳管から進入してくることがほとんどです。そのためには上気道での感染いわゆる風邪ひきが必要になります。

2016.02.05

急性中耳炎第9回目

鼻水が出て、咳があり、熱がなくても不機嫌を示すような症状があれば中耳炎を起こしている可能性があります。発熱があっても風邪症状を表していないときは単に発熱によるぐずりである可能性が高いようです。
2016.02.02

急性中耳炎第8回目

風邪の症状があり、発熱があって今まで述べたような症状があれば中耳炎の可能性があります。鼻水が出て、咳があり、発熱している場合は風邪だけかも知れませんが、中耳炎を併発している可能性があるわけです。
2016.01.26

急性中耳炎第7回目

耳に手を持っていくこともありますが、この症状は中耳炎でないこともよくありますので、決め手にはなりません。ただ耳に手を持っていく癖というか習性のような子も少なくありません。これまでに述べた機嫌の悪さの症状は、発熱だけでも起こりえる症状です。

2016.01.22

急性中耳炎第6回目

遊びに集中できないこと、食欲が落ちていることや、抱っこしないと泣き止まず、母親からなかなか離れないというような症状が現れることもあります。しきりに耳に手を持っていく子供もいます。

2016.01.20

インフルエンザ流行期

皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
1月も第3週目に入り厳しい寒さが訪れたのと同時に、ようやくインフルエンザの方が検出されるようになってきました。例年に比べ随分遅い印象です。これまで三が日のように暖かい日が続いていたため広がらなかったのでしょうか。今週はすでに枚方市内で学級閉鎖の学校も出ています。症状は咳、鼻水、倦怠感と発熱です。熱は上がりっぱなしではなく、上がり下がりすることも珍しくありません。一時的に熱が下がったからといって安心しないで、倦怠感などがあれば一度インフルエンザ迅速キットで検査を受けることをお勧めします。症状や全身の状態によっては必ずしもタミフルなどの抗ウイルス剤が必要というわけではありません。従って一律に抗インフルエンザ薬を処方することはありません。ただし、インフルエンザに罹患したかどうかの事実が必要で、流行をさせないことが重要です。流行の拡大を防ぐためには、マスクとこまめな手洗いが欠かせません。免疫力の低下を防ぐためには、充分な睡眠と栄養です。罹った方は、他の方にうつさないために医師の指示どおり自宅での安静の日数を守ることです。よろしくお願い致します。

2016.01.19

急性中耳炎第5回目

2歳までの子供の場合、まず発熱があるかないか、泣いていたり、夜中に突然泣き出したり、あやしても泣き止まなかったりといった不機嫌をあらわすことが多いようです。遊びへの誘導にものってこないようなこともあります。
2016.01.16

急性中耳炎第4回目

自分で耳痛を訴えることができる場合はいいのですが、訴えることができない年齢の場合はなかなか症状がわかりにくく発見が遅れることがしばしばあります。2歳ぐらいまでの小さな子供の場合がそうです。

2016.01.12

急性中耳炎第3回目

小児の急性中耳炎はエビデンスといういわゆる証拠に基づいた治療ができるように日本耳科学会と日本小児耳鼻咽喉科学会、日本耳鼻咽喉科感染症研究会の協力の下に2006年に小児急性中耳炎診療ガイドラインが作成されました。その後も何度か改訂をされています。

2016.01.08

急性中耳炎第2回目

急性中耳炎といえばまず耳痛、発熱といった症状が思いうかぶ人が多いと思います。急性中耳炎は「急性に発症した中耳の感染症で、耳痛、発熱、耳漏を伴うことがある」と小児急性中耳炎診療ガイドラインでは定義されています。

2016.01.05

急性中耳炎第1回目

新年明けましておめでとうございます。
去年は「難聴」について全般的に解説してきましたが、今年は「中耳炎」に絞って解説をしていこうと考えています。
皆様、よろしくお願いいたします。
次回より子供の急性中耳炎についてはじめます。

2015.12.24

花粉症治療について

12月も下旬になりようやく冬らしく寒くなって来ました。今月よりダニ舌下免疫療法がスタートしました。ダニアレルギーの方には良い機会(冬に開始が望ましい)ですのでぜひチャレンジしてください。来年のスギ花粉症のためのスギ舌下免疫療法はすでに終了しています。再来年のスギ花粉症向け舌下免疫療法は来年6月以降に開始となります。花粉の飛散中は舌下免疫の開始はしませんので、今年逃した方は来年6月までお待ちください。
スギ花粉症に対するレーザー治療の予約も今月から始まっています。まだ検査でスギ花粉症が確定していない方やどうしようか迷っている方は12月中に受診してください。レーザー治療自体は1月中に受けていただくことになります。レーザー照射後、鼻の粘膜の回復に3週間程度かかるため、花粉飛散予測日から逆算すると1月中ということになります。2月を過ぎると行っていませんので、ご注意ください。
 年末年始の休診日は12/30(水)から1/6(水)までです。年末は12/29(火)午前診まで、年始は1/7(木)から平常どおり診療いたします。ご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2015.12.24

花粉症治療について

 12月も下旬になりようやく冬らしく寒くなって来ました。今月よりダニ舌下免疫療法がスタートしました。ダニアレルギーの方には良い機会(冬に開始が望ましい)ですのでぜひチャレンジしてください。来年のスギ花粉症のためのスギ舌下免疫療法はすでに終了しています。再来年のスギ花粉症向け舌下免疫療法は来年6月以降に開始となります。花粉の飛散中は舌下免疫の開始はしませんので、今年逃した方は来年6月までお待ちください。
スギ花粉症に対するレーザー治療の予約も今月から始まっています。まだ検査でスギ花粉症が確定していない方やどうしようか迷っている方は12月中に受診してください。レーザー治療自体は1月中に受けていただくことになります。レーザー照射後、鼻の粘膜の回復に3週間程度かかるため、花粉飛散予測日から逆算すると1月中ということになります。2月を過ぎると行っていませんので、ご注意ください。
 年末年始の休診日は12/30(水)から1/6(水)までです。年末は12/29(火)午前診まで、年始は1/7(木)から平常どおり診療いたします。ご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2015.07.10

難聴解説52回目

聴覚は大切な人の五感のうちの一つです。聴覚が低下することにより著しく生活の質が低下することになります。そのためには自分の聞こえ方に変化がないか絶えず気を付けることが重要です。また他の人から指摘されることがあれば、やはり一度診察や検査を受けていただく必要があります。特に急ぐ病気もありますので、後回しにせず素直に難聴の疑いを持ちましょう。今回で「難聴解説」は終了します。半年にわたりご愛読有難うございました。

2015.07.07

難聴解説51回目

抗癌剤などの薬剤による難聴も感音難聴です。普通、両方の耳で高音部分の聴力低下が起こります。だんだん耳鳴りが強くなり、徐々に聴力低下が起こってくる聴神経腫瘍という病気もあります。内耳道という骨の中を走る神経にできた腫瘍です。またはっきりとした原因のない感音難聴も珍しくありません。聞こえに疑問を持ったらできるだけ早く専門医を受診し、聴力検査を受けてみましょう。

2015.06.30

難聴解説50回目

長い間、騒音環境の下で勤務をされた方は、両耳とも4000Hzの聴力低下が著明になり、C5-dipと呼ばれるオージオグラムであらわされます。いわゆる慢性の騒音性難聴です。普通両耳とも同程度の聴力低下です。ロック難聴やディスコ難聴と呼ばれていた急性騒音性難聴は2000、4000Hz位の1周波数であることが多いようです。慢性のものは治りませんが、急性のものは治療により回復することができます。

2015.06.26

難聴解説49回目

メニエール病はどちらかというとめまいの代表的な病気ですが、耳鳴りや聴力低下を起こすことが診断のための必要条件です。はじめのうちは低音障害を繰り返しながらめまいを起こします。低音障害を起こしている間は普通、耳閉感があり、低い音の耳鳴りがあるのですが、突然高音の耳鳴りに変化し聴力像が変化し高音漸傾型感音難聴になります。低音部の難聴の間は変動する可逆性の難聴ですが、高音部分が低下すると不可逆性の難聴になっています。

2015.06.23

難聴解説48回目

急性低音障害型感音難聴も急性期にはステロイドの内服やイソソルビドという利尿剤の服用で治療を行っていきます。メニエール病と同じく内リンパ水腫という病態で、過労・ストレス・睡眠不足が引き金になるとされています。薬だけでなく仕事・家事や睡眠の調節が必要になります。

2015.06.19

難聴解説47回目

突発性難聴と似た病気で急性低音障害型感音難聴という病気があります。急に耳づまり感や耳鳴りが現れて、聴力検査を行うと500Hz、250Hz,125Hzで聴力低下があります。自然経過で改善することもあり、治療を必要としない場合もあります。長い経過で変動することも多く、比較的軽い程度のめまい感が起こることもあります。

2015.06.16

難聴解説46回目

突発性難聴の治療の原則はステロイドの点滴治療が第一選択です。次にプロスタグランディンの点滴が第二選択です。施設によっては鼓室内注入や高圧酸素療法を行っています。聴力低下が大きければ大きいほど、また発症から日数が経っていればいるほど治療効果は悪くなります。激しいめまいを伴った場合も治りは悪いです。

2015.06.12

難聴解説45回目

突発性難聴はある日突然片方の耳が聞こえにくくなる病気で、聴力低下の程度は様々です。激しいめまいを伴うこともあります。激しいめまいのために難聴に気づかない方もいますので注意が必要です。原因を特定できないものを突発性難聴と診断するのですが、治療法は確立されています。

2015.06.09

難聴解説44回目

老人性難聴は徐々に両側の聴力が低下してきます。それとは対照的に片側だけに急性に感音難聴が起こる場合があります。突発性難聴です。有名人も結構発症していますので、ご存知のかたも多いかも知れません。この病気は早期発見早期治療開始が鉄則です。

2015.06.05

難聴解説43回目

難聴の悪化が認知症を早まらせることも報告されていますし、うつ状態を悪化させることもあるといわれています。生活の質を落とさないためにも聞こえという感覚は大変重要です。さらに五感をいずれも低下させないことが、幸福な生活をおくる上で必須と言えます。

2015.06.02

難聴解説42回目

高齢になって聞こえが悪くなってきても、まだまだ大丈夫と補聴器の使用を拒んでいますと、いざ必要になったときにうまく使用できないという現象がおこります。脳の神経回路を錆付かせないためにもそれほど自覚症状がなくてもある程度早い段階から補聴器の装用をお勧めします。

