ブログ

2015.03.24

難聴解説23回目

慢性中耳炎でも鼓膜穿孔が小さめで鼓室のなかの状態が悪くない場合は、負担の少ない鼓膜穿孔閉鎖術を行っています。外来で診察椅子に座ったまま受けることができ、麻酔に10分、処置に10分で終了するような治療法です。当院ではヒトbFGF(塩基性繊維芽細胞増殖因子)製剤や血液製剤の組織接着剤を使用していませんが、1回での穿孔閉鎖率はそれらを使用した再生医療をうたう他施設での成績と同等です。