2015.05.29

難聴解説41回目

中枢性の変化は脳の老化現象です。いつも使用している神経回路はすぐに発火できるのですが、使用頻度が減少するとなかなかうまく到達できません。知らない間に聞こえが悪くなってきていて言葉をあまり聴かなくなっていると以前にしまいこんだ辞書の言葉がどうしても取り出せなくなくなってしまいます。音としては聞こえても言葉として聞こえないのはそのためです。

2015.05.26

難聴解説40回目

逆に高齢になりますと高音が聞こえにくくなり、言葉の聞き取りがわるくなる老人性難聴になります。年齢とともにモスキート音に代表されるような高音がだんだん聞こえにくくなってきます。言葉では子音が聞きとりにくくなります。これは感覚受容器である蝸牛の種々の細胞の変性が原因と考えられています。末梢性(耳)の変化です。
2015.05.22

難聴解説39回目

高度難聴用の補聴器を装用しても補聴効果があまり見られなかったら、この場合も1歳を過ぎて2歳ごろまでには人工内耳を埋め込む手術を受けることになります。その後はやはり音を聞く訓練が必要になります。その上で言葉の訓練に移っていきます。そのためできるだけ生後の早い時期に言語の獲得に影響を及ぼす聴力低下の有無をはっきりさせる必要があるわけです。

2015.05.19

難聴解説38回目

もしABRや幼児聴力検査で高度難聴とわかったら、できるだけ早く補聴器の装用が必要となります。生後6ヶ月までには補聴器をつけて音を聞く訓練をすることが望ましいです。生後ほとんど音のない生活をしてきていますから、徐々に音を聞くことに慣れて、言葉をしゃべることの準備となるわけです。

2015.05.15

難聴解説37回目

新生児聴覚スクリーニングでreferとなった場合、2次医療機関では睡眠薬で子供を寝かせてABRをとることになります。これにより左右別の聴力閾値を測定します。左右別々に何デシベルまで聞こえているかを他覚的にはっきりさせます。そして1歳6ヶ月ごろには本人の自覚的反応をみる聴性行動反応聴力検査や条件詮索反応聴力検査など幼児聴力検査という特殊な方法で聴力を測定します。
2015.05.13

難聴解説36回目

AABRでpassの場合絶対難聴がないかというとごくまれにもれる場合があります。またreferでも異常ない場合が結構ありますので、おおよその目安にはなりますが、生後6ヶ月くらいの間は乳児の音に対する反応に注意している必要があります。passであっても反応が悪いと思えば、耳鼻科への受診が必要です。
2015.05.08

難聴解説35回目

新生児聴覚スクリーニングは、生後すぐなら睡眠薬を必要とせず、AABR(自動聴性脳幹反応聴力検査)を行うことができ、音を聞かせて脳波で聞こえているかどうかを判断する他覚的聴力検査の一つです。これで両耳ともpassなら問題なしで、referの場合2次医療機関に指定されている病院などでの再検査が必要になります。

2015.05.01

難聴解説34回目

今回からは感音難聴のお話です。
感音難聴は中耳の奥の内耳にある蝸牛から脳までのどこかに障害がおこった結果、聞こえが悪くなった難聴です。たとえば生まれつきほとんど聞こえない場合も感音難聴で、蝸牛に問題があることが多いようです。最近では産科で生まれてすぐの間に新生児聴覚スクリーニングが行われています。

2015.04.28

難聴解説33回目

慢性中耳炎も真珠腫も根本治療は手術で鼓室形成術です。外来での耳の処置だけでは治り切りません。手術は病巣を除去して、聴力改善をはかることが目的です。いやな耳だれや合併症に陥ることの恐怖から開放されすっきり治しましょう。手術の合併症や成績は改善しています。放置せずに一度ご相談下さい。

2015.04.24

難聴解説32回目

いずれのやり方をとるにせよ後天性の真珠腫に関しては再発ということはほとんどなくなってきました。また以前、耳の手術というと聴力は犠牲になるというイメージが強かったようですが、術後の聴力成績も随分改善されてきました。すすんで鼓室形成術を受けていただけるようになりました。

2015.04.22

難聴解説31回目

外耳道の骨を削るやり方は、真珠腫を残してしまう可能性が少なく根治につながりますが、耳の穴の形を大きく変えてしまうことになり生理的な機能が失われてしまいます。それに対して外耳道の骨を残すやり方では生理的な機能や形は残りますが、取り残しの可能性がやや高まります。いろいろな手技が工夫されるのは、真珠腫の手術で一番問題となるのが再発だからです。最近では折衷型が多く、一度削った後に再度外耳道を何かで再建するやり方です。

2015.04.17

難聴解説30回目

真珠腫の合併症である顔面神経麻痺、頭蓋内感染症、めまいを防ぐために、診断がつけばできるだけ早く手術を行うことが必要です。その手術も鼓室形成術です。その術式には術者によっていろいろあり、大きく分けると耳の穴の骨である外耳道の骨を削ってしまうやり方と残すやり方があります。それぞれに一長一短があります。

2015.04.14

難聴解説29回目

鼓室内には顔面神経という顔を動かす神経が走っており、この骨で被われた管を破壊して感染が起こると顔面神経麻痺になります。さらに近くの三半規管の骨が溶かされたりするとめまいが起こります。耳の穴を押さえるとめまいがするはずです。もっと上のほうに進展していくと頭の底の骨が溶け、感染がおこると髄膜炎脳膿瘍を起こします。

2015.04.10

難聴解説28回目

もともと子供のときに滲出性中耳炎があったり、鼻すすりを行ったりしていると鼓膜の一部が陥凹してきて中におからのようなものがたまってきます。これが鼓室内に入り込んでくると真珠腫の発育につながります。どんどん大きくなると上鼓室という鼓膜の上のほうの空間だけだったものが、後方にひろがり、正常組織を破壊していきます。やがては後ろの空間である乳突洞から乳突蜂巣まで進展していきます。
2015.04.07

難聴解説27回目

後天性の場合はもともと中耳炎があり、そこから真珠腫に発展してくることがほとんどです。鼓膜の上のほうから出てくる場合と後ろのほうから出てくる場合があります。上のほうの真珠腫は弛緩部型といい、後ろのほうは緊張部型といいます。弛緩部型は聴力低下が起こるまでに時間がかかりますが、緊張部型は比較的早くキヌタ骨・アブミ骨が破壊され聴力低下が起こります。

2015.04.04

難聴解説26回目

先天性真珠腫でたまたま早期発見されなかったら、次に気がつくのは外に真珠腫が顔を出してきたときですので、結構進展していることが多く、聴力低下も高度で、手術も難易度が高いことが多く、再発率も高まります。普通、1回目の手術で真珠腫をとることと鼓膜と鼓室という鼓膜の向こう側の空間を作ることだけを行い、約1年後に行う2回目の手術で再発がないかの確認と伝音連鎖(音の伝わり)の再建を行うことになります。

2015.03.31

難聴25回目

真珠腫は真珠腫性中耳炎とか中耳真珠腫といわれるものですが、先天性のものと後天性のものがあります。先天性のものは中耳炎の既往がなく、検診などでたまたま鼓膜の向こう側に透けて見える白い影で発見されることが多いです。たまたま早く見つかったら鼓室の中の正常構造を破壊されず聴力低下もそれほど現れずに、手術で治療することができます。また先天性の場合、耳小骨に奇形が伴うことが多いようです。いずれにせよ治療は手術になることがほとんどです。

2015.03.30

難聴解説24回目

伝音難聴は中耳炎以外の病気でも起こってきます。たとえば、耳かきで鼓膜を突いてしまったような外傷性鼓膜穿孔や耳小骨の一つであるアブミ骨がだんだん動きにくくなる耳硬化症、鼓室の中に硬化性病変が増殖してくる鼓室硬化症など様々な病気があります。鼓膜の凹みが原因でそこに白い垢がどんどんたまってさらに凹みが中耳内に入り込んで重要な器官を破壊するまでに至る真珠腫という病態もあります。その診断のためには一度耳鼻咽喉科専門医を受診する必要があります。
2015.03.24

難聴解説23回目

慢性中耳炎でも鼓膜穿孔が小さめで鼓室のなかの状態が悪くない場合は、負担の少ない鼓膜穿孔閉鎖術を行っています。外来で診察椅子に座ったまま受けることができ、麻酔に10分、処置に10分で終了するような治療法です。当院ではヒトbFGF(塩基性繊維芽細胞増殖因子)製剤や血液製剤の組織接着剤を使用していませんが、1回での穿孔閉鎖率はそれらを使用した再生医療をうたう他施設での成績と同等です。
2015.03.21

難聴解説22回目

局所麻酔下日帰り鼓室形成術も通院がいらないわけではありません。手術翌日と1週間後の耳の中のタンポン抜去には来院いただきます。耳の中の乾燥の具合によってさらに1週間後、もしくは1ヵ月後と状態により変わります。また手術当日は緊急連絡先にいつでもコールすることができます。安心して帰宅していただけます。

2015.03.17

難聴解説21回目

術前の検査と術中の管理で、安全性を確保すれば局所麻酔下の日帰り(入院なし)で十分対応可能と考えられ、当院では手術時間が2時間までの症例に局所麻酔下日帰り鼓室形成術を行っています。なかなか時間の取れない方や入院は避けたいという方には朗報です。安静は慣れた自宅が一番です。
2015.03.13

難聴解説20回目

耳内法で行う鼓膜形成術は、局所麻酔下に日帰り手術でも行われてきましたが、鼓室形成術を局所麻酔下に日帰りで行う施設はほとんどありません。この手術は施設基準も必要なためほとんど病院で行われていますが、たいていは1週間くらいの入院が必要になっています。ただ海外では日帰りもしくは1泊の入院までが主流のようです。

2015.03.10

難聴解説19回目

伝音連鎖の再建による聴力の改善をはかる必要のない場合は、鼓膜形成術ですみます。鼓膜の穴の大きさや場所、向こう側の粘膜との引っ付き具合によっては耳内法という外耳道から手術操作を行うやり方ですむ場合があります。ただ条件によっては鼓膜を作るだけでも耳後法という耳の後ろを切るような手術操作が必要なことがあります。
2015.03.06

難聴解説18回目

したがって慢性中耳炎の場合、耳漏が出て点耳薬などで耳漏をとめるだけでは、治療は完全ではありません。耳漏をとめて鼓室の中の消炎をはかり、再度感染が起こらないように鼓膜の閉鎖と耳小骨連鎖の再建を行うことで完治となります。これが鼓室形成術です。鼓膜の閉鎖による再感染の防止と耳小骨連鎖の再建による聴力改善が目的です。

2015.03.03

難聴解説17回目

鼓室の中で炎症が繰り返し起こると薬ではもう戻らないような慢性的な変化が耳小骨という鼓膜の向こう側の音を伝える小さな骨の周囲にもおこり、音の伝音連鎖(音のつたわり)を妨げるようになります。これが慢性中耳炎による聴力低下です。内耳まで音を効率よく伝えることができなくなってしまいます。慢性中耳炎で聞こえが悪い理由は鼓膜の穴のためだけではないのです。

2015.02.27

難聴解説16回目

急性中耳炎を繰り返したり、1回であっても治癒する過程で鼓膜に穿孔が残った場合は慢性中耳炎になっていきます。鼓膜に穴があることで感染の機会が増え、何度も耳漏(みみだれ)が出て、鼓膜の向こう側の部屋である鼓室に炎症が繰り返し起こることになります。するとだんだん鼓室の中の粘膜が炎症を起こして分厚くなって、薬などでは戻らなくなってしまいます。

2015.02.24

難聴解説15回目

滲出性中耳炎でチュービングを行った場合、すでに鼓膜が薄くなっていたり虚脱したりしていてどうしても抜去や脱落後、鼓膜穿孔が残ることがあります。その場合穿孔はそのままにして、長期間にわたって経過観察を行います。最終的に穿孔が残った場合は手術で閉じることになります。

2015.02.21

難聴解説14回目

かなり長期間にわたり観察をして、滲出性中耳炎が改善しない場合は、年齢や鼓膜の状態、鼻の調子を見ながらチューブ挿入のタイミングを計る事になります。個人差はありますが、8歳から10歳の間に治癒することを目指します。チューブ挿入中も水泳は可能ですが、飛び込みと潜水は禁止です。顔をつけてのクロールの息継ぎは問題ありません。回転ターンもOKです。

2015.02.17

難聴解説13回目

CO2レーザーのOtoLAMで鼓膜に簡単に閉鎖しない穴を開けます。これで滲出液を吸引し、空気を行き来させ換気を行います。同時に鼻すすりをやめさせます。このような治療で改善傾向に向かわず、再度滲出液の貯留をきたす場合、鼓膜チューブを留置することになります。鼻の奥のアデノイドが肥大している場合は全身麻酔で切除することがあります。いずれも短期間で進めていくわけではありません。

2015.02.13

難聴解説12回目

鼻汁がまったくないのに滲出性中耳炎である場合、鼻すすりの癖がないかチェックします。鼻を吸うことで耳管がブロックされいつまでたっても滲出性中耳炎が治りません。強制して鼻をよくかむことを癖付ける必要があります。この場合一度鼓膜を開窓してみることがあります。OtoLAMというCO2レーザーによる鼓膜開窓です。

2015.02.10

難聴解説11回目

感冒症状があって滲出液が貯まっている場合は、感冒が治まるのを待ちます。感冒から副鼻腔炎になっている場合はこれを治療して上咽頭という鼻の奥の空間に細菌を含んだ鼻汁が流れ込まないようにすれば、自然と鼓室内の滲出液はなくなり滲出性中耳炎は治ります。

2015.02.06

難聴解説10回目

滲出性中耳炎は特に幼児の場合自覚症状もないため、鼻汁が続いたり、色の着いた鼻汁が出ている場合は一度耳鼻科での診察が必要になります。滲出性中耳炎は感冒の前後では悪くなります。今、鼓室内に滲出液が貯留しているかどうかの見極めが大切になります。感冒症状があって滲出液が貯まっているのか、感冒でもないのに滲出液が貯まっているのかが重要なポイントです。

2015.02.03

難聴解説9回目

ずっとチューブを入れていると少しの耳漏からチューブの周りに痂疲がつき、チューブの穴がふさがることがあります。するとチューブが抜けやすくなりますので、手入れが必要です。チューブの周りに肉芽(にくげ)という肉の盛り上がりができ出血することもあります。そのために、ふつう1か月に1回程度通院していただきチューブの状態を観察するのです。チューブを入れれば何も起こらないことが多いので放ったらかしというのでは困ります。

2015.01.30

難聴解8回目

反復する急性中耳炎、遷延化する(長引く)急性中耳炎に対してチュービングを行うと感冒罹患後もたいてい新たな急性中耳炎にはならなくなります。中耳炎による発熱を起こしにくくなり、ほとんどの症例で有効ですが、中には耳漏が続いたり、繰り返したりすることがあります。抗生剤の内服や耳の中の洗浄でもなかなか止まらない場合、一度チューブを抜くことになります。もう一度元の状態(反復性中耳炎)に戻るか確認後に再度チュービングを行います。

2015.01.28

難聴解7回目

いろいろ治療を行っても、1ヶ月に何回も中耳炎が原因で発熱したり毎月急性中耳炎が長引くような1歳前後の反復性中耳炎の子供の場合、チュービング(鼓膜チューブ留置術)が適応になることがあります。反復性中耳炎の場合は、その適応がないか一度ご相談ください。当院では0歳児から日帰り局所麻酔で鼓膜チューブ挿入を行っています。チューブは2歳過ぎの春以降に抜くことになります。

2015.01.23

難聴解6回目

抗生剤の内服だけでも治りきらず、鼓膜所見も悪い場合は、鼓膜切開が行われることがあります。発熱時や重症の時には切開排膿することで早く熱を下げたり、痛みを取ったりする効果があります。また抗生物質も通常の量より増量して使うことで効果を上げることができる場合があります。

2015.01.20

難聴解説5回目

集団保育を受けている場合、急性中耳炎の原因となる細菌が抗生物質にたいして耐性を持っていることが多く、簡単に抗生剤で治ることが困難になっています。いわゆる耐性菌による中耳炎です。少しよくなったと思ってもすぐに再発を繰り返し、どんどん抗生剤服用の期間が長くなってしまいます。

2015.01.16

難聴解説4回目

集団保育を受けていると感染の機会が多く、感冒から中耳炎になることがほとんどです。特に2歳未満のお子さんには注意が必要です。急性中耳炎を繰り返す反復性中耳炎の場合、特別な治療が必要になることがあります。
2015.01.13

難聴解説3回目

急性中耳炎は普通風邪に引き続き起こります。鼻水がでたり、咳がでたりという感冒症状から続きます。乳幼児では耳痛と発熱が主な症状です。意思表示ができない小さなお子さんでは夜泣きを起こし、昼間も不機嫌で、すぐに抱っこを要求したりするような場合に疑われます。

2015.01.09

難聴解説2回目

伝音難聴で代表的な病気は中耳炎です。中耳炎には子供の耳痛が典型的な急性中耳炎、症状に乏しい滲出性中耳炎、耳漏を繰り返し鼓膜に穴のある慢性中耳炎があります。

2015.01.06

難聴解説1回目

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今回からは難聴についてご説明いたします。難聴には中耳や外耳に病気がある伝音難聴と内耳から脳に病気がある感音難聴にわけることができます。両方が混じった場合は混合難聴といいます。

2014.12.15

秋の鼻水14回目

慢性化して薬で治らなくなったら手術をして治すことになります。手術は内視鏡で行うESSという方法で行います。普通は入院が必要となります。軽症の場合は当院では日帰りでESSを行っています。
お悩みの方は一度ご相談ください。

2014.12.12

秋の鼻水13回目

急性の副鼻腔炎を放置すると慢性化して鼻のなかの形が変化してしまい、薬では戻らなくなってしまうことがあります。常に鼻づまりがあったり、においがわかりにくかったり、頭が重かったりと様々な症状が続きます。

2014.12.11

秋の鼻水12回目

副鼻腔炎の場合、細菌感染がありますので抗生物質を飲む必要があります。細菌の種類によっては抗生物質が効きにくいことがあります。何を飲むかが鍵になります。飲み薬だけでなく、洗浄などの局所処置も重要です。

2014.12.10

秋の鼻水11回目

鼻水の原因となる副鼻腔炎は耳鼻科での診察とレントゲンやCT、内視鏡検査で診断します。鼻水が水っぽくなく粘性から膿性のものになっています。顔の痛みや頭痛、歯痛が出ることがあります。湿った咳が続くこともあります。

2014.12.09

秋の鼻水10回目

舌下免疫療法には副作用が出る可能性があります。代表はアナフィラキシーです。場合により入院を要するような重篤なことになりうる可能性があります。それでも自然経過を改善させることが可能な薬ですので、ご希望の方は一度ご相談ください。

2014.12.02

秋の鼻水9回目

舌下免疫療法は行ったすべての方に効果があるわけではありません。
花粉の飛散していない時期でも薬を継続する必要があります。3~5年程度毎日服薬していただくことになります。

2014.11.26

秋の鼻水8回目

舌下免疫療法を希望される方は一度スギ花粉症の確定診断を受けていただき、治療法についての十分な説明を聞いてご承諾いただいたうえで治療を行うかどうか判断をすることになります。

2014.11.20

秋の鼻水7回目

高齢者の方、妊娠中、授乳中の方、非選択的β遮断薬を内服している方、全身性ステロイド使用中の方、スギ以外の抗体価が高い方もできれば舌下免疫療法は避けたほうがいいでしょう。

2014.11.18

秋の鼻水6回目

舌下免疫療法はすべてのスギ花粉症の人にできるわけではありません。原則大人の人が対象です(12歳以上)。重い喘息や免疫の病気、悪性腫瘍の方、スギ以外の花粉症の方は対象外です。

2014.11.13

秋の鼻水5回目

舌下免疫とは舌の下に薬をたらして2分間飲み込まずためておきその後に飲み込むやり方の薬です。来年の花粉症のためには11月中に始める必要があります。やってみようかという方はぜひ早いうちに受診していただく必要があります。

2014.11.10

秋の鼻水4回目

花粉症といえば春のスギ花粉症が有名ですが、秋にも花粉症があります。スギ花粉症に対しては舌下免疫療法という新しい治療法が始まりました。今までの治療で満足できなかった方には朗報かもしれません。

2014.11.05

秋の鼻水3回目

10月はダニアレルギーの人は症状が悪化します。夏に生息していたダニの死がいがピークを迎えるからです。もちろん秋の花粉症であるブタクサやヨモギの抗体を持っている人も悪化します。

2014.10.30

秋の鼻水2回目

アレルギー性鼻炎は耳鼻科での診察とRASTという血液検査を受ければ診断できます。花粉症なのか通年性のアレルギー性鼻炎なのか判明します。通年性は、ダニ、ハウスダスト、カビや動物などが原因となります。

2014.10.22

秋の鼻水

寒くなってきましたが、風邪などひいていないでしょうか。鼻水が出たり咳が出るからと言って必ずしも風邪とは限りませんので注意をしてください。風邪だと思っていても、アレルギー性鼻炎のこともあれば、以前は「蓄膿」と呼ばれていた副鼻腔炎のこともあります。もちろん単なる鼻かぜのこともあります。

2014.09.18

大阪のお子様の中耳炎治療ならお任せ下さい。

耳鼻咽喉科というと慢性鼻炎や花粉症の方が通うところ、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
実は耳鼻咽喉科は鼻や喉の症状を主体とする風邪や、中耳炎などの急性の症状の患者さまがとても多く来院されています。

特に中耳炎は大人だけでなく、お子さんに非常に多い疾病です。
はじめてのお子さんの場合や、まだ話すことのできない小さなお子さんの場合、親御さんが気付かず、小児科で指摘されてはじめて中耳炎だと気付くケースがとても多いようです。

お子さんの場合も治療は小児科ではなく耳鼻咽喉科が担当になります。
当院では特に、お子さんの中耳炎を数多く診察してきています。
スタッフもお子さんの対応に慣れておりますので、ご心配はいりません。
ぜひ安心してご来院いただきたいと思います。

2014.06.25

中耳炎治療を得意としております

当院は、大阪にあります耳鼻咽喉科です。
お子さまは風邪をひきやすく、中耳炎にもなりやすいものです。
当院は、幼児、乳児の中耳炎治療を得意としております。

急性の中耳炎の場合、発熱や耳の痛みを訴えることが多くあります。
耳だれがでることもあります。

滲出性中耳炎では、耳がつまった感じや自分の声が耳に響くなどの症状がみられます。
聞こえにくさも生じます。
しかし、これらの症状をお子様が上手に保護者の方へ伝えることは難しいと思います。
お子様の状態が普段と違う、しきりに耳を触るなど気になる症状がありましたら、お早目に受診することをお勧めします。
急性中耳炎の治療を不完全であった場合、滲出性中耳炎になってしまうこともあるからです。

2014.06.19

お子様の中耳炎治療ならお任せ下さい

中耳炎は細菌が耳の中に入り込むことで発症し、主にお子様に多い耳の病気です。

お子様が中耳炎を発症しやすい理由として、耳管という鼓膜に近い部分が短く未発達であることから細菌が入り込みやすいためであり、風邪を引いた際には特に中耳炎を発症しやすい状態となります。
当院は、大阪全域に数多くある耳鼻科の中でも特にお子様の中耳炎治療に強みがあるとの定評を賜っており、大阪全域から多くの親御様がお越しになられます。

当院で中耳炎の治療を行う際には、抗生物質などの投薬が中心となりますが、症状に応じて手術を行う場合があります。

手術を行う場合は、中耳内の換気をよくすることを目的とした手術であり、特に滲出性中耳炎を発症していた場合は中耳内に液が溜まらないように手術により改善をはかります。

2014.06.16

小さなお子様は中耳炎になりやすい

こんにちは。
当院は大阪にて耳鼻咽喉科を開院しています。

お子様が風邪を引いたあと、中耳炎を併発することがよくあります。
しきりに耳を触る、夜中に何度も起きる、中々泣き止まないなどの症状があれば要注意です。
言葉を発せない乳幼児の耳の痛みは、見逃してしまうことも多くあります。
気になるようでしたら、お気軽に当院までお越しください。

耳の痛みを伴うものは、多くは急性中耳炎です。
安静にして、抗生物質や消炎鎮痛剤を用いて治療にあたります。
滲出性中耳炎は、耳が詰まった感じや聞こえにくいといった症状があります。
しかし、自覚することは難しいようです。
そのため、検診で見つかることが多くあります。
待ち時間短縮のため予約を受け付けています。
ご利用ください。

2014.06.10

幼児小児専門の中耳炎治療を行う

大阪や京都など関西方面にお住まいで耳鼻咽喉科をお探しの方に朗報です。

お子様の中耳炎でお悩みの方はいらっしゃいませんか。
当院は幼児小児専門の中耳炎治療をおこなっております。

中耳炎の治療というと、通院回数も時間もかかってしまうとおっしゃる方はすくなくありません。
せっかくの治療も途中でやめてしまうとまた元に戻ってしまうこともあります。
当院ではそういった患者様の負担をできるだけ少なくし、適切かつ的確な治療を心がけております。
必要であれば鼓膜を切る処置も行います。
また、弱い薬を長く飲み続けるよりも、ある程度強めの薬を処方し、スパッと治癒させる方向にもっていくこともあります。
特にお子様の場合は年齢や生活環境、成長などに応じて治療方法については柔軟に対応しております。

2014.06.04

豊富な経験から最小限の治療で治癒を目指します

現在、お子様の中耳炎で長く通院をされている方も多いと思いますが、お子様の中耳炎は非常に多く起こる病気の一つです。

しかし、「耳が痛い」とまだ伝えることができないような乳児や幼児の場合、それに気づくには難しいかも知れません。
いつもと様子が違ったり、ぐっすりと寝ることができない、着替えの時に泣くなどといった場合には中耳炎で耳が痛い可能性もありますので、お早目にご相談ください。

当院には大阪や京都からも多くご来院いただいており、これまでの経験や知識から、患者様の症状をしっかりと診察したうえで、最適な治療方法を選択いたします。
通常であれば、中耳炎は通院が長く必要ですが、当院では患者様の負担を少なくした最小限の治療で早期の治癒を心がけております。
中耳炎の治療なら当院へご相談ください。

2014.05.27

お子様の急な耳の病気に中耳炎があります。

お子様が急に耳を痛がる場合、急性の中耳炎になっていることがあります。
また風邪から中耳炎になるお子様も少なくありません。
そして急な中耳炎では痛みで泣いたり熱が出ることが考えられます。
このような時には先ずお子様を診察できる耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

大阪にお住まいの方やお子様の耳の治療をされている方に喜んで頂いています。
特にお子様の耳と鼻の病気は難しいものです。
お子様がまだはっきりとお話できない年齢の場合には、特に見逃されやすい耳の病気もあります。
お子様の様子がおかしいなと感じたら、ぜひ当院にお越し下さい。

当院はお子様専門の耳鼻咽喉科として治療をしています。
もちろん大人の方の治療もして

2014.05.21

幼児小児専門で中耳炎を治療してくれる耳鼻科

子供の耳の不調は、わかりづらいものです。
ある程度大きくなれば、「痛い」「聞こえづらい」と表現できるでしょうが、そうなるまではお母様が日常の様子をしっかりと観察するしかありません。
当院は、大阪市立小児保健センター勤務の経験をもつ院長が、正確な診断に基づいて必要最小限の治療で元気になれるよう経験をいかして日々努力しております。

ハード面でも、患者様のご要望にお応えして、時間短縮のために予約制を導入したり、内装の改築をしたりと受診しやすいホームドクターを目指しています。
当然のことながら、技術面でも中耳炎のチュービングや鼓膜穿孔の日帰り手術など、安心して治療をうけていただけるよう最先端の治療機器を導入しております。

大人の方の受診ももちろん可能です。
中耳炎でお困りの大阪の方は是非ご相談ください。

2014.05.19

中耳炎のお悩みでしたらご相談ください

当院は、大阪市立小児健康センター、大阪市総合医療センターを勤務した院長が今までの経験を生かして最小限の通院で治療できるようにアドバイスしています。
お子様の治療は、長期だと負担がかかることが多いです。

治療では、中耳炎のガイドラインにもとづいて必要なら弱い薬でだらだら治療をするより、適正な強めの薬で治療し、早期回復できる治療をします。
患者ま第一に考えた治療を行うように努めています。
お子様の中耳炎から大人の慢性的な中耳炎のお悩みに対応しています。

レーザー治療機器やOAEスクリーナー開業など最新の医療機器も導入されていますので、安心して治療を受けることができます。
中耳炎や耳のことでお悩みでしたらぜひ、当院でご相談ください。

2014.05.15

中耳炎の治療についてのご相談は当院へ

大阪にお住まいで、特にお子様の滲出性中耳炎でお悩みの方はいませんか。
当院は幼児小児専門の中耳炎治療を行っております。

「患者様の通院回数を減らすこと」「患者様にとって負担の少ない治療を行っていくこと」を心がけ、最小限、かつ適切な治療を行ってまいります。
症状や経過によっては日帰り手術も可能です。
さらに昨年からは最新のCTを導入し、これまで普通のレントゲンだけでは分かりにくかった患部を詳細に診ていくことも可能になりました。

中耳炎というと急性のものもありますが、人によっては繰り返しかかりやすくなっている場合もあります。
また、小児専門ですが大人の方の慢性中耳炎の治療も行っております。
何か気になることがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。

2014.05.07

中耳炎の手術、チュービングについて

お子様の耳のトラブルで多いのが、中耳炎です。
10歳前後までのお子様は中耳炎にかかる機会も多く、周囲の大人による「気づき」が大切となります。
特に、まだ上手く自分の気持ちを言葉で表現できないお子様には注意してください。

中耳炎が進行してしまった場合には、チューブ挿入による治療を行います。
鼓膜に穴をあけ、シリコンチューブを入れる手術で、耳の中の環境を改善させます。
当院では日帰り手術にて対応していますので、お子様への負担も最小限で済むでしょう。

お子様の機嫌が悪い、耳を気にする、理由の分からない熱が出るといった症状は、実は中耳炎が原因で起きているものかもしれません。
大阪の周辺エリアにお住まいで「もしかして」と思った方は、ぜひ一度ご相談ください。

2014.04.30

通いやすく、ハード面も充実した耳鼻科

当院の院長は、平成7年に開業する以前、大阪市立小児保健センターや大阪市立総合医療センターで、小児の滲出性中耳炎をはじめとした難治性の中耳炎治療に取り組んできました。

開業後は、その時の知識や経験を活かし、さらに待ち時間が少ない、相談しやすいなどの通いやすさを追求した診療を続けています。
また、個人病院であっても、OtoLAN、顕微鏡、フルスクリーンNBIビデオスコープ、OAEスクリーナー、CTといった最新設備も整えていますので、チュービングや鼓膜穿孔閉鎖術の手術も可能です。

当院は、治療が長期化しやすい中耳炎を、最小限の治療で治癒することを目指しています。お子さまだけではなく、大人の方の中耳炎にも対応していますので、耳に関する不調やお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

2014.04.23

乳児や小児の中耳炎の治療に力を注いでいます

当院は小児中心の耳鼻科ですが、日々さまざまな症例を診察しています。

小児の耳鼻科の病気というのは、実は私どもにとっても親御さんにとっても、難しいものです。
特にまだ言葉を話せない年齢のお子さんの場合は、症状を訴えられません。
話すことはできても、的確にそれを伝えることは難しいものです。
例えば耳の痛みと頭痛が両方あったら、頭が痛いと伝えることが多いでしょう。

いちばんお子さんがかかる疾病は中耳炎だと思います。
中耳炎はきちんと治療をしないと悪化して強い痛みや発熱を伴うこともありますし、治ったように見えてもまた風邪をひくと再発してしまうこともあります。
お子さんの様子をよく観察し、耳を気にするような仕草があればぜひ当院にお越しください。大阪のお子さんの健康を守るために尽力していきます。

2014.04.21

お子様の中耳炎治療ならお任せください

当院は中耳炎の治療を得意としており、特にお子様の中耳炎治療に定評があることから大阪全域から連日、お子様の中耳炎で通院されるお母様が大勢いらっしゃいます。

当院では、中耳炎治療の際にチュービングという手術法を導入しておりますが、チュービングとは、鼓膜に小さな穴を開け、そこにシリコンチューブを置くことで耳の換気を完全にするという手術法です。
特に癒着性中耳炎の進行や滲出性中耳炎の慢性化及び難聴が続く場合など、チューブを挿入する手術を行う場合があります。

小さなお子様の場合、中耳炎が原因で発熱を繰り返す場合や長期間の通院にもかかわらず回復する様子がない場合にチュービングを行います。

手術についての疑問点などがございましたら遠慮なくご質問下さい。

2014.04.15

的確で最小限の中耳炎治療を行っています

子どもの頃に中耳炎になったという記憶があるものの、大人になってからはなったことがないという方も多いのではないでしょうか。

小さいお子様の場合、耳と鼻をつないでいる耳管が短いので、風邪を引くと細菌やウイルスが中耳に感染し、中耳炎になりやすいといわれています。
特に乳幼児の場合は、「耳が痛い」ということを口に出せませんので、発熱や風邪の症状があり激しくぐずる場合は、中耳炎を疑ってみる必要があるでしょう。

中耳炎は長期の治療が必要だと言われていますが、特にお子様の場合は長い治療に苦痛を覚える場合も多いと思います。
当院では、大阪での長年の中耳炎治療の経験に基づき、時間的や金銭的に、そして精神的にも負担の少ない的確な治療を行っておりますので、中耳炎の症状でお悩みの場合は、ぜひ当院までご相談ください。

2014.04.08

負担の少ない中耳炎治療を行っています。

当院では幼児小児専門の中耳炎治療を行っております。
お子様の機嫌が悪い、泣き止まないなど気になる症状がありましたらお気軽にお越し下さい。

中耳炎の治療は時間や費用がかかると言われています。
しかし、そのような治療はお子様に負担をかけてしまいます。
当院では通院回数を減らし、負担の少ない治療を行っております。
レーザー治療機器やOAEスクリーナーなど最新の医療機器を導入し、お子様の負担を減らした診察、処置を行っております。

鼓膜を切る処置も、する事によって早く治癒するのであれば行います。
治療のガイドラインに沿った強い薬も必要に応じて使用しますが、患者様の気持ちを第一に考えた治療を行っております。

大阪在住でお子様の中耳炎にお悩みの方、駅からのアクセスも便利な当院へご相談下さい。

2014.03.27

大阪の方でお子さまの中耳炎にお困りなら当院へ。

大阪にお住まいでお子さまの中耳炎でお困りではありませんか。
当院は幼児や小児を専門に中耳炎治療を行っています。

当院で取り入れているチュービング手術は局所麻酔で、日帰りで行いますので、患者様やご家族の負担が少なく済むのが特徴です。

風邪で耳が痛い、耳がつまった感じや聞こえにくさがある、さまざまな耳だれ、鼻や喉に慢性の炎症がある、耳痛や耳閉塞感、難聴など、お子さまの耳に関して少しでも気になる症状がございましたら、まずは当院へお気軽にお問い合わせください。

診療時間は9時から12時までと16時30分から19時30分まで、休診日は水曜午前、土曜午後、日曜、祝祭日です。
所在地は京阪光善寺駅から徒歩1分です。

2014.03.26

中耳炎にお悩みの方へ

今年の冬もインフルエンザが猛威を奮っていました。
寒かった冬が過ぎ、暖かな春が訪れ、ホッと安堵されている方も多いのではないでしょうか。

春は過ごしやすい季節ですが、季節の変わり目なので体調を崩しやすい時期でもあります。
特に小さなお子様の鼻水や鼻づまりは、中耳炎を引き起こす原因にもなります。
耳を痛がっていたり、聞こえにくかったり、その他耳の症状で気になることがありましたら、ぜひ当院へご相談ください。

当院は、中耳炎治療に特化した耳鼻咽喉科です。
お子様はもちろん、大人の慢性中耳炎、真珠種性中耳炎にも対応しています。
豊富な知識と経験を活かし、最小の通院で適切な中耳炎治療が実践できるよう、アドバイスいたします。

中耳炎のことなら当院へお任せください。

2014.03.19

お子様の中耳炎でお困りの大阪のママさんへ

中耳炎にはいくつかの種類がありますが、特に急性中耳炎を発症される方が多く、特にお子様に多く見られます。

お子様が風邪を引いたとき急性中耳炎を発症する場合が多く、細菌やウィルスなどで鼓膜の内側の中耳という部分が炎症を起こし中耳炎を引き起こします。

この他にも耳から液体が出てくる、耳が聞こえにくいなどの特徴があり、痛みや不快感を意思表示できないために親御様が症状に気づきにくいケースも少なくありません。

当院では中耳炎の治療の際にはチュービングという中耳内の換気をよくする手術を行いますが、症状によっては日帰り手術も可能です。
気になる副作用ですが、稀に耳だれが出る場合や手術の際に鼓膜に小さな穴が残る場合がありますが、徐々に穴が小さくなるケースが大半です。
それでも気になる場合はご来院下さい。

2014.03.10

大阪在住の中耳炎に悩むお子さまとご両親を助けます

中耳炎は風邪の症状から始まります。
細菌が耳に入り込んで炎症を起こすのです。
小さな子どもは大人に比べて耳管が太く短いため、発症率が高くなります。

風邪の症状はくしゃみや鼻水など親が気づきやすいのですが、小さなお子さまは耳の痛みを上手に伝えることができないため、親が気づくのが遅れるケースが多々あります。

お子さまが風邪を引いたら、中耳炎の可能性も考えに入れてください。
常に耳を気にする、寝付きが悪い、なかなか泣き止まないなどは、中耳炎のサインかもしれません。

中耳炎はよくある病気と思われがちですが、初期の治療が不完全だったり、薬剤を使用しすぎたりして耐性ができてしまうと、滲出性中耳炎や慢性中耳炎に発展してしまう可能性もあります。
必ず適切な治療を行える専門医にかかりましょう。

2014.03.06

大阪の京阪沿線にお住まいの方におすすめの耳鼻科

中耳炎は、子供がよくかかる症状だと思われがちですが、大人の方もかかってしまうことがあります。

子供の中耳炎は急性タイプで、痛みがある場合が多いですが、大人の中耳炎は、痛みがなく気づかないことがあります。
風邪かななどと思って、放っておいてしまい、重症化してしまうことがありますので、注意が必要です。

中でも、ご高齢の方に多いのが、老化現象で耳管の働きが弱まり鼓室に滲液が溜まって「滲出性中耳炎」です。
これは、慢性化してしまうケースが多いため、大変やっかいな症状です。

耳鳴りがする、最近聞こえにくいなど、少しでも耳に違和感をありましたら、できるだけ早めに当院までご相談ください。
重症化してしまう前に、適切な処置を受けましょう。
お気軽に当院までご相談ください。

2014.02.27

お子様の耳の異変を感じたら、すぐご相談ください。

風邪をひいているお子さんが急に耳の痛みを訴えたとき、それは中耳炎が疑われます。
中耳炎は風邪の細菌が原因であることが多いです。
その中耳炎にも色々な種類があることはご存知でしょうか。

当院は、乳幼児の中耳炎について特に取り組んでまいりました。
自分で痛みや症状を伝えられない乳幼児だからこそ、症状の発見が遅れることが多くあります。
泣きやまない、いつもよりぐずっている、耳を気にしているなどおかしな様子を見かけたら、すぐに当院までご相談ください。

中耳炎は繰り返すことにより、慢性化してしまうこともあります。
当院はCTも導入し、出来るだけ迅速に治療をおこなえるようにしています。

お子様だけでなく、大人の診療についてもおこなっておりますので、大阪在住で中耳炎でお悩みの方は是非ご相談ください。

2014.02.26

つらい中耳炎を最小限の治療で治す

中耳炎はいくつかの種類があり、多くは細菌の感染により起こります。
ことに小さなお子さんの症状は言葉で伝えられないので、発見が遅れてしまうことがままあります。

さまざまな最新機器と知識で患者さまにとって、もっとも必要な治療とは何かを考慮して治療を行っておりますので、耳を気にするようすや耳だれなど気になる症状があったらすぐにお気軽にご相談ください。
大阪にお住まいの皆様のホームドクターとして受診しやすく何でも相談でき、なおかつ、ハイレベルな医療をこころがけて診療を続けてまいりました。

中耳炎の治療は時間も手間もかかり、長い通院期間がかかることも多いですが、なるべく患者様の負担および通院回数を減らし、最小限の治療で治癒をめざす治療を行っております。

2014.02.19

幼児の熱の原因は、急性中耳炎の場合があります

体調を崩すたびに中耳炎にかかるお子様をお持ちの親御さんへ。
当院は、幼児小児の中耳炎の治療を専門にしておりますので、どうぞお任せください。

小さなお子様が、体調を崩したり、風邪をひくたびに中耳炎になってしまう場合、これは細菌感染による急性のものです。
症状は、発熱、耳の痛み、耳鳴りや耳だれ、聞きにくいなどです。

また小さなお子様は、これらの不快感や痛みをうまく伝えられないことで、親御さんは原因がつかみきれない場合もあります。
もし、耳をさわるしぐさや、泣き止まない、夜寝られないなどがありましたら、中耳炎を疑ってみましょう。

病院通いは、親御さんやお子様にとってとても負担です。
当院は、極力通院回数を減らすような治療を心がけております。

大阪の京阪本線沿線にお住まいの方は、是非ご利用ください。

2014.02.17

大阪方面にお住まいで中耳炎治療をお考えの方へ

当院における中耳炎の治療は、心理的負担及び時間的な負担を考慮し、できる限り治療期間を短くするよう努めております。

中耳炎の治療は一般的に長期的であると言われていますが、長期間の治療をすればよいというものではないと考えております。

その理由は弱いとは言え薬を長期間投与し続けることで身体的な負担が想定されますし、長期間の通院により患者様に時間的及び心理的な負担を与えかねないと考えている為です。

当院では患者様の負担を少しでも減らす為に中耳炎治療のガイドラインに基づき強めの薬を投与し、必要と判断した場合には鼓膜を切る処置を行う場合もございます。
前述で長期間の治療をすればよいというものではないと申し上げましたが、急ぐ必要の可否は患者様の症状や必要性で判断することを基本としております。

2014.02.12

大阪方面の方に好評を頂いています。

中耳炎の治療で悩む患者様のお力になりたいと日々診察をしています。
治療には時間がかかり、患者様である小さいお子さんやご家族のお母さんなどをみていて治療がもっと楽にならないものかと思っていました。

当院では通院数を減らし、負担の少ない治療に取り組んでいます。
最小限の治療で治る医療を目指し、患者様にとってもベストである治療を提供していくことが医療関係者の使命だと思っています。

当院では最新の医療機器を取り入れていますので、必要であれば手術も行えます。
選択肢が多くあるため、中耳炎治療をする上で患者様が求めていることを的確に判断をして診察内容を決めていきます。

長年中耳炎でお困りの方、駅からも近く通いやすい場所にある当院へお気軽にお越し下さい。

2014.01.30

お子さまのその様子やしぐさは中耳炎かもしれません

中耳は、音を伝える場所に当たる鼓膜や耳小骨、中耳骨などのある部位です。
その中耳に、かぜやインフルエンザの菌が達することで炎症を起こすと中耳炎になります。

急性中耳炎の場合には、風邪をひいて鼻をすするなどして、鼻の奥から感染するようなこともあります。

発熱したり、耳が痛んだり、膿などの耳だれが出るようなことがあれば、中耳炎です。
特に小さなお子さまが、発熱もなく耳も痛がる様子がないのに、よく聞こえないような様子であれば、膿が溜まって軽い難聴になっていることもありますので、注意深く観察しましょう。

お子さまが泣き止まないとか、夜中に何度も起きるとか、耳を触るなどの様子に気付いたら、大阪の当院へご相談ください。
中耳炎が慢性化すると痛みや頭痛などを伴う慢性中耳炎になることもあるため、注意が必要です。

2014.01.29

大阪でお子様の中耳炎治療をお考えのお母様へ

当院は、大阪府枚方市に耳鼻咽喉科として開院して以来、通院回数をできるだけ少なく、患者様の負担の少ない治療を目標に行っております。

これまでの治療実績や経験に基づき、患者様にとってどのような治療法がベストであるかを常に考慮しながら治療に取り組んでおり、患者様にとって必要な治療法とは何かを考える治療を基本としております。

さて、当院では、中耳炎で通院されるお子様が多く、特にお子様の場合は、耳の痛みを言葉で伝えにくいためにご両親様が症状を見逃してしまいがちです。

お子様が耳を気にするような仕種をする、泣き止まないなどお子様の異変にお気づきになられましたらまずはお早めにご来院下さい。
保健センターや医療センターなどで乳幼児の中耳炎を中心に治療に取り組んだ経験に基づきアドバイスをさせて頂きます。

2014.01.28

中耳炎でお困りなら大阪の当院にご相談下さい

中耳炎でお困りの方はいませんか。
大阪にある当院は、幼児小児専門の中耳炎治療を行っておりますので、小さなお子様の中耳炎の治療に自信があります。

子供は大人よりも中耳炎になりやすいので、注意が必要です。
よく熱を出したり、鼻水や咳が治らないなど気になる時には中耳炎の可能性があります。
当院では中耳炎の日帰りチュービング手術を行っており、0歳から2歳前後で急性中耳炎を繰り返すお子様でも手術をすることが可能です。

患者様の症状に合う最善の治療法を行っておりますので、疑問や不安があれば遠慮なくご相談下さい。
当院は、京阪光善寺駅から徒歩1分と通院に便利で、診療時間は9時から19時半までです。
お電話のほかメールでもご相談を受付しております。

2014.01.20

中耳炎治療のことなら大阪にある当院へ

寒さが一層厳しくなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
寒くなると、風邪を引きやすくなります。
特に小さなお子様がいるご家庭では、中耳炎が心配かと思います。
耳を痛がったり、耳だれがあったり、その他気になる症状がございましたらぜひ当院へお気軽にご相談ください。

当院は、耳鼻科診療の中でも、特に中耳炎の治療に精通している医院です。

一言で中耳炎といっても、急性中耳炎に滲出性中耳炎、慢性中耳炎といった様々な種類があり、種類によって治療法も変わってきます。

当院の治療法は、チュービングや鼓膜穿孔閉鎖術です。
どちらも日帰りで行う手術なので、身体への負担が少ないのが特徴です。

小さなお子様は症状をうまく説明できないので、心配だと思います。
中耳炎が疑われる場合は、ぜひ当院へご連絡ください。

2014.01.14

大阪にある耳鼻咽喉科

当院は大阪府枚方市にある耳鼻咽喉科です。
京阪光善寺より徒歩1分と交通にも大変便利です。

子供の滲出性中耳炎治療や局所麻酔の日帰りチュービング手術なら当院にぜひおまかせください。

中耳炎の治療というと時間も手間もかかり、通院期間も含め、治療が面倒だと思われる方が多いかと思います。
当院ではそのような負担を少しでも減らす治療を心がけております。
「患者様にとって最も必要な治療は何か」を適切に判断していきます。
お話だけを聞きに来る患者様もいらっしゃいますのでご安心ください。
患者様の年齢や生活環境も様々です。
お一人お一人の状況に合わせ柔軟に対応してまいります。

医療機器は最新のものを導入しており、検査や処置を的確にかつ、迅速に行っております。

2013.12.25

耳が聞こえ難いとか痛いときには

中耳炎と一口に言っても、様々なケースがあります。
炎症が急に起こる急性中耳炎や炎症が続く慢性中耳炎、粘液がたまって耳が聞こえ難くなる滲出性中耳炎や鼓膜付近に穴が開き、骨を破壊する真珠腫性中耳炎などがあります。

中耳炎の治療は時間がかかるのですが、大阪にある当院ではできるだけ通院回数を減らし、負担の少ない治療での早期治癒を目指しています。
必要な場合には、鼓膜を切るような処置も行います。

当院では、鼓膜切開のために炭酸ガスレーザーを使用しています。
これは、最先端のレーザー治療機器で、200ミクロンという細かいレーザー光によって瞬間的に穴を空けることができる治療器です。
出血もほとんどなく、照射すると穴の開く音がするだけです。

耳が痛い、聞こえ難いなどの症状があれば、当院までご相談ください。

2013.12.18

大阪で耳鼻科をお探しなら当院まで

大阪で耳鼻科をお探しの方は、ぜひ当院までお越し下さい。
当院は小児の中耳炎治療のほか、局所麻酔による日帰りチュービング手術にも自信がある耳鼻科です。

小さなお子様の繰り返す熱や、寝付きの悪さなどは中耳炎が影響しているかもしれません。特に0歳から2歳前後で急性の中耳炎を繰り返す事の多いお子様にも、当院ではシリコンチューブを留置するチュービング手術が可能です。
滲出性中耳炎は、中耳内に液がたまって、鼓膜が薄くなったり、脆くなったり、中耳内粘膜の肥厚化、耳小骨の変形などの危険性もあるため、根気よく治療を継続することが大切です。

当院は京阪光善寺駅から徒歩1分のところにあり、駐車場も完備しております。
診療時間は9時から19時半まで、土曜日も午前診療しております。

2013.12.12

大阪にて耳鼻咽喉科をしています。

寒さが本格的になってまいりましたが体調はいかがですか。
お子様の風邪が目立ち始め、あちこちで咳をしている音が聞こえます。

この風邪から、中耳炎を引き起こすことがあります。
原因は風邪による細菌感染です。
治療法としましては、抗生物質の投与となります。
しかし、飲み続けると蔓延する菌が耐性化して効かなくなくなってしまうことがあることをご存知ですか。
その菌が原因となり中耳炎にまでなってしまうと、症状が繰り返して起こり、さらには慢性化してしまう恐れがあります。

特に、言葉を発することができない小さな赤ちゃんや、うまく症状を言葉にできないお子様のしぐさにはご注意ください。
風邪症状に加え、夜中に何度も起きたり、中々泣き止まなかったり、耳をしきりに触るしぐさなどが見られましたら早めに受診ください。

2013.12.10

風邪から感染する急性中耳炎治療は大阪にある当院へ

中耳炎には急性のものや慢性のもの、滲出性のものなど様々な種類があります。
そして小さなお子様が発症する中耳炎の一つが急性のものです。

小さなお子様が急に泣き出したり、耳をよく触ったり、気持ち悪がったりする時があります。
また風邪を引いて耳を痛がることもあります。
そのような時は小さなお子様であれば何が原因で泣いているのか分かりにくいものです。
しかしその症状は、急性中耳炎であることが考えられます。
「おかしいな」と感じたら、先ずは当院にお越し下さい。

ウイルスや細菌が中耳に感染して起こるものが急性中耳炎です。
また小さなお子様は風邪のウイルスが原因で感染することも少なくありません。
そのままにしておくと痛みも増しますので必ず耳鼻科を受診して下さい。
抗生物質と消炎鎮痛剤で治療をしていきます。

2013.12.05

大阪で中耳炎治療を専門としている耳鼻咽喉科です。

各地から雪の便りもちらほら届く季節になり、気温の変化も激しくなってきましたが、皆様の体調はいかがでしょうか。

当院は、光善寺駅より徒歩1分の場所にあり、平日の診療も19時半までとお忙しい方にも利用しやすくなっております。

中耳炎は幼児がかかるケースが大変多いです。
風邪の症状から中耳炎になってしまうパターンもよく見受けられます。
言葉できちんと症状を言える年齢だといいのですが、まだ言葉を発せない乳幼児の場合は、お母さんまたお父さんが様子の変化に気づいてあげる事が重要です。
この場合ですと、頻繁に起きてなかなか眠らないとか、発熱を繰り返すなどがあげられます。

風邪だと思って小児科を受診したら実は中耳炎だったという状況もあります。
とにかく異変を感じたら早めに受診することをお勧めします。

2013.11.27

お子様の中耳炎の治療は、当院におまかせください。

こんにちは、大阪枚方市にある特に中耳炎の治療に詳しい耳鼻科です。

小さなお子さまは、風邪をひいた時、鼻づまりがひどい場合、中耳炎になりやすいです。
また、小さなお子様は鼻や喉が弱いので、特に慢性的に炎症を持っている場合や、風邪のたびなど何度も中耳炎を繰り返すケースもあります。

当院は、お子様の中耳炎の治療に特に力を入れています。
小さなお子様を通院させることは、お子様はもちろん親御さんにとっても大きな負担です。
当院は、少しでも患者様の負担を少なくし、最小限の治療で完治できるよう行います。
例えば、弱い薬であっても長い期間服用し続けるのもよい方法ではありません。
治療に適した強めの薬を使い、早期治癒させることも必要と考えます。
当院は、中耳炎治療ガイドラインに基づいた治療をしますのでご安心ください。

2013.11.26

大阪にて耳鼻咽喉科を開院

みなさま、こんにちは。
寒さが増してきましたが、体調はいかがですか。
風邪などひいてはいませんか。

当院は、大阪にて耳鼻咽喉科を開院しております。
風邪を引いて、咳や鼻づまりに苦しむお子様が多くなりました。
言葉を発することのできる年齢のお子様であれば、自身の症状を親御さまに伝える事ができますが、まだ話すことのできない小さなお子様は、痛みを泣いて訴える事があります。

泣き止まず、耳をしきりに触ったり気にしたりする場合は、中耳炎を起こしている可能性があります。
このような耳の痛みを伴う中耳炎は、急性中耳炎である場合が多いようです。
できるだけ早く受診することをおすすめします。
抗生物質や消炎鎮痛剤を内服して治療していきます。

2013.11.20

小さなお子さんが中耳炎になりやすい理由とは

中耳炎は、鼓膜の内側にある中耳に細菌やウイルスが入り込み、感染して炎症を起す病気です。
炎症によって圧がかかり痛みが生じます。

大人よりも子どもがかかりやすい原因は、子どものほうが中耳と鼻をつなぐ耳管(じかん)が未発達で太く短く、水平に近い角度なために細菌やウイルスに感染しやすいからと考えられています。

小さなお子さんの場合、自分で症状をうまく説明出来ないため、親御さんの気づきが遅れることがあります。
見極めるポイントは、発熱のほか理由なく一日中泣いていたり、ぐずったり、耳を気にしてよく触っていることなどです。

早期発見によって、抗生剤や消炎鎮痛剤の内服など軽い治療で済むことがあります。
大阪の当院は幼児、小児の中耳炎治療を得意としています。
気になる症状があれば、お早めに受診してみてください。

2013.11.14

航空性中耳炎にお悩みなら大阪にある当院へ

飛行機に乗った時の離着時にものすごく痛い思いをした方はいらっしゃいますでしょうか。
よくこの症状は、気圧が急激に変化したのだから仕方ないものだと思っていらっしゃる方がいますが、実際は航空性中耳炎という病気が疑われます。

航空性中耳炎と言って、症状としましては耳痛、耳閉感、難聴などです。
飛行機の気圧の変化が原因でおこります。
この痛みを経験した方なら分かるかと思いますが、ひどい痛みの場合は、いてもたってもいられないくらいの痛みを伴います。
よって、航空性中耳炎を繰り返す場合には、チュービングをおこなって鼓膜の外側から換気ができるようにする方法も当院では可能です。

このような症状でお悩みの方はお気軽にお越しください。

2013.11.05

大阪近枚方市の中耳炎の専門医です

お子様が突然耳を痛がり始めたら、一度治ったはずの中耳炎が再発したら、どうしたらよいのでしょう。
当院は特にお子様に多い中耳炎を的確丁寧に治療することのできる最新の設備を備えた耳鼻咽喉科、気道食道科の専門医です。

特にお子様は中耳の形が大人とは異なるので風邪の菌が鼻を嚼んだり咳をしたときに中耳に入り、炎症を起こしやすくなります。
ですので場合やお医者さんの方針によっては長く通院することになりやすいのです。

当院は必要である場合には、強めの薬をポイント的に用いたり、手術を適切な時期に行うことで早期の治癒を目指します。
もちろん、患者様がお子様の場合には保護者様と相談しながらのことです。
なにが最も大切なのか、それを常に考えながら治療にあたっています。

2013.10.29

中耳炎治療に対しての当院の姿勢について

中耳炎治療に対しての、当院のポリシーをお話させていただきます。

治療方法についてですが、当院は患者様に必要であれば手術を行います。
例えば、チェービングと言い、小さな穴を開けた鼓膜に、シリコンチューブを留置することで、中耳内の換気を改善する手術です。
また、鼓膜穿孔閉鎖術といい、炭酸ガスレーザーを使い、鼓膜に開いてしまった穴をふさぐ手術です。
このような手術をすることによって、長く通院するよりも、早く治癒する治療もあるからです。

当院は患者様にとって、もっとも必要な治療方法を探り対応していくこと、また患者様自身が何を求めているかを把握し、フレキシブルに対応していく病院です。
大阪にありますので、ご興味のある方はお気軽にいらしてください。

2013.10.23

中耳炎の種類について

中耳炎の種類についてお話させていただきます。
中耳炎とは六種類に分類されています。
急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、航空性中耳炎、好酸球性中耳炎です。

ある程度大きいお子様や大人の場合ですと、自分で痛みを伝えることは出来ますが、乳幼児の場合は自分で耳の痛みを伝えられないので、ご両親が症状に気づかないで症状を見過ごしてしまうこともあります。
お子様が耳を気にしていたり、泣き止まないなど、ご両親として何か気になることがあったら、一応中耳炎ということも念頭に置き、できるだけ早くに受診することをおすすめします。
早期発見が、早期治療の近道となります。

当院は大阪にあります。
お気軽にお越しください。

2013.10.22

幼児、小児の中耳炎について

こちらを読んでいただいている方は、おそらく中耳炎に悩まれている、もしくは自分が中耳炎かと不安をいだいている方などかと思います。

ご存じの方も多いかもしれませんが、簡単に中耳炎について説明させていただきます。
中耳炎とは、主に細菌が中耳に入りそこが炎症を起こす病気です。
比較的、子供に多くみられる病気ですが、大人でもかかる場合もあります。
また、中耳炎の治療には時間も手間もかかり、長い通院が必要と言われています。
どんな病気でも、病院に通院するということは、大変なことだと思います。

そこで当院は患者様の負担を減らすように、通院回数を減らすこと、負担の少ない治療を行うことによって、最小限の治療をめざしています。
当院は大阪にあります。
近隣にお住まいの方は、お気軽にお越しください。

2013.10.15

大阪で好酸球中耳炎の治療なら当院へ

中耳炎は子供に多い病気ですが、近年成人に増えてきたものに好酸球中耳炎があります。好酸球は白血球の一種であり、体にアレルギー反応があると増加します。
好酸球中耳炎は成人の喘息患者のおよそ1割が罹患すると言われています。

好酸球中耳炎は進行が早く難聴につながるリスクもあるということで、早期発見が望まれます。
喘息などのアレルギー疾患で好酸球が活性化しやすくなると、原因となる何らかの因子が中耳腔に侵入して発症すると考えられています。
滲出性中耳炎と同様に液が溜まりますが、その液はにかわのように粘性が非常に高いのが特徴です。
病名が確立して日が浅いために、治療法も完全に確立されているとは言えません。
難治性の中耳炎とされていますが、当院では患者さまの症状に合わせて治療してまいります。

2013.10.09

中耳炎でお悩みなら大阪の当院へ

中耳炎はお子さんがかかりやすい病気と言われています。
なぜお子さんは中耳炎にかかりやすいのでしょうか。

耳の構造は外側から外耳、中耳、内耳に分けられます。
中耳というのは鼓膜から奥の部分で、中耳腔、耳小骨、耳管から成っています。
中耳は耳管という通路によって鼻とつながっているのですが、まだ成長過程にあるお子さんはこの部分が未発達です。
長さが十分でないうえに角度も水平であり、細菌やウィルスが侵入しがちです。
プールやお風呂などで耳に水が入ったから中耳炎になったと考える人もいますが、中耳炎の多くは鼻の奥の上咽頭からの細菌感染で起こります。

急性中耳炎が3ヶ月以上続くと慢性中耳炎に移行します。
治りにくい中耳炎になる前に、適切な治療を受けることをおすすめします。

2013.09.27

慢性化しやすい中耳炎は適切な治療が大切です。

大阪や京都で幼児、小児の中耳炎の治療なら当院へお任せください。
中耳炎は適切な治療によって治療の負担を減らすことができる病気です。
できれば中耳炎のスペシャリストである医師へゆだねることが大切です。

当院は中耳炎専門ですので、日帰りチュービング手術が可能です。
そして安全な治療でありながら通院を減らすことができます。

中耳炎には、様々な種類があります。
幼児などは主に風邪からくる急性中耳炎などが多いのですが、適切な治療が行われないと中耳炎を繰り返すことになり、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎を発症する場合があります。

耳ぬきが上手にできない成人などには航空性中耳炎にかかることがあります。

どれもほっておくと治りにくくなりますので、適切な治療を行える当院へぜひお気軽にご相談ください。

2013.09.25

中耳炎は適切な治療の判断が大変必要です。

大阪府の光善寺駅より徒歩1分の好立地にある耳鼻咽喉科です。
中耳炎の治療は時間や手間がかかり、長い通院を余儀なくされている方が多いと思います。
実際に治療に専門性がからんできますので、それに長けた治療方法が必要になってきます。

当院では、そんな治療のわずらわしさを少しでも少なくするために、通院回数を減らし、負担を少しでも減らす治療を目指しています。
患者様にとって最善、最適な治療法を常に選択します。

中耳炎は小さいお子様も大変かかりやすい病気ですので、もちろん安全性は一番最重要視いたします。

治療のタイミングや療法など様々な方法がありますが、それを適切に行うにはなんといっても経験豊富なことが一番大切なのです。
当院は中耳炎のスペシャリストですので安心してお任せください。

2013.09.24

耳だれ予防や聴力をあげるための鼓膜穿孔閉鎖術

当院では大阪での中耳炎治療を行っています。
中耳炎が慢性化し、鼻や喉に慢性の炎症があったり、薬剤耐性菌による中耳炎を繰り返すことを慢性中耳炎といいます。

そして慢性になり、耳だれを繰り返したり、聴力障害があったり、チュービング後の穴が開いてしまったりした場合に、炭酸ガスレーザーを使って鼓膜に開いてしまった穴をふさぐ手術を鼓膜穿孔閉鎖術といいます。
鼓膜の穴を閉じることで聴力をあげることを一番の目的としています。

こちらもチュービングと同じく外来で行うことができます。
表面麻酔を行い、コラーゲンスポンジを穴の部分に挿入する方法です。

中耳炎でよくありがちな耳だれ予防にはとても良いので、ぜひお気軽にご相談ください。患者様にとってベストな治療法を当院で判断して治療いたします。

2013.09.17

大阪で中耳炎のチュービング治療を行います

中耳炎は色々な種類の症状があります。
特に急性中耳炎から滲出性中耳炎になるケースが多いです。

滲出性中耳炎とは、耳に液が溜まってしまい、耳がつまった感じや、耳が聞こえにくい、自分の声が耳に響くなどの症状があります。
急性中耳炎の治療が不完全だった場合や、気圧の変化などでなることが多い病気です。

滲出性中耳炎は、お年寄りや0歳から2歳の乳幼児が繰り返し急性中耳炎を起こしたりして慢性化してしまうケースが多いのです。

このような場合に安心して手術が可能なチュービングという方法があります。

チュービングとは、小さな穴を開けた鼓膜にシリコンチューブを留置することで中耳内の歓喜を改善する手術です。
手術自体は鼓膜だけの局所麻酔で、5分ほどで終わり、日帰り外来で可能ですので安心して行えます。

2013.09.14

大阪で中耳炎治療全般を行っています

こんにちは。
中耳炎治療なら当院にお任せください。
中耳炎とはいったいどのような症状なのかまずお話させてください。

中耳炎とは、中耳腔に起こる様々な障害によって生じる炎症の総称です。
多くは耳管経由により中耳腔に細菌が移行して菌が増殖することによって、膿汁が中耳腔にたまってしまいます。

種類も色々ありますが、特に多いのが急性中耳炎です。
主に風邪による細菌の感染が原因で慢性化することが多いです。
処方した抗生物質を飲み続けることによって慢性化すると、効きが悪くなりがちなのでやっかいな病気でもあります。

幼児がかかることが多いので、症状を具体的に伝えられないため親が見逃してしまいがちな病気です。
子供が耳を気にしていたり、夜中に何度も起きたりぐずったりしたら、ぜひ早めの受診をおすすめします。

2013.08.30

大阪で幼児や小児の日帰りチュービングが可能です

当院は、大阪で幼児や小児の中耳炎を専門としている耳鼻科です。

当院では、0歳から2歳前後の乳幼児のお子様にも、チュービングの手術が可能です。
チュービングとは、中耳内の換気を改善するため、鼓膜に小さな穴を開け、シリコンチューブを入れるというものです。
チュービングによって、中耳に液が溜まるのを防ぎます。
中耳炎が原因で発熱を繰り返す場合にも、チュービングは有効です。

当院では、外来でチュービングの日帰り手術も可能です。
5分程度の手術で、麻酔も局所麻酔だけになります。
一度挿入したチューブは、1年から2年はそのまま入れておき、中耳炎の回数が減ったら抜くことになります。
費用は保険が適用され、乳幼児と小児は公費の助成対象となっています。

2013.08.27

幼児、小児の中耳炎を専門にする耳鼻咽喉科です。

子どもは中耳炎になりやすいです。
風邪を引いたときや、プール遊びで、または少し体調を崩したときなど、すぐに中耳炎になってしまいます。

すぐに治ったからと言って、油断をしてはいけません。
慢性的に中耳炎になると、さらに痛みや頭痛を伴うこともあります。
大人でもつらい状態ですから、小さな子どもがそのような状態になれば、ぐずったり、寝つきが悪かったりと大変です。

当クリニックは幼児、小児の中耳炎を専門的に診療しております。
経験豊富な医師が、患者様のニーズを汲み取り、適切なアドバイス、適切な診療をさせていただきます。
もちろん、大人の中耳炎や耳の手術なども数多く手掛けておりますので、安心してご相談くださればと思います。

2013.08.27

幼児、小児の中耳炎を専門にする耳鼻咽喉科です。

子どもは中耳炎になりやすいです。
風邪を引いたときや、プール遊びで、または少し体調を崩したときなど、すぐに中耳炎になってしまいます。

すぐに治ったからと言って、油断をしてはいけません。
慢性的に中耳炎になると、さらに痛みや頭痛を伴うこともあります。
大人でもつらい状態ですから、小さな子どもがそのような状態になれば、ぐずったり、寝つきが悪かったりと大変です。

当クリニックは幼児、小児の中耳炎を専門的に診療しております。
経験豊富な医師が、患者様のニーズを汲み取り、適切なアドバイス、適切な診療をさせていただきます。
もちろん、大人の中耳炎や耳の手術なども数多く手掛けておりますので、安心してご相談くださればと思います。

2013.08.21

幼児、小児の中耳炎でお悩みなら当院へ。

幼児、小児の治療を専門的に行っているクリニックは、あまり多くはありません。
幼児、小児を専門に診療する内科はまだ見かけますが、耳鼻咽喉科は、あまり見かけませんよね。

当院は、幼児、小児の中耳炎を専門的に診療する耳鼻咽喉科です。
勤務医時代から、子どもの中耳炎を専門に、数々の経験を重ねてきました。
その経験から、患者様に対し適切なアドバイスと、適切な診療をさせていただきます。
特に小さなお子様の場合、周囲が気付かずに症状を見落としてしまう場合もありますので、注意が必要です。

もちろん大人の方の中耳炎や耳の手術にも、これまで多く携わっておりますので、何か耳のことで不安なことがあれば、当院に安心してご相談ください。

2013.08.12

幼児、小児の中耳炎を専門的に診察しています。

慢性的な中耳炎でお悩みではありませんか。
放っておくと中耳炎を繰り返すうちに、耳だれなどの症状があらわれ、症状が悪化すると痛みや頭痛も伴います。

特に幼児や小児の場合は、耳の痛みや不調があってもうまく言葉で伝えられないため、ご両親が見逃してしまう場合が多々あります。
夜中ずっと泣き止まなかったり、やたらと耳をさわったりする場合は、一度中耳炎を疑ってみても良いかもしれません。

当院では、幼児、小児の中耳炎を専門に診療しております。
大阪市立小児保健センター、大阪市立総合医療センター勤務医時代の経験を生かして、中耳疾患に適切なアドバイスをさせていただきます。
もし何か気になる症状がありましたら、早めの受診をお勧めします。

2013.08.10

大阪で幼児、小児専門の中耳炎治療なら。

急に耳がずきんと痛む、風邪をひくと耳鳴りがひどくなる、そのようなことはありませんか。
特にお子様が発熱したときや、耳が聞こえにくいと言うときは、もしかすると中耳炎になっているかもしれません。

ひとことに中耳炎と言っても、様々な種類があります。
一番多く見受けられるのは急性中耳炎ではないでしょうか。
耳の痛み、聞きにくさなどはこの急性中耳炎である場合が多いようです。

当院では、幼児、小児専門の中耳炎治療を行っております。
特に自分で症状をうまく伝えられないお子様は、十分な注意が必要です。
日帰りのチュービング手術にも対応しております。
もちろん大人の診療も行っております。

患者様に適切な治療と最少の通院で実践するよう、アドバイスさせていただきます。

2013.08.01

繰り返す中耳炎の治療もおまかせください

当院は、大阪で耳鼻咽喉科を開いています。
診察する中で特に多いのが中耳炎なのです。
中耳炎といいましても、いろいろなタイプがあります。
小さなお子さんがよくかかるのは、急性の中耳炎が多いのですが、中には慢性の中耳炎もあるのでなかなか厄介です。

慢性の中耳炎の方は何度も同じような症状を繰り返します。
耳の痛みや頭痛、耳だれなどがその一例です。
このような症状は、ご本人にとってはとてもつらいものです。

繰り返す中耳炎には手術が有効な場合があります。
もちろん患者さまにもよりますが、手術で根本治療ができることがあります。
中には小さなお子さんも受けられる手術もあります。
外来でできる手術も多く、多くの症例を当院では診ておりますので、遠方から来られる患者さまもいらっしゃいます。

2013.07.31

慢性の中耳炎の治療について

当院は、大阪で耳鼻咽喉科を開院しています。
お子さんの急性中耳炎を多く診てきていますが、もちろん大人の方も診察しておりますので、耳の不快な症状がある場合はご来院ください。

大人の方の場合は、慢性の中耳炎も多いのが特徴です。
長年繰り返す中耳炎の症状に悩まされてきた患者さまも多いです。
耳の不快感は日々の生活に多大な支障をきたします。
その方に合った治療法で、完治を目指していきます。

そのためには面倒に思われるとは思いますが、しばらく通院が必要です。
お仕事や子育て、忙しい理由はみなさまそれぞれあります。
特に慢性の方の場合は耳だれなどの不快な症状を引き起こすことがあります。
定期的な受診は症状がひどくならないカギとなりますので、QOLを高めるためにも患者さまには通院を途中でやめてしまわないことをお願いしています。

2013.07.26

小さなお子さんの中耳炎について

中耳炎はどなたでもなりえますが、特に小さなお子さんはよくかかる病気です。
風邪をひいて、そのウイルスなどが中耳とよばれる場所に炎症を起こします。
お子さんは、なかなか耳の違和感や不調を上手に親御さんに伝えることが難しいようです。

ですが、もしかしたら中耳炎の疑いがあるのではないか、というサインがあります。
例えば耳を頻繁に触る、聞こえが悪い様子がある、耳垢がいつもと違うなどです。
赤ちゃんであれば、終日機嫌が悪いこともあります。

これらのサインを、親御さんは見逃さないよう気を付けてください。
特に風邪をひいた後は要注意です。
小さなお子さんほど免疫力や耳管が未発達なため、中耳炎にかかりやすいです。
ひどくなると耳の痛みで泣き叫ぶこともあります。
そうなる前に、これらのサインを見つけたら受診していただきたいと思います。

2013.07.22

大阪でさまざまな種類の中耳炎を診察しています

中耳炎といっても、いろいろな種類があります。
特にいちばん多いのが、急性中耳炎でしょう。
風邪の症状と併発することが多いことから、はじめは単なる風邪だと思ってしまうことが多々あるようです。
しかし抗生物質などお薬で比較的早期に治りやすいのも特徴です。

慢性の中耳炎となると、治療はもう少し時間がかかります。
お薬の効きがあまりよくない場合もあり、治癒が難しい場合は手術をおすすめすることもあります。

そして意外と多いのが航空性中耳炎です。
飛行機に乗った際の気圧の変化が原因です。
海外旅行の後、耳の痛みを訴えて受診される方が多いですね。

このように中耳炎といっても、症状や治療法はさまざまです。
当院ではそれぞれの患者さまに合った治療法とお薬で、少しでも不快な症状を取り除くことを目指しています。

2013.07.14

大阪のお子様の中耳炎治療ならお任せください

耳鼻咽喉科というと慢性鼻炎や花粉症の方が通うところ、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
実は耳鼻咽喉科は鼻や喉の症状を主体とする風邪や、中耳炎などの急性の症状の患者さまがとても多く来院されています。

特に中耳炎は大人だけでなく、お子さんに非常に多い疾病です。
はじめてのお子さんの場合や、まだ話すことのできない小さなお子さんの場合、親御さんが気付かず、小児科で指摘されてはじめて中耳炎だと気付くケースがとても多いようです。

お子さんの場合も治療は小児科ではなく耳鼻咽喉科が担当になります。
当院では特に、お子さんの中耳炎を数多く診察してきています。
スタッフもお子さんの対応に慣れておりますので、ご心配はいりません。
ぜひ安心してご来院いただきたいと思います。

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